【肝が○わる】、正しい漢字表記とは?
たとえばハプニング発生時、慌てたり焦ったりせずに冷静に対応する人を見て、「あの人は肝がすわっている」というような使い方をする【肝がすわる】。
この言葉は、“落ち着いていてめったなことには驚かない。„の意味を持つ慣用句。普段からよく聞いたことがあると思いますが、【すわる】の部分を漢字で正しく書けますか?
“どっしりと落ちついてめったなことにも動じなくなる„という意味の漢字が入り、【肝が○わる】となります。
ヒント:【座る】ではありません!
【肝が○わる】、正しい漢字表記とは??
正解は…
肝が【据わる】
でした!
【肝が据わる:きもがすわる】
落ち着いていてめったなことには驚かない。度胸がある。胆が据わる。
「―・った人物」
〔補説〕
「肝が座る」と書くのは誤り。【据わる:すわる】
1.ぐらつかないで安定してくる。しっかりと定まる。
「赤ん坊の首が―・る」
2.たしかな存在としてその位置を占める。
「顔のまんなかにどっかりと―・っている鼻」
3.一つ所にとどまって動かない状態になる。
「目が―・る」
4.どっしりと落ちついてめったなことにも動じなくなる。
「性根が―・る」「腹の―・った男」
5.印が押される。
「印の―・った証書」
6.文字が書きつけられたり、印刷されたりする。
7.船が暗礁に乗り上げる。
8.据えられる、の意で、食事が用意される。
~この慣用句知ってますか?気まぐれ慣用句紹介~
その1:国に杖突く
【国に杖突く:くににつえつく】
《「礼記」王制による。古く、中国では70歳になると国中つえをついて歩くことを許されたところから》
70歳になることをいう。
その2:光陰矢の如し
【光陰矢の如し:こういんやのごとし】
月日のたつのが早いたとえ。
その3:言葉は国の手形
【言葉は国の手形:ことばはくにのてがた】
言葉のなまりは通行手形のように、その人の生まれ育った国を表す。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
イラスト/(C)Shutterstock.com