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2021.07.26

3歳児の知的好奇心をくすぐる絵本10選|名作からしかけ絵本、選び方のポイントまで

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子ども向けの絵本はさまざまな種類がありますが、年齢に応じて選ぶべき作品は異なります。では、3歳児はどのような絵本が向いているのでしょうか?3歳児が楽しめる絵本の選び方や、おすすめの名作や遊び心たっぷりの絵本を紹介します。

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【目次】
 ・3歳はどんな時期?
 ・子どもに絵本を読ませるメリット
 ・3歳児向け絵本の選び方
 ・3歳児向け定番絵本
 ・好奇心を刺激するおすすめしかけ絵本
 ・読み聞かせにおすすめの絵本

3歳はどんな時期?

3歳児が楽しめる絵本を選ぶためには、心や知能の発達に合わせてあげることが重要なポイントです。まずは、一般的に3歳の子どもがどのような時期を迎えるか見ていきましょう。

3歳 絵本 おすすめ 時期

(C)Shutterstock.com

知的好奇心が高まる

子どもによって個人差はありますが、3歳ごろになると「知的好奇心」がぐんと高まる時期を迎えます。さまざまな物事に興味を持ち始め、ママやパパに質問を投げかけたり、気になるものを手に取ってみたりするようになるのです。

また、子どもの中にある「これは何だろう」「あれをやってみたいな」という気持ちが強くなるにつれて、好き嫌いもはっきりしてきます。それまでの受け身だったころとはガラリと変わって、自分で好きなおもちゃや着たい洋服を選びたがるようになるのです。

この時期は、子どもの「やってみたい」「気になるな」という気持ちをサポートしてあげることが、自立心を育てることにつながると考えられています。

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言葉を使ったコミュニケーションが可能

言葉を使ったコミュニケーションが取れるようになることも、3歳ごろの子どもの成長の一つです。

2歳ごろは自分の名前や知っている単語を話せるだけでしたが、3歳にもなると大人と簡単な会話ができるようになり始めます。例えば「そろそろお家に帰ろうか?」と問いかければ、「うん、お家に帰ろう!」と返事がくるといったシンプルな会話が成り立つようになります。

とはいえ、まだまだ言葉の引き出しは多くありません。ママやパパが子どもに積極的に話しかけてあげることが、さらなる語彙力やコミュニケーション能力の成長につながります。

子どもに絵本を読ませるメリット

子どもに絵本を読ませるメリットは、大きく分けて三つあります。それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

3歳 絵本 おすすめ  メリット

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想像力やコミュニケーション力の向上

絵本を読ませるメリットとして、想像力とコミュニケーション力の向上が挙げられます。

テレビやアニメと比べると、絵本は読者の想像力が必要です。イラストに描かれていないシーンや登場人物の表情・話し声・効果音などを想像して読む内に、子どもの想像する力が豊かになります。

また、絵本の中には子どもが知らないこと・体験したことがないことがたくさん詰まっており、ページをめくるたびに刺激を受け、脳の発達にもつながるのです。

そして、想像力が高まることで、相手の気持ちを考える力も身に付きます。「これを言ったら嫌かな」「ああしたら喜んでくれるかな」と考えられるようになり、コミュニケーション力や共感力が養われるのです。

読書習慣が身に付く

読書をする習慣がつくこともメリットの一つです。子どものころに読書をした経験が少ないと、読書に対して「めんどくさい」「大変なもの」などとネガティブなイメージを持つ傾向が見られます。

一方、子どものころから読書に慣れ親しんでいると、読書に対してマイナスな先入観を持つことがほぼありません。

ご飯を食べる・歯を磨くといったほかの習慣と同じように、人生の中に読書をする時間が自然と組み込まれるようになるのです。

子どものころから読書を習慣化していれば、幼稚園や小学校に入ってから役立つことはもちろん、将来的に活躍する知識や考え方が身に付くことも強みといえます。

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読み聞かせも効果的

子どもに1人で絵本を読ませるだけでなく、ママやパパが絵本を読み聞かせてあげる時間を作ることも効果的です。

親の声で読み聞かせてあげることで、子どもはリラックスして絵本の世界に没頭できます。イラストだけを目で追っていたときと比べると、絵本の世界への没入感や理解度を高められるのです。

