そもそもなぜ、小学生にパソコンが必要なのか?
近年、小学校でパソコンを授業で利用するシーンが増えてきました。小学生の子供がいる家庭なら、子供が家の中でパソコンと向き合いながら宿題をこなすということもあるかもしれません。
本記事では、小学生でもパソコンが必要になってきた理由やパソコン選びで注意したいポイント、おすすめのパソコンについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
まず、小学生にパソコンが必要になってきた背景を説明します。近年の社会のデジタル化に伴い、プログラミング教育の必要性が叫ばれるようになってきました。プログラミングを通じて、身の回りにある多様なシステムの仕組み(エレベーターやATMなど多くの場面でプログラミングが使われている)を理解し、論理的思考を養うことが重要になったのです。
それ以外にも、「情報化社会」という言葉があるように、現代社会にはSNSをはじめ、膨大な情報が溢れています。それらの中から、意味のある情報を見つけ出し、背後の関連性などを理解できるといった情報活用能力の養成が大きな課題になりました。
他にも、オンライン授業やリモート教育などが普及したことも見逃せません。これらの教育はインターネット環境やパソコンがあってこそ成り立つもののため、パソコンの重要性は非常に大きいものです。
このようなこともあって、小学生がパソコンを持ち、それを使いこなす必要性が大きくなってきました。
小学生向けのパソコンを選ぶポイント
小学生に適したパソコンを選ぶ際には、注意したいポイントがいくつかありますので見ていきましょう。なお、パソコンは学校や家など、使う場所が変わるのを考慮すると、ノートパソコンなど持ち運びできる種類がおすすめです。
画面サイズ
大きいサイズの画面は見やすい反面、パソコン自体のサイズも大きくなり、重たくなります。見やすいだけではなく、持ち運びのしやすさや使いやすさについても、考慮したいところ。
持ち運ぶのであれば11インチ辺り、据え置き専用であれば15インチ辺りがよいでしょう。13インチ辺りなら、どちらに用途にも適しています。
他に、外付けディスプレイに接続して画面サイズを拡大する方法も。画面が複数ある方が、1つだけの場合よりも作業がしやすくなります。
OS
パソコンのOS(オペレーティングシステム)は、使いやすさや安定性に影響を与えます。一般的なOSとしては、Windows・macOS・ChromeOSなど。よく普及しているのはWindowsです。
OSの選定については、学校で使われるOSと同じにするとよいでしょう。授業中に先生がパソコンの操作について説明する場合に、OSが異なると画面構成が違っていたり、押すキーが異なっていたりするなどして、混乱するかもしれないからです。そもそも先生が、違うOSについて説明ができない可能性もあります。
一般的にはWindowsが使われることが多いです。
CPU
CPU(中央処理装置)はパソコンの処理能力を担う重要な部分です。小学生が使うには、高性能なCPUは必須ではありませんが、基本的な操作やアプリの動作に支障がない程度の性能はほしいもの。動作が遅くなると、快適に作業ができず学習効率にも影響してくるからです。
「Core i3」「Core i5」などのIntel Core iシリーズなら、複数のアプリを立ち上げても動作はスムーズなのでおすすめ。廉価版にはPentiumやCeleronがあります。
メモリ
メモリは作業データを一時的に保存しておく場所であり、パソコンが同時に処理できるデータ量を決定します。メモリのサイズが大きければ大きいほど、処理能力が高くなります。
タイピングやプログラミング学習が主な目的なら、4GB程度のメモリを搭載したモデルでも問題はありません。
ただし、多くのソフトウェアを同時に使用するとか、映像・画像処理をするのであれば8GBなどもっとサイズが大きいメモリを検討することをおすすめします。
ストレージ
ストレージとは、ファイルやアプリなどを保存するための容量のこと。パソコンで作成した文章や画像、プログラミングファイルはここに保存されます。空き容量が少なくなると、パソコンのパフォーマンスが低下してしまうのです。
サイズについてですが、64GBならばあまりパソコン自体にデータを保存しない方がよいでしょう。128GBならばある程度のドキュメントやPDFを保存できます。256GBになると、ある程度の動画・画像を保存可能です。
ストレージはHDD・SSDの2種類に区別されます。HDDは安価・大容量ですが、読み書きの速度は遅いです。SSDは高価・小容量で、速度が速いのがメリット。
ストレージについては、容量が少なくなったと感じたら、クラウドや外付けストレージに保存してもよいでしょう。
重量
小学生がパソコンを持ち運ぶことを考えると、軽量なパソコンを選ぶのがおすすめ。特に通学や外出先で使用する場合は、1kg程度の軽量なモデルがよいでしょう。
またパソコンの収納ケースですが、傷がついたり衝撃を受けたりするのを防ぐためにも、布製のケースに入れておくことを推奨します。ケースについても、たくさんの種類があるのでぜひチェックしてみてください。
小学生におすすめのパソコン
2023年6月現在の、おすすめのパソコンモデルを紹介します。パソコンは他にもたくさんの種類があるので、参考の目安にしてみてください。
1:「Microsoft Surface Go 2 STQ-00012 10.5インチ」
10.5インチのタッチスクリーン採用のノートパソコン。本体重量は544gと軽量で、持ち運びに便利。バッテリー駆動時間は最大11時間ほどで、電源がないような外出先でも使えます。Surfaceペンを使えば、紙に書いているかのような感覚で手書き入力が可能。まるで、タブレットのようなパソコンです。
2:「dynabook K0/U P1K0UPSG」
10.1インチのコンパクトなモデル。着脱式キーボードをはずせばタブレットになり、2wayで使用できます。約610gと軽量、さらには約16時間のバッテリー駆動が可能、急速充電機能「お急ぎ30分チャージ」など、持ち運びにもぴったり。文字が見やすく打ちやすいキーボードや、頑丈なボディを備え、小学生も安心して使い続けられる工夫が施されています。
最後に
小学生にとってパソコンは、勉強や情報収集、クリエイティブな活動、プログラミング学習など、さまざまな可能性を広げるツールです。そして、選ぶ際には画面サイズや性能など、使い勝手がよいパソコンを選ぶことが大切。ぜひ、パソコンを通じて新たな学びの世界への扉を開いてあげてください。
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