【目次】
【お悩み】
最近、SEXをするときに膣が以前より濡れないような気がします。これって加齢によるものなのでしょうか?
「夫との夜の営みは、月一程度ですがあります。しかし、40前後から前戯に時間をかけないと十分な膣の濡れを感じないように。時には潤滑ローションに頼るなんてことも。加齢による性機能の低下なのかな!?と思いつつも、周りには相談できず悩んでいます」(40代・東京都・子ども2人)
膣の濡れには〝もともとの膣の潤い〟と〝性的興奮による濡れ〟がある
医療法人大美会・南 真実子先生に「膣の濡れ」についてお話をお聞きしました。
「膣の潤いには、女性ホルモンであるエストロゲンが深く関係しています。加齢とともにエストロゲンの分泌は低下していくので、必然と膣の潤いも低下していきます。30代後半~40代頃から徐々にこの変化は起こります。そして潤いが低下すると、性交痛や性交時出血を引き起こすこともあります。
また、膣の濡れは性的興奮によってもおこります。性的興奮により腟壁前方にあるスキーン腺から分泌液が分泌され、腟が潤い、男性器の挿入がなめらかになります。スキーン腺は、男性でいう前立腺にあたる部分で、Gスポットとして知られています。スキーン腺からの分泌液もまた、年齢とともに減少するとされています」(南さん)
膣の潤いに大切な、女性ホルモンやスキーン線は加齢によってその機能が低下することがわかりました。ただ衰えていく姿を放置することしかできないのでしょうか。
日本人には馴染みのない〝膣ケア〟に注目!
「潤いの低下や分泌物の低下をきたす要因として、膣の血流の悪さも関係しています。膣の血流は、骨盤や下半身の血流とも関係しており、それらの血流が悪くなると膣の血流も悪くなります。積極的に骨盤を動かすよう心がけたり、下半身は冷やさないように注意しましょう。
また日本人では抵抗のある方も多いと思いますが、欧米では膣ケアが常識ともされています。オイルなどを使用して膣に指を入れてマッサージするというもの。マッサージを積極的に推奨するわけではありませんが、しばらく性交がなく、膣ケアもしていないと、外陰部や膣が固くってしまい、いざ性交するとなると、痛くてツライということも。そうならないためにも、日頃から膣ケアをしてもいいのかもしれませんね」(南さん)
女性ホルモンを高める大豆イソフラボンを意識して摂取したり、下半身の血流アップ、また膣ケアにチャレンジするなど、進行を緩やかにする方法も試してみたいですね。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
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