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2021.01.26

【実録!アラフォーのマッチングアプリ不倫】パイロット、医師……PCR検査をしている職業を狙い撃ち

正社員と派遣社員のダブル不倫、それはどう始まり、終わったのか…。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスク…あなたはどう思いますか?

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コロナ禍のステイホームで夫婦関係は壊滅的。マッチングアプリに登録してみたら…

お話をうかがったのは…

佐藤愛花さん(仮名・37歳)。宮崎県宮崎市出身・首都圏の国立大学卒業、契約社員(年収300万円)。10歳年上の夫(IT関連会社勤務・年収900万円)と結婚8年。東京都渋谷区内の分譲マンションに住む。子どもは8歳男子。身長160cm、“大人かわいい”スタイリングが好き。好きな女優はオードリー・ヘップバーン

愛花さんは、可愛い女性だ。コロナ禍中もメイクを欠かさず、パールホワイトのフワフワのニットを着て、小型のハイブランドのバッグを斜めがけしている。透け感がある素材から、美しい脚が見える。

「これからパイロットの男性とデートなんです。PCR検査をしている職業のイケメンを選んでいます。私ももちろん自費で月1回行っています。先週は医師、その前は弁護士、商社マンなどと会いまくっています」

ここ半年間、月に2回デートをしているという。愛花さんの話を聞いていると、「相手ありき」の恋愛ではなく、「肩書ありき」で恋愛しているようにも感じられる。

「夫とは息子が生まれてから、家庭内別居状態ですからね。私にお金があれば、離婚したいです。でも、息子のこととか、将来のこととか、結婚8年間に繰り返したガマンのことを考えると、モトをとるためにも、離婚はしません」

息子さんは、心の発達に問題を抱えており、その対応を愛花さんがひとりで行ったのだという。

「感情が高ぶると、歯止めが効かなくなってしまうから、お友達をケガさせたこともありました。私に対して“ババア、死んでしまえ”と言ったり。何度、“この子とともに、いなくなろう”と思ったこともあったけれど、夫はボーッとしていた。私がボロボロになっていると、“化粧くらいしろよ”と言う。それで、化粧をしても気づかない。私と夫の間には、マリアナ海溝くらいの深い溝があります」

コロナ禍でステイホームになり、夫婦関係は壊滅的になった

夫はコロナ対策がザルだった。手洗いもろくにせず、自宅でも平気で咳をする。リモートワーク中は、息子が騒ぐと壁を叩き、高圧的に叱り、頻繁に息子に手を上げた。

「息子をかばって夫から背中を蹴られたり。かばっている息子からは“キモいんだよ、ババア”と言われました(笑)。誰かに話を聞いてほしくて、途方に暮れているときに、あるマッチングアプリを登録したんです」

マッチングアプリには、メイクをしている愛華さんの写真を登録した。すると、近くにいる男性から「LIKE」(好意を示すサイン。“イイネ”のようなもの)が殺到した。

「え!? 私、こんなにイケてたっけ!? ってすごくアガった。“かわいいですね”“好みです”なんて、10歳年下のイケメンズから言われて、びっくり。夫に蹴られた背中の痛みも薄れるくらい、気分がブチ上がりました」

緊急事態宣言が明けた5月あたりから、アプリでいいなと思った人とデートをする。

「最初はモデルの卵の男の子で、手脚がすらりと長くてカッコよかった。年上の女性が好きだけれど、恥ずかしくて周囲には言っていないというコで、ホテルに行っちゃおうかな……と思ったんですが、袖口からタトゥが見えて、ちょっとびびっちゃって帰りました」

最初にしたのは、5歳年下のパイロットの男性

アプリで出会う人は、周囲の人間関係に共通点がないから、既婚の女性が恋愛をするのにぴったりだという。バレる心配もない。

「女子アナ風とか、ギャラ飲み女子っぽい格好をしていると、“かわいい”って賞賛してくれるのも気持ちいい。これは裏を返せば、そういう服を着て雰囲気を出していないと、相手にもされないってこと。最初に男女の関係になったのは、ウチの近所の高級マンションに住む5歳年下のパイロットの男性。マッチングアプリは位置情報でマッチしてくれるんです。夫と息子が寝たことを確認してからアプリを開いて、相手を探していたんですが、近くのマンションに住んでいるパイロットの男性とマッチしたんです」

マッチングアプリの利点は、“近場にいる条件が合う人”と結び付けてくれることだ。これはリアルな人間関係では、不可能に近い。

「30分でメイクして、下着を着替えて、彼のマンションに行きました。なんか、性産業で働く女性みたいだと思ったけれど、まあこっちも既婚者だし、母だし(笑)。家に行ったのは、勤務先が大手航空会社だったから。どこの会社に勤務しているかわかるプロフィール写真を使っていたので、間違いはないな、と。今の若い子って、ネットに対する危機感がないですよね。私だったら、勤務先がわかるような写真をアップしないのにね。だから、もし変な人でもしものことがあっても、別にいいかな…くらいの軽い気持ちだった。そしたら、“写真よりも、リアルのがすごいキレイだね”と、ワインを開けて口説いてくれたんです」

5年ぶりに、体を触られ、見られて、その感想を言葉で表現される。

「少々アブノーマルなところがあるとは思いましたが、そんなのはどうでもいいくらい、楽しかった。そう、男性から賞賛されること、求められることは楽しいんですよ。いくつになっても女性として大切に扱われたいし、求められていたい。夫はそういうことは一切しませんからね」

浮気をしてから、息子の状態も安定してくる

愛花さんの浮気のパターンは、マッチングアプリで条件が“いい男”を探す。マッチしたら、相手の家に行くというもの。

「住んでいるところが都心だから、夫と子供が寝ている間にサクッと行って1時間半くらいで帰ってくる。情が移るのが怖いから、1回したら会わないようにしています。最初のパイロットだけは、何回か会いましたけれど、どんどん変なことを強要されるようになったので、怖くなってやめました」

この“割り切ったマッチングアプリ不倫”は、「コロナ禍だから実現したと思う」と言う。

「やはり、男女の関係になるなら、それなりにデートしたり、お金をかけて欲しいと思うけれど、コロナ禍だからできない。それに、子持ちの不倫の場合、時短でサクッと終わって、そのときだけ120%満たしてくれれば十分だと思ったんです。それに、この半年間で15人の男性とデートしたかな…。相手の家も素敵な家が多くて、今まで怖い思いをしたことはありません。それに、大きな変化があったんです。息子の様子が落ち着いてきたこと。私のことを“クソババア”と言わなくなったんです。やはり、私が満たされていると、息子はわかるんでしょうか」

常識的に考えれば、やっていることは“クソババア”かもしれない。でも、心や人間関係は、倫理や常識を超えたものがある。これまでも、「私が不倫をしてから家族関係がうまくいった」と語る人は多くいた。それは「ただし、バレなければ」という条件付きなのだけれど…。

写真/Shutterstock.com

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Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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