お風呂掃除の洗剤は汚れに合わせて選ぶ
お風呂の汚れと一言でいっても、髪の毛や垢、せっけんカスなどさまざま。それぞれ落とし方が異なるため、汚れに合わせてお風呂掃除用の洗剤を選びましょう。
軽い汚れには中性
日常の掃除で落とせる軽いお風呂の汚れには、中性洗剤を使います。酸性・アルカリ性を示すpHが6~8のものが中性です。pHの値は6未満だと酸性、8より大きいとアルカリ性に分類されます。
洗剤が汚れを落とすメカニズムは、酸とアルカリによる中和です。酸やアルカリはそれぞれ、より強い方が汚れを落としやすく、中性洗剤の洗浄力はそれほど強くありません。しかし洗浄力の強い洗剤は、風呂の材質を傷つける恐れがあります。中性洗剤は洗浄力がマイルドなため、風呂の材質を傷つけずに掃除可能です。軽い汚れなら十分落とせるため、中性洗剤は日常使いに適した洗剤といえます。
水垢や皮脂汚れには酸性とアルカリ性
水垢や皮脂汚れには、酸性とアルカリ性の洗剤が効果的です。せっけんカスや水垢などのアルカリ性の汚れには酸性洗剤を、皮脂汚れやヌメリなどの酸性の汚れにはアルカリ性洗剤を使います。
酸性洗剤もアルカリ性洗剤も、酸やアルカリが強ければ強いほど汚れを落としやすくなります。しかしその代わりに風呂場の材質を傷つける恐れがあるため、強い洗剤は事前に目立たない場所で試してから使用するようにしてください。
酸性とアルカリ性の洗剤は、環境にも肌にもやさしい自然由来の素材でも代用できます。かんきつ類や梅干しなどに含まれるクエン酸や、ベーキングパウダーとも呼ばれる重曹などが代表例です。掃除用のクエン酸・重曹は、ドラッグストアなどで購入することができます。
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カビを落とすなら塩素系
風呂場の汚れでも、カビや排水口のヌメリは厄介な存在です。雑菌の繁殖が原因となるこれらの汚れは、中和だけでは落としきれません。そこで活躍するのが塩素系洗剤です。塩素系洗剤には強い除菌効果があり、生きているカビの殺菌に適しています。
しかし塩素系洗剤を使用する際には、酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため注意が必要です。有毒ガスを吸い込まないよう、マスクを着用して浴室を換気しながら掃除しましょう。塩素系洗剤を使うときは、他の洗剤の使用を控えるのも重要です。
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中性洗剤のおすすめ2選
中性洗剤は日常のお風呂掃除で活躍します。毎日のように使うからこそ、使いやすさにこだわりたいところ。手を汚さずに使えるスプレータイプがおすすめです。
■花王「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌・抗菌 アルコール成分プラス」
スプレータイプの浴室用洗剤です。たっぷりの泡が汚れをしっかり落とし、菌・ウイルスも除去。うれしい抗菌効果もあります。泡は水で流れやすい処方で、すすぎがサッと終わるのも特徴。時短・節水につながるため、毎日のお風呂掃除にぴったりです。
無香料タイプなので、掃除後に洗剤の香りを残したくない方は特におすすめです。
商品名:花王「バスマジックリン 除菌・抗菌 アルコール成分プラス」
■ライオン「おふろのルック」
高い洗浄力が評判の浴室用洗剤です。風呂場の嫌なヌルつきやザラつきをしっかり落とし、浴室をピカピカにしてくれます。
新しく配合された「すすぎクイック成分」により泡切れがよくなり、洗浄後の浴槽に残った泡がさっとすすげるので、水も時間も節約できます。すっきりしたオレンジの香りで消臭もでき、洗い上がりは爽やかです。
商品名:ライオン「おふろのルック」
酸性洗剤のおすすめ2選
酸性洗剤はアルカリ性の汚れに効果を発揮します。ただしpH3未満の強酸性洗剤は、風呂場の材質を傷める可能性もあるため注意。酸性系洗剤のおすすめ2点をピックアップしました。
