大切なのは顔の上半分!9割以上の人が気にする『上顔(うえがお)』
大正製薬の調査によると、マスク着用が当たり前となったニューノーマル時代において、9割を超える人が「顔の上半分」が大切だと感じていることがわかりました。
また「顔周りで相手の印象を決めるパーツはどこか」という質問に対して、一番は目元であり、髪、眉と続きます。多くの人が顔の上半分に視線を向けており、「上顔(うえがお)」が人の印象を決めるのに重要な役割を果たしていることが分かります。
「相手の顔には注目していない」!?オンラインでの視線はどこに?
コロナ禍では、オンラインでの会議・商談・飲み会など、新たなコミュニケーションの方法が生まれました。通信中、「自分の顔を見られている」ことが気になる方も多いかもしれません。しかし実のところ、約7割の人が相手の「顔」には注目していないと回答しました。
では、一体どこを見られていると言えるのでしょうか…?それはズバリ、”髪”です!
調査結果によるとオンライン環境下で「自分の髪の毛を気にするようになった」「相手の髪の毛を気にするようになった」と回答した人が、それぞれ半数を超える結果となり、髪に対して視線が集まっていることが分かります。
すっぴんでも髪は整えて出かける
また、マスクをして外出する際に「すっぴんでも髪は整える人」が「すっぴんで髪も整えない人」より多いことも分かりました。多くの人が見た目の印象において”髪”を重要視しているのですね…!
コロナ禍で増した「ヘアスタイルの重要性」への意識
ヘアライターの佐藤友美氏は、「3つの印象は髪が決める。最初に意識すべきは髪」と語ります。
「まず、人の第一印象において髪が与える印象はとても大きく、特にアイドル・政治家・キャスターなどは髪型で印象を演出しています。例えば女性政治家などは、ショートヘアーで後頭部にボリュームを持たせ、知的な雰囲気に見せるといった具合です。
次に、既に会ったことがある人の印象、つまり第二印象も髪が重要なんです。なぜならば普段の生活の中では、正面よりも横顔や後ろ姿を見られる機会が多いから。会社でデスクに座っている際など、話しかけられるのは大体横から後ろからですよね。多くの人が殆ど髪しか見ずに、人を認識していることが伺えます。
また、最終印象…その場にいない人を思い浮かべるとき。髪型で思い出すことってありませんか?このように、人の印象は髪が決めているため、意識するべきは”髪”なのです」(佐藤さん)
考えたことがありますか?「マスク姿に似合う髪」
上記のとおりコロナ禍において”髪”への意識が高まっていることが分かったものの、「マスクに似合う・映える髪型を意識していますか?」という質問に「意識している」と回答した人は、なんと2割以下という結果に。(正直、筆者も意識したことがなく…目から鱗の質問でした!)
新生活様式への過渡期を迎え、美容業界では「マスク着用時にバランスが良く見える髪型へ、ヘアデザインを変える必要がある」との意識が急速に広がっています。インスタグラムなどのSNSでも「マスクヘア」の投稿が増え、注目度の高さが伺えます。
理想のヘアスタイルに近づくためには髪の〝素材〟が肝心
これまでニューノーマル時代における「ヘアスタイルを整えることの重要性」をお話ししてきました。なりたい髪の「形」や「色」…それらを作るのに重要なのは、髪の「素材」です。素材がしっかりしていると、好みのヘアデザインにでき、スタイリングも自由自在に変えることが出来ます。そのため、ヘアケアはとても大事なのです。
しかし、30代後半以降になるつきまとう髪の悩み『ツヤ・白髪・ボリューム』のうち、『ボリューム』については美容院やセルフケアでも対処が難しいと感じる人が多く、一番深刻な悩みとなっているそうです。そんな悩みに対して佐藤氏は「髪のボリュームをコントロールするうえでツヤやハリに影響する『髪密度』と、最近キーワードとなっている『頭髪密度』が重要である」と話しました。
ボリュームコントロールのカギ!『頭髪密度』って!?
『頭髪密度』とは、単位面積あたりに生えている髪の本数のことです。人により差異があるものの、日本人女性の髪の本数は「1平方センチメートルあたり約180本」が正常とされています。『頭髪密度』の減少とは、具体的に下の図のような3つの状態を指します。
『頭髪密度』が減少するのは、ヘアサイクルの短縮化により、髪と毛包(毛根を包んでいる部分)が十分に成長できなくなり、太く健康な髪に育たないという現象が起きているからなのです。
あなたの『頭髪密度』をチェック
以下のチェックに当てはまることがあれば、頭髪密度が低くなっている可能性があります。
髪のボリュームを保つ上で大切なこと
「多くの人は髪の〝毛〟を気にしてケアしており、いいトリートメントを使うことを重視しているが、「頭皮」のケアをしていない印象がある」と佐藤氏は話します。頭皮と顔は一枚の皮膚でつながっているため、スキンケア同様しっかりケアをする必要があります。
マスクが欠かせなくなった今こそ、『上顔(うえがお)』の印象を良くする理想の髪を作るために、もう一度ヘアケアの見直しをしてみませんか?
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【調査概要】
マスクをしている際の印象や視線に関する調査
調査対象者:20代~60代の女性
大正製薬株式会社調べ
メイン画像:(C)Shutterstock.com
教えてくれたのは
佐藤友美(さとうゆみ)
日本初のヘアライター&エディター。1976年北海道知床半島生まれ。20年弱のヘアライター人生で、約4万人、200万カットのヘアスタイル撮影に立ち会う。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。
著書に、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)などがある。