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2024.02.21

「必須」とはどういう意味?必至とはどう違う?言葉の由来や例文、似た言葉を解説

必須の類義語
  1. 不可欠
  2. 必需

不可欠

不可欠とは、「欠かせないこと」「なくてはならないこと」という意味です。なくてはならないことをより強調する場合には、「必要不可欠」という言葉を使います。

不可欠も必須も、絶対に必要であるという点で同じニュアンスです。

(例文)

・難関の志望校に合格するには、長時間の勉強が不可欠だ

・我が社の改革を成功させるには、役員と社員全員の協力が不可欠である

 

必需

必需とは、「それがないと困る」という意味です。必需の「需」は「求める」「なくてはならない」という意味で、必ずという意味の「必」と組み合わせて必要性の強度が高まっています。主に「必需品」という言葉で使われます。

(例文)

・今日は生活必需品のまとめ買いをするつもりだ

・現代は多くの人にとってスマホは必需品となっている

 

必須の対義語

必須には、不要(ふよう)、任意(にんい)などの対義語があります。

PCを操作する男性

(c)Adobe Stock

「不要」は必要ないという意味で、必須と正反対の言葉です。「任意」は自由な判断に委ねるという意味で、絶対になくてはならないとする必須とは対極の言葉といえるでしょう。

このほか、束縛や制限を受けないという意味の「随意(ずいい)」も必須の対義語です。

ここでは、必須の対義語を2つ解説します。

必須の対義語
  1. 不要
  2. 任意

不要

不要とは、必要がないという意味です。なくてもかまわないものや、あるとかえって邪魔になるという意味も含まれます。「不用」と書くこともあり、意味はほぼ同じです。

ただし、不用には「役に立たないもの」という意味もあり、使えないもの・壊れているものを指します。一方、不要は「必要でないもの」であり、実際には使えるものも含む言葉です。そのため、壊れて使えない粗大ゴミなどは「不用品」と書きます。

(例文)

・今日は一日中暑くなるという予報が出ているので、ジャケットは不要だ

・不要になった書類は、すぐにシュレッダーにかけておいてください

 

任意

任意とは、定められた方法によらず、心のままに、自由な判断に任せるという意味です。なくてはならず、選択の余地がない「必須」とは反対の言葉といえます。

任意の「任」は「まかせる、自由にさせる」という意味で、これに「思っていること」という意味の「意」を組み合わせて「自由な判断にまかせる」という意味になります。

ただし、数学では、「特別な選び方をしない」「すべての」という意味で「任意」が使われます。

(例文)

・講演後には懇親会が予定されていますが、参加は任意となっています

・自動車保険や火災保険は任意とされているが、リスクを避けるためにはできるだけ加入しておいた方がいい

 

必須の意味を正しく理解しよう

MUSTと書かれた積み木

(c)Adobe Stock

必須とは、「なくてはならない」という意味です。「必要」よりも絶対に必要であることが強調されています。必要には例外を認める余地がありますが、必須は例外も認められません。

必須の類義語には、「不可欠」や「必需」があります。文脈によって使い分けるとよいでしょう。また、対義語には「不要」「任意」「随意」などがあげられます。一緒に覚えておけば、言葉の理解がより深まるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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