また、読み上げる声の調子を登場人物の気持ちに合わせて変えることで、子どもは人間の心の変化の違いを学び、感情表現が豊かになります。

読み聞かせるときは、楽しいときは明るい声、悲しいときは落ち着いた声などと声の調子を変えることで、さまざまな感情を教えてあげましょう。

3歳児向け絵本の選び方

3歳児向けの絵本を選ぶポイントは二つあります。子どもがワクワクする絵本を選ぶことで、読書タイムが楽しい時間だと教えてあげましょう。

3歳 絵本 おすすめ  選び方

(C)Shutterstock.com

ストーリーはシンプルなもの

特に大事なポイントは「できるだけシンプルなストーリーの絵本を選ぶ」ことです。

3歳児の集中力は高いとはいえません。大人が好む複雑なストーリーや心理描写の絵本を選んでしまうと、集中しきれずにすぐに興味を失ってしまいます。

反対に、シンプルなストーリーであれば、最後まで楽しんで読んでくれる可能性が高くなります。

最初の内はイラストが多く、「わあ!」「ドキドキ」など分かりやすい言葉が登場する絵本を選んであげると、子どもは興味を持つように。

子どもが絵本に慣れてきたと感じたら、もう少し文章量が多く、起承転結が分かりやすい作品を選んであげましょう。

自分で読むならページは少なめに

子どもが1人で読むことを想定しているのであれば、「ページ数が少ない作品を選んであげる」ことがポイントです。

「たくさんページがあった方が飽きずに読んでくれそう」と思うママもいるかもしれませんが、ページ数が多いと子どもは簡単に興味を失ってしまいます。

最初は興味を持って読んでくれたとしても、ページをめくる行為に飽きてしまい、最後まで読まずに終えてしまうことも珍しくありません。

3歳児が1人で読む場合は「16ページ以内」が一つの目安です。このページ数の絵本はイラストがメインの作品が多く、子ども1人でも楽しみながら読めるでしょう。

3歳児向け定番絵本

「どんな本が子どもにとって面白いのか分からない」と悩んでいるママは、まずは定番の絵本を選ぶことをおすすめします。

3歳児向けの定番絵本の中から、おすすめの3作をチェックしましょう。

3歳 絵本 おすすめ 定番

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ぐりとぐらの1ねんかん なかがわ りえこ(作)やまわき ゆりこ(絵

ねずみのぐりとぐらを描いたシリーズの絵本です。1967年に誕生した同シリーズは、世代を超えて愛されています。子どものころに読んだというママも多いのではないでしょうか。

物語を通して四季の移り変わりを学べることが魅力です。1月の「あけまして おめでとう」の挨拶から始まると、ぐりとぐらが1年を生き生きと過ごす姿が描かれていきます。

見開き2ページにひと月ごとの楽しみが紹介されているため、子どもと一緒に季節ごとの体験をすることもおすすめです。

3歳 絵本 おすすめ  定番

・商品名:ぐりとぐらの1ねんかん(福音館書店)

100万回生きたねこ 佐野 洋子

1977年に発行されてから、多くの人々に愛されてきた猫の絵本です。タイトルの通り100万回生きた猫の不思議な生涯が描かれています。

物語のメインは猫の生涯です。王様やマジシャン、どろぼうなどさまざまな飼い主と生きた猫の日々がテンポよく描かれており、子ども1人でもスムーズに読めるでしょう。

物語の中で猫が死んでしまう描写が何度も登場するため、子どもによってはショックを受けてしまうかもしれません。しかし、そこには猫を愛した人々や、猫の心情の変化が丁寧に描かれています。

ちょっぴり切ない気持ちになりながらも、たくさんの気持ちを学べる絵本です。

3歳 絵本 おすすめ  定番

・商品名:100万回生きたねこ(講談社)

からすのパンやさん かこさとし

1973年の発行以来、40年以上も子どもたちにおいしそうなパンを届けてきた絵本です。

物語の中には、からすのパン屋さんが作るたくさんのパンが登場します。かにパンやりんごパンといったおなじみのパンだけでなく、たいこパンやのこぎりパンといった個性豊かなパンまで、80種類以上ものパンが描かれています。

子どもと「どれが食べたい?」「こんなパン食べてみたいね」と会話しながら読めば、楽しく読み切ることができるでしょう。また、個性豊かなカラスたちの姿に思わず笑顔が生まれる1冊です。

3歳 絵本 おすすめ  定番

・商品名:からすのパンやさん(偕成社)

好奇心を刺激するおすすめしかけ絵本

飽き性な子どもには、わっと驚くしかけ絵本がおすすめです。子どもの好奇心を刺激する、おすすめのしかけ絵本を4冊紹介します。

3歳 絵本 おすすめ  しかけ

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しかけえほんどうぶつえん わらべきみか

パンダやライオンなど子どもが好きな動物が登場する絵本です。ページをめくるとかわいい動物たちがダイナミックに飛び出してくる仕組みで、わっと驚きながら楽しく読めることでしょう。

また、動物の動きや泣き声に合わせたテキストが記載されているため、それぞれの動物について学べることもポイントです。しかけに合わせてママが読み聞かせてあげれば、子どもは大喜びしながら読んでくれるに違いありません。

また、動物園で暮らす動物のお話なので、動物園に行く前後で読むのもおすすめです。

3歳 絵本 おすすめ しかけ

・商品名:しかけえほんどうぶつえん(小学館)

