シャドウバンとは〝アカウントに制限をかけられる〟こと
シャドウバンとは、SNSの運営側がユーザーのアカウントに対し、制限をかけることです。具体的には、投稿をタイムラインなどに表示させないように設定して、アカウント凍結に近い状態にする措置のことです。TwitterやTikTok、インスタグラムでシャドウバンが起きるとされています。
■シャドウバンされると起きること
SNSによって詳細は異なりますが、シャドウバンされると投稿してもおすすめに載らなくなったり、ハッシュタグでの検索に引っかからなくなったりするようです。
シャドウバンの対象になったとしても、そのアカウントからの投稿は従来どおり行なえるため、ペナルティを受けているかどうかに気付きにくい点に注意が必要です。フォロワーも、単に投稿をしていないだけなのか、アカウントが非表示の措置を受けているのか、わかりません。
■考えられる原因
シャドウバンの対象になる原因として考えられるのは、以下のような行動です。
・公序良俗に反する投稿をする
・短期間に過剰な数の投稿やフォローをする
・複数の投稿で繰り返し同じハッシュタグを使用する
・ボット(bot)などの自動化ツールを使う
Twitterのシャドウバン
Twitterのシャドウバンには、4種類あるとされています。シャドウバンの対象となっているかどうかのチェック方法、シャドウバンされないための対策をご紹介します。
■Twitterのシャドウバンは4種類
Twitterの4種類のシャドウバンは、それぞれ以下のとおりです。
・Search Suggestion Ban
・Search Ban
・Ghost Ban
・Reply Deboosting
「Search Suggestion Ban」では、検索表示の順位が下げられるほか、「不適切(センシティブ)なツイート」の扱いを受けます。「センシティブな内容を含むものを表示しない」の設定をしているユーザーには、ツイートが表示されません。
「Search Ban」は、ツイートが検索結果に表示されなくなる措置です。ツイートしても他のユーザーから見られないため、Twitterで集客をしていたりアフィリエイトをしたりしている人にとっては痛手となるでしょう。
「Ghost Ban」では、自身のリプライが第三者から見えなくなります。リプライした相手と送った本人しか、リプライは見えません。
「Reply Deboosting」は、第三者のユーザーが元ツイートを開いてもリプライが表示されず、「さらに返信を表示する」の中に隠されるという措置です。
■シャドウバンされたかチェックする方法
Twitterでシャドウバンされたかどうかをチェックする方法は、次の2つです。
1.検索機能で調べる
2.専用のサイトを使う
検索機能で調べる際は、検索窓に「from:」と入力した後、自分のユーザーIDを入力しましょう。ユーザーIDは、@の後ろに続く文字列のことです。検索結果に何も出てこない場合は、シャドウバンされていると考えられます。
「Shadow Bird」などの、外部の専用サイトを使う方法もおすすめです。usernameにIDを入力してCHECKをタップし、赤色のバツ印が表示されると、シャドウバンの対象となっていることがわかります。
■シャドウバンされないための対策
Twitterのユーザーがシャドウバンされないための対策は、以下のとおりです。
・過剰にハッシュタグをつけない
・外部リンクを貼ったツイートは少なめにする
・同じ内容のツイートを連投しない
・同じIPアドレスで多数のアカウントにログインしない
・アカウントの信頼度を向上させる
ハッシュタグをつけすぎたり、外部リンクを貼ったツイートを大量に投稿すると、スパム投稿と判断される可能性があります。また、同じ内容のツイートを連投した場合は、botと疑われるかもしれません。
同一のIPアドレスで多数のアカウントにログインすることも、避けましょう。2段階認証を行う、アイコンやヘッダーにオリジナル画像を使うなどの対策によって、アカウントの信頼性を高めておくことも、シャドウバンを防ぐ効果があるとされます。
■シャドウバンの解除方法
シャドウバンの対象になってしまったら、以下の方法で解除を試みましょう。
・しばらくの間放置する
・興味関心のあるトピックを削除する
・Twitterヘルプセンターに解除の申請をする
興味関心のあるトピックが多すぎると、スパムと判断される可能性が高まるため、「興味関心項目」のチェックを外しておくとよいでしょう。
ただし、これらの方法によって確実にシャドウバンを解除できるわけではありません。基本的には、制限期間後に、自然に解除されるのを待つしかないとされます。
TikTokのシャドウバン
TikTokでも、シャドウバンが行われているといわれています。TikTokにおいて、シャドウバンされているかのチェック方法と解除方法を確認していきましょう。
■シャドウバンされたかチェックする方法
TikTokも、シャドウバンされると、おすすめに表示されなくなるとされます。そのため、おすすめ表示への流入回数や動画の再生回数、投稿のいいね枠をチェックすることで、シャドウバンの対象になっているかの判断ができます。
■シャドウバンの解除方法
TikTokのシャドウバンの解除方法は、以下のとおりです。
・運営側に問い合わせる
・しばらくの間放置する
・シャドウバンの原因と考えられる動画を削除する
特に心当たりがない場合は、運営に問い合わせてみましょう。それ以外のケースでは、なんらかのアクションを起こすことで、運営側にさらに怪しまれる可能性があります。シャドウバンが解消されるまで、放置しておくことがおすすめです。
インスタグラムのシャドウバン
インスタグラムでも、運営側から「シャドウバンを行った」という明確な通知がくることはありません。シャドウバンの対象となっているかどうか、自分でチェックする必要があります。チェックの方法とシャドウバンを回避する対策、解除方法を解説します。
■シャドウバンされたかチェックする方法
インスタグラムのシャドウバンにおいても、ハッシュタグの検索に引っかからなくなるとされます。そのため、シャドウバンされたかどうかは、以下の方法でチェックしましょう。
1.誰も使用していないハッシュタグをつけて新規に投稿する
2.ハッシュタグで検索し「最新」タブを確認する
ハッシュタグ検索をした際に、自分の投稿が表示されなければ、シャドウバンされていると考えましょう。
■シャドウバンされないための対策
インスタグラムでシャドウバンされないためには、投稿に際して以下を意識することが大切です。
・ガイドラインを遵守する
・ハッシュタグを付けすぎない
・複数の投稿で、何度も同じハッシュタグを使わない
・適切な頻度で投稿する
特に、複数の投稿で同じハッシュタグを使用するのは、何気なく行ってしまうことであるため、注意しましょう。
■シャドウバンの解除方法
インスタグラムのシャドウバンを解除するには、次のような方法を試してください。基本的には、TwitterやTikTokのシャドウバンの解除方法と同じです。
・最低2日程度放置する
・シャドウバンの原因となった投稿を削除する
・自動ツールの連携を解除する
・運営側に問い合わせる
シャドウバンの意味や原因を知ろう
シャドウバンとは、TwitterやTikTok、インスタグラムなどのSNSの運営側が、ユーザーのアカウントに対し制限をかけることです。短期間のうちに過剰な数の投稿を行ったり、ハッシュタグを多用しすぎたり、自動ツールを使用したりすると、シャドウバンの対象になるとされています。
シャドウバンの意味や原因を知っておくことで、自分のアカウントがシャドウバンの対象となってしまったときにも、慌てずに対応できるでしょう。
あわせて読みたい