「宜しく」の意味や読み⽅とは?
「宜しく」を瞬時に読むことはできますか? 意味や読み方について解説していきます。
読み⽅と意味
「宜しく」の読み方は「よろしく」。では、意味をチェックしましょう。
[副]《形容詞「よろしい」の連用形から》
1 ちょうどよいぐあいに。程よく。適当に。「―取り計らってくれ」「今ごろあの二人は―やってるよ」
2 人に好意を示したり、何かを頼んだりするときに添える語。「―御指導下さい」「―お願いいたします」
3 「よろしくお伝えください」の意で、別の人への好意を伝えてもらうときに用いる語。「お父さんに―」
4 《「宜」の漢文訓読語から》(「よろしく…べし」の形で)当然。ぜひとも。「―一層の勉学に励むべし」
5 上の内容を受けて、いかにもそれらしく、の意を表す。「喜劇俳優―おどけてみせる」
[補説]「宜敷」と当てて書くこともある。
(『デジタル大辞泉』より)
私たちがよく使用するのは、2か3の意味でしょうか。
「よろしく」との違い
「よろしく」と「宜しく」の違いを確認しましょう。ここで言葉のルールを明確にするために、まずは漢字使用の原則を知ることが重要です。
漢字使用について
公用文における漢字使用は,「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)の本表及び付表(表の見方及び使い方を含む。)によるものとする。なお、字体については通用字体を用いるものとする。
(内閣府発行『公用文における漢字使用等について』より)
「宜しく」を私たちは「よろしく」と読みますが、「常用漢字表」には、「宜」は音読みの「ギ」という読み方しか存在しません。「宜しく」と漢字で書く方もおられますが、厳密に言うとひらがなの「よろしく」でないと間違いということになります。
ビジネス等で使う時の注意点
上記で述べたように、ビジネス文書などで文字で記す場合には「宜しく」は間違いであることを念頭に置いておきましょう。漢字の方が丁寧に感じるかもしれませんが、誤った使い方をしないように覚えておきましょう。
使い⽅を例⽂でチェック
どのように「よろしく」を使用すればよいのか、文例で見ていきましょう。