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2024.03.12

考慮とは?配慮との違いや正しい使い方、ビジネスシーンで使える例文をご紹介

 

考慮とは、物事をよく考えることです。「考慮に入れる」「考慮の余地がない」といった使い方をします。配慮や勘案とは異なるため、使い分けに注意が必要です。本記事では考慮の意味や正しい使い方、例文などをご紹介し、類義語についても解説します。

考慮とは?

考慮とは、「こうりょ」と読みます。さまざまな物事に思いを巡らせて考えるという意味です。ただ考えているだけでなく、いろいろな要素を含めてよく考えることを指します。似た言葉に「配慮」や「勘案」がありますが、意味は異なるため混同しないよう注意してください。

何かを考えている人たち イラスト

(c)Adobe Stock

本記事では、考慮の意味や「配慮」「勘案」との違いをご紹介します。

よく考えること

考慮とは、物事についてさまざまな要素を含めながらよく考えるという意味です。考慮の「慮」には、「あれこれと考えをめぐらす」「おもんぱかる」という意味があり、いろいろな視点から思考を巡らせ、じっくり考えることを指します。

考慮という言葉には、いろいろ考えて行動するという意味合いが含まれています。行動するために必要なことは何かについて、あらゆる観点から考えるということです。

こう‐りょ〔カウ‐〕【考慮】
[名](スル)物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

配慮との違い

考慮と似た言葉に配慮(はいりょ)があります。配慮とは、心を配るという意味です。考慮は物事をさまざまな事情をもとに考えるという意味ですが、「配慮」は人や物事を気遣い、考えることを意味します。

はい‐りょ【配慮】
[名](スル)心をくばること。心づかい。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

配慮を使った例文をみてみましょう。

・企業には、環境に配慮した製品づくりが求められている

・参加者は高齢者も多いため、バリアフリーの設計にするなどの配慮が必要だ

 

勘案との違い

勘案(かんあん)とは、さまざまな事情や物事をあれこれと考え合わせるという意味です。さまざまな要素を考えるという意味で考慮と似ていますが、勘案は複数の物事を同時に考えるという意味に限定されます。考慮は、そのような場合に限定されません。

かん‐あん【勘案】
[名](スル)あれこれと考え合わせること。勘考。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

勘案を使った例文は、次のとおりです。

・各所から集まった意見を勘案することで、より良い製品を開発できる

・いくつかの事情を勘案すると、この企画は中止になりそうだ

 

考慮の使い方と例文

考慮は主に、「考慮する」「考慮に入れる」「考慮の余地がない」といった使い方をします。例文をみながら、考慮の具体的な使い方を確認していきましょう。

グラフを見ながら考えている様子の人 イラスト

(c)Adobe Stock

・この件については彼の年齢も考慮し、慎重に判断してほしい

・メンバーの意見を考慮に入れながら、プロジェクトを進めるべきだ

・今回は、先方の都合を考慮する必要はない

・ルールの決定には、全員の意見を考慮した方がよい

・人材配置は、社員のスキルや得意分野も考慮に入れて決めなければならない

・本人の希望を考慮した上で、最終的な結論を出したい

・決定事項は動かすことができず、考慮の余地がない

・十分な考慮の末に、この案は見送ることになった

 

考慮の敬語表現は?

考慮の敬語表現は、尊敬を表す接頭語の「ご」を付けて「ご考慮ください」という使い方をします。考慮してくれたことに対するお礼は「ご考慮いただき、ありがとうございます」と表現しましょう。

敬語表現の例文は、次のとおりです。

考えている人たち イラスト

(c)Adobe Stock

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