【目次】
・まずは洗髪時のポイントをチェック
・シャンプー前にやっておくべきこと
・正しいシャンプーの方法
・トリートメントやコンディショナーの使い方
・洗い終わったら乾かすのを忘れずに
まずは洗髪時のポイントをチェック
髪の毛が傷み、ツヤが失われてしまう理由は、毎日の髪の洗い方が関係している可能性があります。
髪の毛の洗い方のポイントをチェックしましょう。
髪の毛はとてもナイーブ
健康的な髪の毛は、キューティクルを維持することで生まれます。ツヤのないパサパサの髪の毛は、キューティクルが剥がれ落ちたことで内部から水分が失われてしまっている状態です。
キューティクルは髪の毛の表面にあり、内部を外的な刺激から守るために、髪の毛の表面をうろこのように覆っています。「タンパク質」で構成されていますが、死んだ細胞なので一度剥がれ落ちると修復しません。
また、髪の毛がぬれているときはキューティクルが開いて、乾いているときよりもナイーブな状態に。内部が摩擦や熱などの刺激を受けやすく、ダメージが加わりやすくなっています。ぬれた髪を乱暴に扱うと、キューティクルが損なわれて髪が傷んでしまうので、注意が必要です。
頭の汚れは2種類
頭の汚れの種類は、「外部環境によるもの」と「内部から分泌されるもの」の2種類に分けられます。
外部環境による汚れは、排気ガス・花粉・黄砂といった大気中の汚れや、ホコリなどです。大きなものはブラッシングである程度落とせますが、頭皮の健康を保つには洗髪が必要となります。
内部から分泌される汚れは、主に汗や皮脂などによるものです。十分な皮脂が出ることで頭皮を乾燥から守り髪の毛にツヤを与えますが、古くなると酸化したり、臭いが発生したりする場合があります。
頭の汚れの種類によって、落としやすさも違います。汗やホコリは水に溶けるのでお湯だけでも落ちやすいですが、皮脂やスタイリング剤などは水に溶けないのでシャンプーが必要です。
シャンプー前にやっておくべきこと
ダメージが少ない髪の毛を目指すなら、シャンプー前の準備も大切なポイント。髪が傷みやすいと感じている人は、準備が足りていない可能性があります。
シャンプー前にやっておきたいことをチェックしましょう。
髪をぬらす前にブラッシングする
大きなゴミや絡まりがあると、スムーズに髪を洗えません。事前にブラッシングすれば、髪に付着したホコリ・ゴミ・フケなどをある程度落とすことができます。ブラッシングには髪の毛の絡まりを取り、シャンプーするときの摩擦を減らす効果もあります。髪が絡んだままだと、洗っているとき指に引っかかってしまい、ダメージを与えてしまいかねません。
スタイリング剤を付けている場合ブラシが通らないので、手で軽くほぐしたあと「目が粗いコーム」でとかします。
髪をぬらしてからブラッシングするとダメージが大きく、切れ毛やパサつきの原因となるので、ぬらす前によくブラッシングしましょう。
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洗髪前にはクッションブラシが便利
ブラシにはさまざまなタイプがありますが、クッションブラシがあると髪のダメージを減らせます。クッションブラシは、毛が生えている台の部分にクッション性があるブラシのことです。土台の中央が盛り上がった形をしており、衝撃を吸収してくれるので、髪の毛や頭皮への負担を軽減できます。
さまざまな材質のものがありますが、毛が細い「天然毛」でできているブラシは、髪の毛が細くて絡まりやすいタイプの人におすすめです。太くコシがある髪質の人は、「樹脂製」のブラシを使うととかしやすいでしょう。
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しっかりぬらして予洗いをする
ブラッシングで大きな汚れを落としたら、予洗いをして頭皮の汚れを浮かせましょう。髪の汚れの大部分は水溶性の汚れなので、お湯でよく流すだけで落ちます。
毛先ではなく、頭皮にお湯をかけるイメージで、髪の毛が密集しているサイドや襟足は特によく洗いましょう。ざっくりと流しただけでは汚れを浮かせられないので、少なくとも予洗いは1~2分程度の時間をかけるのがおすすめです。熱いお湯を使うと頭皮が乾燥し、フケや過剰な皮脂が出る原因となってしまうことがあるため、38度程度の温度が望ましいといえます。
予洗いが足りないとシャンプーの泡立ちが悪くなり、ゴシゴシこすって洗うことになって、摩擦が増え髪の傷みにつながります。
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正しいシャンプーの方法
毎日の習慣だからこそ、間違った洗い方をしていても自分では気づかないことがあるもの。髪の傷みをケアしようとすると、特別なヘアケアアイテムを用意しなければならないと考えるかもしれませんが、まずは基本の洗い方をマスターしましょう。
シャンプーのやり方をご紹介します。
シャンプーは泡立ててから使う
シャンプーを手のひらに取り出して、そのまま髪の毛に付着させると、泡立ちが悪く摩擦が増える原因になります。
髪が短い人は1プッシュ、長い人は2プッシュ程度の量を取ったら、手のひらをこすり合わせるようにして泡立てましょう。泡立てるといっても、「気泡がいくつか出る」程度で構いません。
手の中で10回程度揉むようにするだけで髪の毛に馴染みやすくなり、スムーズに洗えます。
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頭皮を洗うのが正解
シャンプーは毛先ではなく、頭皮に馴染ませます。頭皮や、髪の根元を念入りに洗うイメージです。
皮脂汚れは頭皮や髪の根元に付着するので、毛先よりも汚れています。指の第一関節を軽く曲げ、指先を立てるようにすると洗いやすいです。頭皮をマッサージするイメージで、指の腹を小刻みに動かして洗っていきましょう。