■キンチョー「お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプW」
2種類の酸で汚れを落とす弱酸性洗剤。酢の主成分である酢酸に加え、湯垢に強いクエン酸も配合されています。
酢酸が配合されているため、酢のようなツンとした臭いが気になっていた人もいるかもしれません。改良後は原因物質を取り除いたり、酢酸臭抑制成分を配合したりしているため、掃除後の浴室の匂いが気になりにくくなっています。
商品名:キンチョー「お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプW」
■ヒューマンシステム「湯あか水あか・水廻り用クレンザー 酸性水あかクリーナー」
ヒューマンシステム「湯あか水あか・水廻り用クレンザー 酸性水あかクリーナー」は、頑固な水垢を落とすために開発されたクレンザータイプの酸性洗剤です。水回り全般に使えるため、お風呂掃除以外でも活躍してくれます。
クエン酸やリンゴ酸といった天然由来の原料を配合。超微粒子研磨剤により材質が傷つきにくく、ガラスや鏡といった傷が目立ちやすい材質にも使用できるので安心です。
商品名:ヒューマンシステム「湯あか水あか・水廻り用クレンザー 酸性水あかクリーナー」
アルカリ性洗剤のおすすめ2選
アルカリ性洗剤は酸性の汚れに効果を発揮します。pHが11より大きいアルカリ性洗剤を使うときは、風呂場の材質を傷める可能性があるため注意しましょう。おすすめの2点をご紹介します。
■ジョンソン「スクラビングバブル 石鹸カスに強いバスクリーナー」
せっけんカスが気になる風呂場にうってつけのアルカリ性洗剤です。特に気になる箇所にはクリーナーを吹きかけて数分放置したからスポンジでこするのがおすすめ。
一般的なお風呂用洗剤の洗浄成分である界面活性剤では落ちづらい汚れにも、しっかり効果を発揮します。
商品名:ジョンソン「スクラビングバブル 石鹸カスに強いバスクリーナー」
■ライオン「ルックプラス バスタブクレンジング」
浴槽内のザラザラした湯垢汚れに効果てきめん。ぬれた浴槽に吹きかけ、60秒間待って洗い流すだけと、使用方法は簡単。浴槽の湯垢汚れは、水道水に含まれるカルシウムが原因とされています。浸透した洗剤が汚れを浮かせるため、シャワーの力だけで頑固な湯垢汚れを洗浄することが可能です。
この商品はミストタイプで、1プッシュで約1m幅に洗剤を塗布できます。ミストは青色でどこに洗剤がかかっているか一目瞭然。掃除漏れなく浴槽を洗うことができます。
商品名:ライオン「ルックプラス バスタブクレンジング」
塩素系洗剤のおすすめ2選
塩素系洗剤は、肌に直接触れないようにしたり、換気したりしながら掃除するのはもちろん、掃除中の浴室に子どもやペットが近付かないよう注意が必要です。塩素系の洗剤でおすすめの商品を2点ピックアップしました。
■ジョンソン「カビキラー」
タイルや排水口などに根を生やし、人間の目に見えない「黒カビ予備軍」まで効果を発揮してくれる塩素系洗剤です。
独自の「強力浸透成分」を配合しているため、材質の奥など目視できないカビの根部分にも浸透します。根からカビを絶ち、カビ以外の菌やバクテリアも除菌してくれるため、掃除後の浴室を清潔にキープできるはず。
商品名:ジョンソン「カビキラー」
■リベルタ「カビダッシュ ガンコすぎる最強カビ専用・特濃ストロングジェル」
ジェルタイプの塩素系洗剤です。濃縮されたジェルがしっかり密着し、カビを落とします。髪の毛が溶けるほどの強い洗浄力で、こびり付いたカビや排水口の詰まりも解消。400種類以上のカビや菌に対応しており、目に見えないカビも除去可能です。
界面活性剤には植物由来の成分が使用されており、使用後のジェルは酸素・水・塩に分解されるなど自然にも配慮。ハケが付属しており、購入してすぐに使えるのもうれしいポイントです。
商品名:リベルタ「カビダッシュ ガンコすぎる最強カビ専用・特濃ストロングジェル」
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