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「私なんて…」と自分を責めてしまう瞬間、誰しも経験があるのではないでしょうか? 特に仕事や家事、育児と、周りからの期待に応えようとすると、つい自分の気持ちを後回しにしがちです。
自己肯定感を高めることで、自分に自信が持てるようになれるかもしれません。そこで本気記事では、自己肯定感が低くなる原因、自己肯定感が低い人の特徴、自己肯定感が低い人との付き合い方について紹介していきます。
日本人の自己肯定感について
内閣府の調査によると、諸外国と比べて日本の若者は自己肯定感が低い傾向にあるようです。ここでは、なぜ日本の若者は自己肯定感が低いのか、その原因を見ていきましょう。
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海外と比べて自己肯定感が低い
若者の自己認識について調査した結果によると、日本の若者は諸外国と比べ自己肯定的の低い人が多い傾向にあります。
アメリカやフランス、ドイツ、スウェーデンでは、70%以上の若者が「自分自身に満足している」とこたえています。これに対して、日本の若者は57.4%。また「自分には長所があるか」という問いに対する答えにも違いが顕著に表れています。アメリカ、ドイツ、フランスでは、80%近くの若者が「はい」と答える一方、日本の若者は65.6%という数値です。
この結果からも、日本の若い世代は諸外国の若者と比べて、自分の長所を見つけられず、また自分自身に満足できていない様子をうかがい知ることができます。
参考:こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年版)」
自己肯定感が低くなる原因
そもそも、なぜ自己肯定感が低くなるのでしょうか。ここでは、いくつかのケースを探ってみましょう。
ケース1:幼少期に親から褒められる機会が少なかった
幼少期に、親から認められ褒められる機会の少なかった人は、自己肯定感が低い人が多いようです。自己肯定感とは、「どのような自分でも大丈夫」「自分は価値のある人間だ」と自分を肯定的に認識すること。自分に対するこのような認識は、成長する段階で育まれます。
たとえ親からあまり構ってもらわなかったとしても、保育園の先生やおじいちゃんおばあちゃんに可愛がってもらい面倒をみてもらえれば、自己肯定感が低くなる可能性は小さいでしょう。つまり、幼少時における「無条件に認められ褒められる」という経験が非常に大切なのです。
ケース2:兄弟姉妹や他人と比較される機会が多かった
成長する段階で、兄弟姉妹や他人と比較されて育った人も自己肯定感が低い傾向にあります。出来の良い兄弟姉妹と比べられ、親に「あなたはどうしてできないの?」「お兄ちゃんはこんなにできるのに」と言われて育つと、「自分はダメな人間なのだ」と思ってしまうのです。
ケース3:成功体験が少ない&失敗を忘れられない
成功体験が少ない人や、過去の失敗を忘れられない人も自己肯定感が低くなりがちです。成功体験が少ないということは、周りに認められた経験が少ないということでもあります。
たとえば、運動は苦手でも絵がとても上手でコンクールで賞を取ったなど、何かしらの長所があれば成功体験につながり、自己肯定感も高くなります。
一方、もともと自己肯定感は高かった人にありがちなのが、過去の失敗や経験を忘れられず、自己肯定感が低くなってしまうというケースです。わかりやすい例としては、失恋やリストラが挙げられるでしょう。
「好きな人にふられる」「会社をクビになる」という経験を忘れられずにいると、いつのまにか自己肯定感が低くなってしまうようです。
自己肯定感が低い人の6つの主な特徴とは
自己肯定感が低くなる原因は、人によってさまざまです。しかし自己肯定感が低い人には、同じような特徴があります。ここでは、おもな特徴を6つ紹介しましょう。
劣等感が強く、自分に自信が持てない
自己肯定感が低い人は、人よりも劣等感が強く自分に自信が持てません。そのため新しい物事にチャレンジしたり、困難なことを克服しようとするといったことが苦手。始める前から「自分にできるはずがない」と思いチャレンジしないため、いつまでたっても成功体験を積むことができず、自己肯定感は低いままです。
自分で決めることができず周囲に依存しがち
自己肯定感が低い人は、自分で決めることができず周囲に依存する傾向が見られます。なぜなら、何かを決めるということは、自分の決断を信じ責任を持つことだからです。
