「手段」や「手がかり」のこと
「伝言」や「手伝い」など、日ごろからよく見聞きする漢字=【伝】。
「でん」・「つたえる」という読み方は使い慣れていると思いますが、もうひとつ別の読み方があります!
それがタイトルの【伝がある】。
おそらく誰もが1度は聞いたり使ったことがあるフレーズです。
【伝がある】の「伝」を別の言葉で言い換えるとしたら、「手段」がある、「手がかり」がある、でしょうか。
何かの目的を実現させたいときに、それを成すための手段や手がかりがある、という意味で使われます。
はたして【伝がある】の読み方とは??
正解は…
【つて】がある
でした!
【伝:つて】
1.離れている人に音信などを伝える方法・手段。また、仲立ち。
「連絡する―がない」
2.自分の希望を達するための手がかり。縁故。てづる。
「―を頼って就職する」
3.人の話。人づて。
4.もののついで。
~【伝がある】の類語紹介~
その1:手蔓
【手蔓:てづる】
1.頼りにすることのできる特別の関係。つて。縁故。
「就職の―を求める」
2.てがかり。糸口。
「事件解決の―をつかむ」
その2:人脈
【人脈:じんみゃく】
《山脈・鉱脈などになぞらえた語》
ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり。
「豊富な―を誇る」
その3:縁
【縁:ゆかり】
1.なんらかのかかわりあいやつながりのあること。因縁。
「縁も―もない」「文豪―の地」「―の者を頼って上京する」
2.血縁関係のある者。親族。縁者。
3.《「ゆかりじそ」の略》
梅干と一緒に漬け込んだ紫蘇の葉を乾燥させて粉にしたもの。飯にふりかけたりする。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
▼この漢字は何と読む??
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