【目次】
・赤ちゃんはなぜ人見知りをするの?
・祖父母や親戚に対する人見知りを防ぐには?
・保育園や公園デビューの対策
・人見知りがひどい場合はどう対処する?
赤ちゃんはなぜ人見知りをするの?
赤ちゃんの人見知りは、ある日突然始まります。誰に対してもニコニコしていた赤ちゃんが、ある時期から急に、知らない人が近づくと泣いたり、ママから離れられなくなったりします。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
好奇心と恐怖を感じているから
赤ちゃんは生後3~4カ月頃から、ママとママ以外の人を区別できるようになります。そして、ママ以外の人に対して、好奇心を感じ始めます。知らない人に対して「怯えて泣いている」ように見えますが、本当は近づいて「どんな人なのか確かめたい」と思っているようです。一方で、この頃の赤ちゃんには「ママ以外の人が怖い」という恐怖心も芽生えます。好奇心と恐怖心という、二つの感情が同時に起こることで、どうしていいか分からなくなり、泣いたり、ママにしがみついたりという、人見知りの状態になるようです。このため、好奇心が旺盛で怖がりの赤ちゃんほど、人見知りが強くなる傾向にあります。
赤ちゃんの成長の証でもある
人見知りは、赤ちゃんが成長した証でもあります。ママと他人との区別ができ、好奇心や恐怖心を感じるということは、赤ちゃんの脳や心が育っていく過程で見られる当たり前の反応なのです。赤ちゃんが人見知りするのは、ママの育て方が悪いせいでも、赤ちゃんの発達に異常が出ているわけでもありません。ママにとってはやっかいな人見知りですが、赤ちゃんが成長しているということに自信を持ち、おおらかな気持ちで受け止めましょう。
祖父母や親戚に対する人見知りを防ぐには?
人見知りが激しい赤ちゃんは、何度も会っているはずの祖父母や、パパの前で大泣きすることも珍しくありません。そのような状態が続くと、気軽に預けることもできませんし、ママとしては申し訳ない気持ちにもなります。祖父母や親戚、パパに対する人見知りを軽くする方法を紹介します。
大人がリラックスしている姿を見せる
ママと他人の区別がつくようになった赤ちゃんは、他人に対するママの反応も良く見ています。義父母や親戚の前では、ママが緊張して硬くなっていることもあるのではないでしょうか。ママの表情が硬いと、赤ちゃんも不安になりがち。祖父母やパパの前で泣かれると慌ててしまいますが、ママはできるだけリラックスして、赤ちゃんを安心させることを優先しましょう。初めは泣いていても、ママが楽しそうにしていれば、だんだんご機嫌になってくるでしょう。
顔を合わせるようにする
祖父母が近くに住んでいるなら、会う回数を増やすのも効果的です。頻繁に顔を合わせることで、赤ちゃんが顔を覚えて、身近な人だと認識するようになります。また、赤ちゃんは初めての場所や、慣れていない場所で人見知りが強まる傾向にあるため、祖父母の家に出かけて行くよりも、自宅に来てもらうほうが落ち着くようです。実家が遠い場合や、忙しくて会う時間を取れない場合は、ビデオや写真を見せて、顔に慣れさせると良いでしょう。この方法は、出張や残業でなかなか赤ちゃんに会えず、人見知りされてしまうパパにもおすすめです。
赤ちゃんに注目しすぎない
可愛い赤ちゃんが近くにいると、周囲の大人はつい抱っこしたり、あやしたりしてしまいますが、実は人見知り中の赤ちゃんは、注目されるのが苦手なようです。祖父母の前では、あえて赤ちゃんに関係のない話題を出したり、オムツ替えや授乳を理由にその場から離れたりして、赤ちゃんに注目しすぎないように気を付けてあげましょう。
保育園や公園デビューの対策
赤ちゃんの人見知りが激しいと、保育園の先生になつかなかったり、公園でお友達に馴染めなかったりするのではないかと、心配になります。外の世界で、赤ちゃんが安心して、楽しく過ごすための対策を紹介します。
いろいろな世界に触れさせる
人見知りの赤ちゃんは、知らない物や知らない人に対して、人一倍強い関心を持っています。ただ、ちょっとだけ怖くて泣いているだけなので、泣かれたくないからといって、家に引きこもってしまうのは避けましょう。家の外に出て、さまざまな人や物と触れあうことは、赤ちゃんの成長にとっても良いことです。少しずつ行動範囲を広げて、外の世界に慣れさせることで、人見知りも自然におさまっていくことでしょう。
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慌てず優しく話しかける
家の外は、赤ちゃんにとって珍しいことばかりです。「この人はどんな人なのかな?」「これは触ってもいいのかな?」など、ひとつひとつの物事に対して、強い好奇心と恐怖感を感じています。しかし、一緒にいるママが「人見知りしたらどうしよう」などと不安に思ったり、泣かれて慌てたりしてしまうと、赤ちゃんはもっと不安になり、外の世界を怖いものだと思ってしまうでしょう。保育園の見学や、公園に遊びに行く時は、赤ちゃんの気持ちに寄り添いながら優しく話しかけ、「安全で楽しい場所」だということを教えてあげましょう。最も信頼しているママの後押しがあれば、赤ちゃんも安心できるはずです。
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人に会う機会は減らさないことが大事
外に出かけることは、人に会う機会を増やすことにもなります。日常生活で出会うさまざまな人と、ママが親しげに話している様子を見るだけでも、赤ちゃんは人に慣れていくようです。このため、人見知りの赤ちゃんほど、人に会う機会を減らさないことが大切です。とは言え、頑張って遠くまで行く必要はありません。スーパーに買い物に行くだけでも、店員さんや他のお客さんの姿を目にしますし、公園なら赤ちゃんと年齢が近い子ども達と触れあえます。児童館や、子育て支援センターに通うのもおすすめです。赤ちゃんの扱いに慣れた大人が常駐しており、育児のアドバイスがもらえるほか、同じ状況の親子に出会えるなど、ママにとってもメリットがあります。
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人見知りがひどい場合はどう対処する?
いくら赤ちゃんの成長過程だと分かっていても、出かける度に人見知りで大泣きされるのは辛いものです。最後に、人見知りがひどい時期を上手く乗り切る方法を紹介します。
「人見知りしてしまって」と説明する
外出先であやしてくれた人に対して、赤ちゃんが大泣きしてしまうと、お互いに気まずい思いをします。そんな時は、「今人見知りの真っ最中なんです」「誰に対しても人見知りしてしまって」などと穏やかに説明すると、相手も安心します。同時に、赤ちゃんにも「大丈夫だよ」と声をかけてあげましょう。泣いている赤ちゃんに「どうして泣くの」と怒ったり、相手に対して不快な態度を見せたりしないことが大事です。知人の家に行く時などは、あらかじめ人見知りが激しいことを伝えておけば、いきなり泣かれてオロオロすることもなくなります。
好きなおもちゃを用意しておく
公共の交通機関や、レストランでの人見知り対策として、いつも遊んでいるおもちゃや、お気に入りの絵本を持参するのも効果的です。お馴染みのアイテムが近くにあれば、赤ちゃんも心強く感じるため、知らない場所や人に驚いて泣き出す可能性が低くなります。ベビーカーに取り付けたり、折り畳んだりできるお出かけ用のおもちゃもたくさんあるので、いくつか用意しておくと良いでしょう。ママのバッグや持ち物に、赤ちゃんの好きなキャラクターを取り入れるのもおすすめです。
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