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2024.04.25

「語弊(ごへい)」とは?語句の意味や類義語、漢字の意味をまとめて解説!

 

「語弊(ごへい)」という言葉をご存知でしょうか。本記事では「語弊とは、どのような意味をもつ言葉なのか」をテーマに、言葉の意味や対義語、類義語について解説します。 なお熟語に用いられている漢字の意味についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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「語弊(ごへい)」の意味

まずは「語弊」の意味について、解説します。本章で正しい意味や例文を紹介するため、ぜひ参考にしてください。

2の女性が睨み合っている様子のイラスト

(c)Adobe Stock

「語弊」の意味

「語弊(ごへい)」という熟語は、言葉や表現に含まれる意図しない誤解を招く可能性を指す言葉です。つまり、特定の言葉や表現において、本来意図されていない意味を読み手や聞き手に与えてしまうことで、誤解や不適切な解釈を生じさせるという意味です。

言葉は、その使い方や文脈によって、誤解を招く場合があります。このような場合、その言葉や表現には「語弊」があると表現されます。意図したコミュニケーションを、円滑におこなうためには、適切な言葉の選択や表現の工夫が必要です。なお「語弊」という言葉を辞書で調べると、以下のように解説されています。

ご‐へい【語弊】
言葉の使い方が適切でないために誤解を招きやすい言い方。また、そのために起こる弊害。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「語弊」の例文

「語弊」という言葉を、正しく使用するためには、複数の例文を知っておくことが重要です。以下で「語弊」を用いた例文を2つ紹介します。

・吾々と云うと自他を樹立する語弊はある

・この老婆に対すると云っては、語弊があるかも知れない

 

1つ目は夏目漱石の『文芸の哲学的基礎』の一文、2つ目は芥川竜之介の『羅生門』から抜粋した一節です。著名な作品に使われている熟語を知ることは、言葉そのものを理解するだけでなく、美しい日本語に触れる機会にもなるでしょう。

「語弊」の対義語

「語弊」の対義語として、広く知られている言葉は「言い得て妙(いいえてみょう)」です。これは特定の物事を、巧みに言い表している様子を指して、用いられることわざです。例えば「彼の提案は言い得て妙だった。問題の核心をついている」といった使い方をします。言い回しが非常に適切であり、うまく表現していることを強調することわざです。

「言い得て妙」に限らず、相手に誤解されることなく、物事を的確に言い表した表現が「語弊」の対義語にあたります。

言い得て妙
巧みに言い表しているさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「語弊」の類義語

語弊とは、言葉や表現が意図した意味と異なる印象を与える様を指す言葉です。その類義語としては「誤解」「誤謬」「齟齬」が挙げられます。これらの言葉は、コミュニケーションにおける意思疎通や理解を混乱させる場合があるかもしれません。本章では、それぞれの意味や使い方を解説します。なお「語弊」と異なるニュアンスが含まれている場合は、合わせて解説するため参考にしてください。

男性と女性が会話している様子のイラスト

(c)Adobe Stock

誤解(ごかい)

「誤解」と「語弊」は、どちらも言葉やコミュニケーションに関連する言葉です。「誤解」は、言葉や行動の意図や内容を、正しく理解できない状態を指します。つまり、何かしらの情報が不足している、あるいは間違った解釈がされていることを意味します。

一方、「語弊」は、言葉や表現そのものに含まれる曖昧さや誤解を招く可能性がある点を指摘する言葉です。言葉の使い方や表現方法が不適切であるため、相手が本来の意図を正しく理解できない場合に使われます。

ご‐かい【誤解】
[名](スル)ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。相手の言葉などの意味を取り違えること。思い違い。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

誤謬(ごびゅう)

「誤謬(ごびゅう)」は、誤りや間違いを指す言葉です。主に、論理的な誤りや推論の誤りを指す場合が多いでしょう。論理学や哲学の文脈で使われるケースが多く、論理的な思考過程や議論における誤りを明らかにします。

一方、「語弊」は、言葉や表現の使い方によって生じる誤解や誤りを指します。特定の言葉や表現が本来の意図と異なる解釈を生み、誤解を招く場合に使われる言葉です。

ご‐びゅう〔‐ビウ〕【誤×謬】
[名](スル)まちがえること。まちがい。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

齟齬(そご)

「齟齬(そご)」とは、物事や状況の間に、矛盾や不一致が生じている状態です。この矛盾や不一致は、情報の食い違いや予期せぬ結果など、さまざまな形で現れる可能性があります。そして「語弊」(ごへい)は、言葉や表現の使用によって生じる誤解や誤りを指します。

そ‐ご【×齟×齬/×鉏×鋙】
[名](スル)物事がうまくかみ合わないこと。食い違うこと。ゆきちがい。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「語弊」に使われる漢字の意味

「語弊」という言葉には「語」と「弊」という、2つの漢字が用いられています。日本語では、漢字の組み合わせが重要な意味を持ちます。「語」と「弊」に焦点を当て、言葉の意味や用法について解説します。2つの漢字の組み合わせが、なぜ現在のような「語弊」の意味になったのか、それぞれの漢字の意味から考えていきましょう。

上司と部下 イラスト

(c)Adobe Stock

「語弊」に使われる漢字の意味
  1. 「語」について
  2. 「弊」について

「語」について

「語」という漢字は、以下の特徴をもちます。

・部首:「言」ごんべん

・画数:14画

・漢字の種別:常用漢字・学習漢字

・読み方:(訓)かたる・ことば・かたらう(音)ゴ・ギョ

 

「語」という漢字には、以下のような意味が含まれています。

・かたる
・物語
・ことば

「語」という漢字を用いた熟語には、「語弊」の他にも「語彙」「単語」「敬語」など、複数の言葉が存在します。

「弊」について

「弊」という字は、以下の要素からなる漢字です。

・部首:「廾」こまぬき・にじゅうあし

・画数:15画

・漢字の種別:常用漢字

・読み方:(訓)ついえる(音)ヘイ

 

「弊」という1文字には、物が破れる、体がぐったりする、たるんで生じた害といった意味が含まれます。

「語弊」を正しく使おう!

「語弊」の意味や使い方、類義語、それぞれの漢字の意味について詳細に解説しました。語弊は、言葉や表現によって生じる誤解や誤りを指しており、言語コミュニケーションにおいて大きな影響を及ぼします。「語弊」の意味を正しく理解することで、言葉通り、語弊がなく伝えられます。ぜひ本記事の内容を参考に、「語弊」を使いこなしてください。

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