反発
「反発(はんぱつ)」とは、他人の言動などを受け入れないで、強く否定することです。また、否定する気持ちにも使われます。
・彼女の自分勝手な発言は、周囲の反発を買った。
・長く続いた雅楽の家系だが、父は運命に反発して自分の音楽に挑戦したらしい。
他からの力をはねかえすことやはねかえること、値下がりしていた相場が一転して値上がりするときにも使われます。
・磁石のN極とN極を近づけると反発する。
・株式相場が反発したのは、新商品の発表と無関係ではない。
叛逆
「叛逆(はんぎゃく)」とは、権威・権力などに逆らうことです。「反逆」と表記することもあります。
・社会に叛逆して生きてきた。
・叛逆の徒が大挙して門前に押し掛けてきた。
「感服」は相手に対して深く感心したときに使う言葉ですが、「叛逆」は相手に対して反発する気持ちを持つときに使います。
造反
「造反(ぞうはん)」は、体制に逆らうことや謀反(むほん)を起こすことです。中国の文化大革命以後、多用されるようになったといわれています。
・若手の党員が造反した。
・彼に主義主張があるわけではなく、単に造反することが格好よいと思っているらしい。
感服は目上の人にも使える言葉?
「感服」は、相手の立場とは関係なく、深く感心したときに使う言葉です。そのため、目下の人にも使えますが、目上の人に使っても問題ありません。
一方、「敬服」には敬う気持ちが含まれているため、目下の人に使うことはあまりなく、話者と同程度もしくは目上の人に対して使うことが多いようです。
適切な状況で「感服」を使おう
「感服」は相手に対して深く感心したときに使う言葉です。感服自体には褒めるというニュアンスはありませんが、相手の行為や能力、言動から肝銘を受けたときに使うため、遠回しではあるものの賞賛する意味を込められます。適切な場面で使うようにしてください。
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