「子どもと一緒に楽しく」私が始めた3つの〝エシカル〟アクション
災害をもたらすほどの記録的な豪雨、外に出るのも苦痛になるほどの猛暑…世界中で異常気象が相次いでいるのは、地球の温暖化が主な要因のひとつ。
「このまま温暖化が続けば…子どもたちの未来は?」そんな不安になる気持ちを、〝エシカルアクション〟という実践に変えているのは、6歳の母でありながら、サステナブルなシューズブランド、「Offen(オッフェン)」のプロデューサーとして活躍する、日坂さとみさん。
「子どもが生まれてからの私生活が一変! 自然に触れ合う機会が多くなり、大地を肌で感じて、風、空気の匂い、自然に触れることが、幼少期は特に大切だということに気づいたんです。子どもたちのためにも、未来の地球を守りたいと思うようになりました」
そんな日坂さんのエシカルアクションを、早速ご紹介!
色鮮やかでかわいい!フランスのブランド「EKOBO(エコボ)」の自然素材の食器
「子ども用の食器は、割れにくく使いやすいことが肝心。そして、環境や人にも負荷のないものを選びたいので、竹から作られた食器、〝エコボ〟を使っています。きれいな色づかいで食卓も明るくなるんです」
エコボの食器は、FSC認証(森林認証制度)の竹からできているので、小さな子どもにも安心して使わせることができます。世代問わず長く愛用できそうな、シンプルで洒落たデザインも魅力のひとつ。
足もとから始めるエシカルファッション!
リサイクルペットボトルから作った「Offen(オッフェン)」のシューズ
「ファッションが好き! けれど、未来の子どもたちのためにも、地球環境を守りたい。そんな思いで立ち上げたシューズブランド〝オッフェン〟。
オッフェンの靴は、すべてリサイクルされたペットボトルの糸から作られていて、ソールは滑りにくく、すり減りにくい特性があり、靴を長持ちさせてくれます」
「靴箱代わりのシューズバッグも工夫して再利用できるものに。シューズバッグを植木鉢代わりにしたり、リボンは靴紐として使えたり、アイディア次第でアレンジを楽しめます。
循環型のものづくりを目指すオッフェンを通して、エシカルな暮らしを楽しみながら学んで、またその暮らしのヒントを共有できたら、と思っているんです」
2021年春にローンチしたばかりの“オッフェン”は、環境への配慮はもちろん、見た目の可愛さと履き心地のよさで、すでにSNSで話題に。サステナブルなアイテム=高いの概念を覆す、オール1万円台の良心プライスも魅力的!
発想力を高めてくれる!
木の枝、石、砂…自然すべてが知育おもちゃになる
「我が家では、自然の中にある葉っぱ、木の枝、石、砂、端材、廃材なんでもが、おもちゃになるという考えです。そこから、想像、発想することで、何かを学んで欲しいなと思っています。海にある石で、子どもが作ったお寿司にはちょっと感動でした(笑)」
子どもが大きくなると使わなくなってしまう一過性のおもちゃよりも、身近にある自然のおもちゃを大切に。自然を材料に、遊びやおもちゃを創り出すことは、子どもの想像力や発想力を高めるトレーニングにもなるはず。
日坂さんは、日々、子どもと一緒にエシカルアクションを楽しんでいます。
「子どもとの遊びの中でも、モノをすぐに買わずに、発想する、作ってみる、リユースする、ということを一緒に考えるようにしています。また、モノを買う前には、本当に必要なものか? 人と環境に優しい商品かどうか? を考えて選ぶようになりました」
近年は、学校でもエシカルに関する学びが広がっていて、未来の子どもたちにとっては、さらに身近なテーマとなっていきそうです。
この食器は何から作られているのか? この洋服は何から作られているのか? 身近なものや、遊びの中でなら、子どもも興味を持ちやすく、親子で考えるいいきっかけにも。ぜひ、参考にしてみてください。
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サステナブルブランド「オッフェン」プロデューサー
日坂(ひさか)さとみ
関西在住。20代から10年以上にわたり人気セレクトショップ のバイヤー/デザイナー/VMDを手掛けるクリエイティブディレクターとして活動していましたが、現在は、1児の母として育児と仕事をしながら、自然と触れ合うことを大切にゼロウェイストな生活を送っています。2020年に、一般社団法人エシカル協会が主宰する「エシカル・コンシェルジュ講座」修了。