自己肯定感の低い人は自分を信じることができないため、何らかの決断をするときは、家族や上司、先輩などの周囲の意見を優先してしまいます。うまくいかなかったり失敗したりしたとき、自分で決めたことでなければ責任の所在は問われないという安心感があるのでしょう。
ネガティブな言葉と思考が癖になっている
自己肯定感の低い人は、「どうせ私は…」「うまくいくはずがない」などのネガティブな言葉をいつも口にするので、その言葉が脳に刷り込まれ、結果ネガティブ思考に。
自己肯定感が低い人は、能力が低いというわけではありません。人より能力があっても自分の価値観を見いだせていないため、その能力を正しく認識することができないのです。
たとえば、営業成績は人よりもいいのに、「ほかの人のほうが、給料は上だから」と人よりも劣っている点を無意識のうちに探してしまいます。ネガティブな言葉と思考の癖が、さらに自己肯定感を低くしてしまうのでしょう。
完璧主義で自己評価が厳しい
自己肯定感が低い人は、完璧主義の傾向が強く、どんな小さなミスも許せず、自分を過剰に責めることがあります。仕事やプライベートでうまくいかないと、自己嫌悪に陥り、何もかもが無価値だと感じてしまうことが多いです。
自己評価が厳しすぎることで、ストレスが増えて、さらに自己肯定感を低下させる悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。
他人の評価に依存しがち
自己肯定感が低い人は、自分自身の価値を他者の評価に依存する傾向があります。周囲からの評価が良ければ一時的に満足するものの、批判や無視されるとすぐに自信を失い、落ち込んでしまいます。
他者からの評価に過剰に依存すると、自分自身の判断基準が曖昧になり、他人の顔色を窺って行動しがちになるようです。
自分の感情を抑え込む
自己肯定感が低い人は、自己表現が苦手で、自分の感情を抑え込むことが多いです。自分の気持ちを言うと周囲に迷惑をかける、または拒絶されるという恐れから、言いたいことを言えない状況が続くことがあります。
このような感情の抑圧は、ストレスやフラストレーションを引き起こし、さらに自己肯定感が低くなってしまうこともあるでしょう。
自己肯定感が低いことでのデメリット
自己肯定感が低いことには、どのようなデメリットがあるのでしょうか? 当てはまる点がないかどうかチェックしてみましょう。
人間関係の悪化
自己肯定感が低いと、人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。自分を信じられないため、友人や恋人、家族に対して過度に依存したり、相手の言動を疑ってしまうことが増えるでしょう。
相手を信じられず、孤独感が強まることで、ますます自己肯定感が低下する悪循環に陥りやすくなるようです。
仕事でのチャンスを逃す
自己肯定感が低いと、仕事上のチャンスを逃すことがあります。自分に自信が持てないため、新しいプロジェクトや役割に挑戦できず、昇進の機会を自ら遠ざけてしまうことが多いです。積極的に自分の意見を発信することが難しく、周囲からの評価も得にくくなります。その結果、キャリアの成長が停滞し、自己成長の機会を失ってしまうこともあるでしょう。
健康面への悪影響
自己肯定感の低さは、心身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。対人関係においても、「友人から嫌われているんじゃないか」とドキドキしたり、任された仕事に対して「失敗したらどうしよう」と考えて、体調まで悪くなってしまうことも。
ネガティブなことをずっと考えてしまうことで、眠りにつきにくくなったり、お腹が痛くなるなど、健康面に悪影響を及ぼすことも考えられます。
自己肯定感が低い女性の恋愛問題とは
自己肯定感が低い女性は、恋愛でも問題を抱える傾向にあります。ここでは、自己肯定感が低い女性の恋愛問題について紹介しましょう。
相手が信じられず「めんどくさい女」と思われやすい
自己肯定感が低い女性は相手の愛情を信じられない人が多く、結果的にパートナーから「めんどくさい女」と思われることが多いようです。
信じられない原因の根底には、自己肯定感の低さが関係しています。「自分は愛される価値がない、ほかにもっと素敵な女性がいるはず」と思ってしまうのです。相手がどれだけ「愛してる」と伝えてくれても、その言葉を素直に信じることができません。
メールがなかったり、連絡がつかなかったりするだけで、パートナーの浮気を疑い不安になる人もいるでしょう。相手からすると、してもいない浮気を疑われ信用されないということが続いて気持ちが疲れてしまい、やがて「めんどくさい」と思うようになるのです。