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2023.07.11

「任意」とはどういう意味?「任意」の使い方や類義語、例文について紹介

 

「任意」とは、思いのままに任せるという意味です。ビジネスシーンなどでもよく見かける表現ですが、意外と正しい意味について知られていないのではないでしょうか? 本記事では、「任意」の意味や使い方について紹介します。

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「任意」の正しい意味とは?

「任意」とは、思いのままに任せること・その人の判断に委ねることという意味です。あくまで個人の判断に任せるという意味を持つ言葉のため、たとえば「アンケートの回答は任意です」と言われた場合、アンケートに回答してもしなくても自由であるということになります。

手を差し出したり人差し指を立てたりしながら会話している人のイラスト

そのほかにも、「任意提出」や「任意参加」などのように使われることも多いです。この場合も、「絶対に提出しなくてはならない」「強制的に参加しなくてはならない」ということではなく、あくまでも個人の判断に任せるという意味になります。

警察の「任意同行」

「任意」が含まれる用語として、警察の「任意同行」を思い浮かべる人もいるかもしれません。この「任意同行」は何を指すのでしょうか。「任意同行」には、法律上ふたつの意味があります。

1:警察官が職務質問を行うため、附近の警察署、派出所又は駐在所に任意に同行するように求め、一緒に連れ立って行くこと(*警職二)。
2:犯罪捜査の方法の一つで、被疑者の取調べのため、警察署等に出頭するよう求め、その同意を得て警察署等に随伴してくること。
警職…警察官職務執行法

(引用:『法律用語辞典 第5版』©YUHIKAKU PUBLISHING CO., LTD.)

数学や論理学の「任意」

また、数学や論理学の分野でも「任意」という言葉が登場します。数学の問題で、「任意の実数Xに対して~」という文章を見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。ここで使われている「任意」は、主に「すべて」という意味を持ちます。そのため、「任意の実数」は、「実数すべて」という意味になるのです。

このように、同じ「任意」でも特定の分野においては、少し意味が異なるということもあります。基本的には、「思いのままに任せる」という意味として使われることが多いですが、例外もあるということを押さえておきたいですね。

チョークで黒板に数式を書いている人の手元の写真

「任意」の使い方

個人の判断に任せる・自由であるという意味を持つ「任意」。たとえば、

・今回の課外活動は、任意参加です。
・アンケート用紙の提出は、任意でお願いします。

などのように使うことができます。どちらも、参加や提出を強制しているのではなく、その人の判断に任せているのがわかりますね。

「任意」の類義語にあたる言葉は?

では、「任意」と似た意味を持つ言葉には何があるのでしょうか? ここでは、「任意」の類義語にあたる言葉について紹介します。

浜辺でビーチチェアに座って海を眺めている人の写真

1:自由

「自由」とは、自分の意のままに振る舞うことができるという意味です。「パンフレットはご自由にお取りください」「この大学の学生なら、大学図書館を自由に使うことができます」などのように使われます。

また、「任意参加」と似た言葉に、「自由参加」というものがありますね。「自由参加」は、参加してもしなくてもどちらでもよいという意味なので、「任意参加」とほぼ同じ意味であることがわかります。「任意」と似た意味を持つ「自由」ですが、より広い範囲で使われている言葉であるといえるでしょう。

2:随意

「随意」とは、思いのままであることという意味です。「随意に休憩を取ってください」「回答が終わった人から、随意に退出してください」などのように使います。こちらも、「任意」と似たような意味で使われることが多いです。

3:ランダム

ランダムとは、無作為であることという意味です。英語の「random」に由来する言葉で、「好きな曲をランダムに再生する」「箱の中に入っているものをランダムに選ぶ」などのように使うことができます。ランダムは、「無作為抽出法」という意味を持つ「ランダムサンプリング(random sampling)」の略でもあります。

また、「アトランダム(at random)」と言うこともあり、「アトランダムにアンケートをとる」などと表現します。

「任意」の対義語・対照的な意味を持つ言葉は?

それでは、「任意」と反対の意味を持つ言葉には何があるのでしょうか? 

改札を通っているビジネスパーソンの写真

1:強制

「強制」とは、権力や威力によって、その人の意思に関わらず無理に強いることという意味です。「今回のイベントは強制参加です」「バイト先では、制服着用を強制された」などのように使うことができます。

その人の意思に関わらず、ある物事を無理にさせるという点は、個人の判断に任せるという意味を持つ「任意」とは対照的であるといえるでしょう。

2:義務

「義務」とは、それぞれの立場や職分に応じて、しなければならないことという意味です。「教育と勤労と納税が、国民の三大義務である」「この仕事は、あなたに義務づけられています」などのように使うことができます。

その人の思想や立場に関わらずしなければならないことという意味を持つ「義務」。自由という意味合いが強い「任意」とは、対照的な意味を持つ言葉であるといえます。

最後に

本記事では、「任意」の意味や使い方、類義語などについて紹介しました。何かと目にすることが多い「任意」という言葉は、誤った使い方をしてしまわないよう、正しい意味をしっかり押さえておきたいところ。また、数学などの分野では通常の意味と少し異なった使い方がされることもあるため、意味を混同しないように注意する必要がありそうです。

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