かぜビューン tupera tupera

タイトルの通り、風が吹いたときの様子を描いたしかけ絵本です。

たんぽぽやソフトクリームなどに風が吹いたらどうなるかが描かれており、ワクワク感を刺激してくれます。

ページをめくる前に「このあと、どうなると思う?」と問いかけてあげれば、子どもの想像力を育てることにもつながります。

時には意外なシチュエーションもあるため、よい意味で子どもの予想を裏切り、楽しませてくれるでしょう。38ページとややページ数は多いものの、イラストがメインのため飽きずに読める絵本です。

3歳 絵本 おすすめ  しかけ

・商品名:かぜビューン(学研プラス)

コロちゃんはどこ? エリック・ヒル(作)まつかわ まゆみ(イラスト)

背中のブチ模様がトレードマークの子犬「コロちゃん」が主人公の絵本です。物語は、ごはんの時間になっても現れないコロちゃんをママが探しに行くところから始まります。

ドアの後ろやピアノの中などがしかけページになっており、ページをめくると思いもよらない動物が隠れている仕組みです。シンプルな仕組みは子どもの好奇心を刺激してくれるため、何度もくり返し読みたくなることでしょう。

また、ユーモア溢れるイラストは、大人でもクスりと笑みがこぼれます。子どもと一緒に楽しみながら読むのにおすすめの1冊です。

3歳 絵本 おすすめ  しかけ

・商品名:コロちゃんはどこ?(評論社)

ペネロペ ようちえんへいく  アン・グットマン(文)ひがし かずこ(訳)ゲオルグ・ハレンスレーベン(絵)

3歳のコアラの女の子「ペネロペ」を描いたフランスの絵本シリーズです。幼稚園に通うペネロペが、絵具を混ぜて絵を描いたり、お誕生日会を楽しんだりする姿が描かれています。

しかけを動かしてペネロペを手伝ってあげる仕組みです。コートを掛ける・金魚に餌をあげるなど変わったしかけがたくさんあるため、最初の内は一つ一つの仕組みを隣で教えてあげましょう。

幼稚園が舞台の物語であることから、保育園や幼稚園への登校を控える子どものワクワク感を高めてくれる1冊です。

・商品名:ペネロペ ようちえんへいく(岩崎書店)

読み聞かせにおすすめの絵本

読み聞かせの時間は、ママと子どものコミュニケーションの時間でもあります。2人の時間を楽しく彩ってくれる、おすすめの絵本をチェックしましょう。

3歳 絵本 おすすめ  読み聞かせ

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3歳のお気に入り絵本集 おひさまのほん

絵本雑誌『おひさま』で掲載された1,000を超える作品の中から、特に3歳から人気を集めたベスト15作品を収録した絵本集です。

129ページと大ボリュームですが、15作収録されているため、1日1話など子どものペースで楽しめます。

朗読CDが付属していることが魅力で、プロの声優が絵本を読み上げてくれるため、臨場感たっぷりに絵本の世界を楽しめます。

また、子どもが聞き取りやすいペースで読み上げてくれるため「どんな風に子どもに絵本を読めばいいのか分からない」というママの教材代わりにもなってくれるでしょう。

3歳 絵本 おすすめ  読み聞かせ

・商品名:3歳のお気に入り絵本集 おひさまのほん(小学館)

はらぺこあおむし エリック・カール(著)もり ひさし(翻訳)

アメリカで1976年に誕生して以来、世界中の子どもたちに愛されている絵本です。卵から生まれた小さなあおむしが、幼虫・さなぎ・蝶に変化する様子をかわいく学べます。

絵本の中にはあおむしが食べてしまった「穴のしかけ」があることが特徴です。子どもは自分の指をあおむしに見立てて、穴のしかけで遊んだり、あおむしの気持ちを考えたりできます。

また、鮮やかな食べ物がたくさん登場することも特徴の一つです。ケーキやアイスクリームといった子どもが好きな食べ物をはじめ、ピクルスやチーズなど子どもにとって未知の食べ物も登場するため、子どもの知的好奇心を刺激してくれることでしょう。

3歳 絵本 おすすめ  読み聞かせ

・商品名:はらぺこあおむし(偕成社)

ぐるんぱのようちえん 西内 ミナミ(作)堀内 誠一(絵)

ひとりぼっちの大きなぞう「ぐるんぱ」の働きを描いた絵本です。

ぐるんぱは靴屋や自動車工場などさまざまな場所で一生懸命働きますが、失敗ばかりをくり返す日々を送っていました。

ある日、子どもがたくさんいるお母さんと出会うことで、ぐるんぱの運命が変わります。自分なりの生き方を見つけようと頑張るぐるんぱの姿は、大人でもぐっとくることでしょう。

また、最初は悲しい描写で始まりますが、最後は温かい気持ちで終えられることもポイント。カラフルなイラストと、とんとん拍子に進むストーリーで読みやすい絵本です。

3歳 絵本 おすすめ しかけ 読み聞かせ

・商品名:ぐるんぱのようちえん

トップ画像/(C)Shutterstock.com

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