正しい言い方は【持たない】ではなく…?
〝時間をもてあましてどうしたらよいかわからない〟〝途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない〟という意味で使われがちな【間が持たない】。普段から自分も使ってる!と思った人も多いのではないでしょうか。
しかし、この言葉、実は間違った言い方なんです!
絶妙な間違いなので、もしかしたら間違っていることに気づかず使ってる人もいるかもしれません。
ヒントは【持たない】の部分。
「持たない」のではなく、「持つことができない」を簡単な言い回しに変えてみると答えが出てきそうです。
果たして、【間が持たない】の正しい言い方とは??
正解は…
間が持【て】ない
でした!
【間が持てない:まがもてない】
1.時間をもてあましてどうしたらよいかわからない。
「待ち時間が長すぎて―◦ない」
2.途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない。
「無口な相手で―◦ない」
〔補説〕文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「間が持てない」を使う人が29.3パーセント、本来の言い方ではない「間が持たない」を使う人が61.3パーセントという逆転した結果が出ている。
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:見始めの見納め
【見始めの見納め:みはじめのみおさめ】
初めて見てそれが最後となること。生涯に一度しか見ないこと。
その2:右と言えば左
【右と言えば左:みぎといえばひだり】
人の言うことにすべて反対すること。
その3:紅葉を散らす
【紅葉を散らす:もみじをちらす】
恥ずかしさや怒りなどで顔を赤らめる。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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