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2024.07.26

「適用」と「適応」はどう違う?2語を意味・類語・慣用句・英語表現から解説!

適用と適応、この2つは混合しやすい熟語です。どちらも「適」という漢字がついているため、同じ意味と誤解してしまいます。本記事では、適用と適応の違いをテーマに、2語の意味や類語、慣用句、英語表現を解説します。さまざまな観点から、適用と適応の違いを考えてみてください。

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適用と適応の違いとは?

適用と適応は似ているようで、異なる言葉です。「適用」とは、規則や法律をある状況や物事に当てはめることを指します。対して「適応」は、環境や条件に適切に対応し、調整や変化をする能力を指す言葉です。

辞書

(c)AdobeStock

両者はしばしば混同されがちですが、それぞれが異なる意味で使われます。ここでは両者の意味や違い、そして具体的な例文を紹介していきます。

「適用」の意味

「適用(てきよう)」とは、ある原則や法律、方針などを特定の状況や事案に当てはめることです。一般的な規則や基準が、具体的な場面や問題にどのように用いられるかを意味しています。

例えば、法律が制定された後、その法律が特定の事件にどのように適用されるかは、その事件の具体的な事実や状況に基づいて判断されます。

一般的なルールや原則を、具体的なケースに用いるためのプロセスが「適用」です。なお「適用」を辞書で調べると、以下のように解説されています。

[名](スル)法律・規則などを、事例に当てはめて用いること

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「適応」の意味

「適応(てきおう)」とは環境や状況に対して調整し、当てはめることを指します。生物学上、生物が環境の変化に対応し、生存や繁殖のための適した特性や行動を身につける能力を指す言葉です。

社会や組織などの人間の集団においても、変化する状況に柔軟に対応し、効果的な行動や制度を整えることを意味します。なお、「適応」を辞書で調べると、以下のように解説されています。

[名](スル)
1.その場の状態・条件などによくあてはまること
2.生物が環境に応じて形態や生理的な性質、習性などを長年月の間に適するように変化させる現象
3.人間が、外部の環境に適するように行動や意識を変えていくこと

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

適用と適応の違い

「適用」は、規則や法律を特定の状況や行動に当てはめることを指す言葉です。適用は、既存のルールを基準とします。対して適応は、周囲の状況や環境に合わせて調整することや、変化に応じることを指します。2語をそれぞれまとめると、以下のとおりです。

・適用:既存のルールに物事を当てはめること

・適応:自分が環境・条件に合わせること

 

適用と適応の例文

「適用」と「適応」を混在させずに使用するためには、以下の例文を参考にしてください。

「適用」の例文

・会社の規則によれば、有給休暇は一年に最大20日間まで適用されます

・新しい法律は、すべてのドライバーに対して安全ベルトの着用を義務付けるように適用されます

 

「適応」の例文

・新しい職場での適応がはやい彼は、チームの一員として素晴らしい仕事をしている

・生活環境の変化に柔軟に適応できる動物は、生存競争において優位に立てる

 

適用の類語は?

「適用」とは、ルールや法則を具体的な状況や事例に適切に当てはめることを指します。「引用」「クオーテーション」「応用」「孫引き」なども、似た意味で用いられる言葉です。

PC作業する女性

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それぞれ、独自の文脈や用法で用いられる言葉です。本章では、それぞれの類語について、言葉の意味を解説します。「適用」の意味と比較しながら、確認してください。

引用

「引用」とは、他者の言葉や情報を取り上げてそのままに、または、一部変えて自分の文章や議論に利用することです。

自分の主張や考えを裏付けるだけでなく、他者の専門知識や意見を尊重し、情報を正確に伝えられます。引用は、著作権や学術的な信頼性を考慮する必要があります。正確な引用方法と、引用元の明示が重要です。

クオーテーション

「クオーテーション」とは、文章中で他人の言葉や情報を引用することや、それを示す記号です。これにより自分の主張や意見を裏付けたり、他の人の考えを示したりできます。

クオーテーションは、引用符や特定の書式で示される言葉であり、引用された情報の出典や信頼性を明確にすることが重要です。

応用

「応用」とは、ある原理や知識、技術を新しい状況や問題に適用し、それを活用することを指します。例えば、学んだ理論を実際の現場で応用することで問題を解決したり、新しい製品やサービスを開発したりすることです。

応用には創造性や柔軟性が求められ、既存の知識や技術を活かして、新たな価値を生み出すことが重要です。

孫引き

「孫引き」とは、もともとの著作物や発言を、そのまま引用するのではなく、すでに他の書物で引用されている文章を用いることです。

主に学術論文や報道記事などで使用される言葉であり、正確性や信頼性を重視する場面で重要視されます。また、引用元の文脈や意図を理解することで、引用された情報を適切に解釈できます。

適応の類語は?

「適応」にはさまざまな意味がありますが、その意味には多くの同義語が存在します。例えば、「適合」は特定の条件や要求に合致することを指しており、「該当」は特定の状況や条件に当てはめることを示します。

本を読む女性

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また、「相当」は特定の基準や期待に見合うといった意味を持つ言葉です。それぞれの類語について、本章で解説します。

適応の類語
  1. 適合
  2. 該当
  3. 相当
  4. 即応

適合

「適合」とは、ある状況や条件に適切に合致することを指す言葉です。何かが特定の目的や基準に適切に適合することは、その目的や基準に適した状態や状況になっていることを意味します。

例えば、製品が顧客のニーズに適合している場合、顧客が求める要件や期待に応える能力を持っているとわかるでしょう。

また、人間関係や社会の中での適合というのは、他者との関係や社会規範に適切に溶け込んでいることを指し、円滑なコミュニケーションや協調が可能な状態を表します。

該当

「該当」とは、特定の状況や条件に合致することを指す言葉です。何かが特定の状況や条件に当てはまる様子を「該当する」といいます。

例えば、あるルールや基準に応じて特定の行動や選択肢が適切である場合、その行動や選択肢は「該当する」といえます。特定の状況や条件に対して適合していることを示す際に使われ、文書や会話などさまざまな場面で用いられる言葉です。

相当

「相当」とは、ある状況や基準に対して、ふさわしいまたは見合った程度を指す言葉です。何かが相当であることは、それが特定の条件や期待に適合しており、適切なレベルや程度であることを示します。

例えば、「相当な量の食事が必要だ」と表現した場合、十分な栄養を得るために必要な量を指します。

「相当な報酬が必要だ」というと、その仕事や貢献に見合った報酬が必要です。要するに「相当」とは、適切で適合した程度や量を示す言葉です。

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