通じ合える相手は世界のどこにいるかわからない
私が台湾でCAとして働いていた期間は約9年。
9年間、毎回違うクルーとフライトを共にしたことでそれはそれは多くの人と知り合いました。しかも台湾人は親日ということもあってか、個人的にあまり嫌な思いをしたこともなく、むしろ気が合う人のほうが多かった。
ちなみにどれだけ多かったかというと、社内に当時約3,000人クルーがいた中で、正直一緒のフライトになりたくない…、と思っていたのは1人だけ (秘)。多くのクルーとは同僚という垣根を越えて、プライベートでも親しくなりました。
そんなわけで、台湾を去り日本で転職をしようと決意したときは正直心配でしょうがありませんでした。
「この日常をすべて捨てて日本へ帰って本当に大丈夫なのか…」。しばらく自問自答を繰り返しました。
中国語で「麻吉 (Má jí)」は「親友」の意味
そんな台湾を離れがたいと思った理由のひとつに「麻吉 (Má jí)」の存在があります。
「麻吉 (Má jí)」は日本語で「親友、マブダチ」の意。元々は英語の「match」の発音からきているのだとか。
私が「麻吉 (Má jí)」だと思っている (!) 人たちはみんな台湾人で、入社も私より6〜7年早く、年も6〜7つ上。ただそんなことは気にしなくてもいいくらい、ざっくばらんに接せる関係でした。
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中国語メモ:麻吉 (Má jí)=親友、マブダチ
日本に帰ってきて6年経った現在でも麻吉たちとの交流は続いています。
今はテクノロジーの進化に感謝しつつ、安全な国境間の行き来が早く再開し、彼女たちとも再会できることを切に願っています。
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。