前頭部・頭頂部・サイド・後頭部というように、部分ごとにしっかりと洗うように意識すると、洗い残しにくいです。耳の周辺も洗い残しがないように丁寧に洗いましょう。
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髪の毛をこすらない
髪の毛同士を強くこすり合わせないように、注意しながら洗いましょう。乱暴に洗うと、キューティクルが傷ついてしまいます。
ぬれた髪はキューティクルが開き、髪の内部にダメージが与えられやすい状態です。一度失われたキューティクルが自然に修復されることはないため、できるだけ摩擦を与えないように洗いましょう。
毛先は特にダメージが蓄積され傷みやすい部分なので、揉んだりねじったりしないように洗うことが大事です。泡が浸透していくので、こすらなくても汚れを落とせます。
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トリートメントやコンディショナーの使い方
シャンプーを終えたら、トリートメントで栄養補給し、コンディショナーで指通りを整えると仕上がりを高められます。この2つは混同しがちですが、トリートメントは髪の内部の状態を整えるために使用するアイテムで、コンディショナーは髪の表面を滑らかにして摩擦から守る効果があります。
特別なアイテムを使用しなくても、使い方を変えるだけでより美しい髪を目指せます。トリートメントやコンディショナーの基本的な使い方を見ていきましょう。
軽く髪を絞ってから使う
トリートメントやコンディショナーは、髪の水気を軽く切ってから使用します。びしょぬれだと成分が水分と一緒に流れていってしまい、効果が薄れてしまいます。よく浸透させたい場合、軽くタオルドライしてから塗布するとよいですが、あまりに髪が乾いた状態だと髪の毛全体に広がりにくくなるので、軽く水を絞った状態で使うのがおすすめです。
トリートメントやコンディショナーを塗るときもシャンプーをするときと同様に、髪を強くこすったり揉んだりしないよう注意してください。毛先を中心に全体的に塗布できたら、目が粗いコームで毛先をとかすとムラなく伸ばせます。
塗った状態で「3~5分」程度放置するとよく浸透しますが、アイテムによって推奨する放置時間が違うので、使用方法をよく読んで使うようにしましょう。
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頭皮には付けない
トリートメントやコンディショナーは、毛先から付けていきます。ロングヘアの人は毛先から耳の下あたりまでを目安に使用することがおすすめです。髪が短い人は、少なくとも根元から2~3cmは離して塗布しましょう。
頭皮に付着すると、毛穴を詰まらせる原因となることがあります。トリートメントに含まれる油分が刺激になって、吹き出物ができたり皮脂が過剰になったりすることもあるため、頭皮に付けないように注意しましょう。
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すすぎはしっかりと
トリートメントやコンディショナーを使用した後は、しっかりとすすぐことが大事です。髪の毛にトリートメント成分が残っていると、髪が焼けたり変色したりすることもあります。
頭皮にすすぎ残しがあると、頭皮や皮膚のトラブルを招くこともあるため、耳の裏・首・うなじなどに付着した泡もよく流しましょう。肌が敏感な人は、特にすすぎ残しがないように気を付けてください。
トリートメントには洗い流さずに使うタイプもあります。洗い流すタイプとアウトバストリートメントを併用するなど、髪の傷みに合わせて使い分けるのもおすすめです。
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洗い終わったら乾かすのを忘れずに
髪の毛をぬれたまま放置していると、キューティクルが開いたままなのでダメージが加速してしまいます。時間をかけて自然乾燥させた髪は、ドライヤーで速やかに乾かした髪に比べて傷みやすいです。
入浴後はやることも多くすぐに時間がたってしまいがちですが、ぬれた髪はできるだけ速やかに乾かしましょう。髪をスムーズに乾かす方法をご紹介します。
タオルドライしてからドライヤー
トリートメントやコンディショナーを洗い流し、水気を切った後はタオルで水気を取ります。ゴシゴシとこすらず、タオルに水分を吸わせるようにすることがポイントです。
「吸水速乾性が高いタオル」を使用すると、効率よく水気を取れます。目の粗いコームでとかして水分を毛先に集めた後、毛先をタオルで押さえるとよいでしょう。
タオルドライが十分でないと、髪を乾燥させるのに時間がかかってしまい、ドライヤーの熱で傷みやすくなります。洗髪を終えたらすぐに乾いたタオルで頭を巻き、体を洗ったり湯船に浸かったりするとよいでしょう。
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ドライヤー時の注意点
髪の毛はドライヤーの熱で傷みやすいので、ドライヤーにかける時間は「ミディアムヘアで5分」程度、「ロングヘアで7分」程度が目安です。スムーズに乾かすには、毛先ではなく「髪の根元」に温風を当て頭皮を乾かしていきましょう。髪の毛が密集していて乾きにくいサイドや襟足は、特に念入りに乾かします。
同じ部分にずっと温風を当てていると髪が熱されて水分が失われてしまうため、髪が熱くなる前に風を当てる部位を変えましょう。温風と冷風を切り替えながら乾かすと、熱の加え過ぎを防げます。
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トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.
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