「乳がん」と診断されたらまず何をするべき?大切な3つのポイント
Domaniオンラインサロンで6月から月イチで実施している、Domanistであり現役医師・杉山迪子さんを講師に迎え、乳がんについて学ぶ「今、知っておきたい乳がんのこと」。
先日お届けした乳がん検診に続き、最終回となる第3回目では「もし自分や家族が乳がんと診断されたら」ということについてお話してもらいました。
決して他人事ではない乳がん。けれど、もし自分がなったらまず何をすればいい…?と考えてみると、意外とわからないものですよね。診断後に取るべき行動について、Domaniオンラインサロンのコミュニティマネージャーを務める村井が、イベント模様とともにご紹介します。
【その1】乳腺の専門医or乳腺専門医のいる病院を見つける
万が一乳がんと診断されたら、まずは信頼できる医者や病院を見つけることが大切です。知っておきたいのはその調べ方。役立つのは「一般社団法人 日本乳癌学会」のホームページだそうです。
日本乳癌学会とは、乳癌の診療・研究・教育などの最新の正しい情報を得られる集まりで、乳癌を専門にする医師・看護師といった医療従事者の多くが入会しています。日本乳癌学会のウェブサイトでは、乳がんを専門に診察を行う乳腺専門医や乳腺専門医のいる医療機関である認定施設を一覧で見ることが可能。
他にも「国立がん研究センターがん情報サービス」でもがんに関するさまざまな情報を公開しています。乳がんの基礎知識はもちろん、専門的ながん医療の提供、がん患者・家族に対する情報提供や相談窓口を設置した「地域がん診療連携拠点病院」を地域ごとに検索できるサービスも。「どこの病院で治療したらいいのだろう…」と悩んだときの手助けになるはずです。
【その2】標準治療を受ける
「標準」と聞くと、言葉の印象から「通常」「普通」「並」のような治療をイメージしてしまい、「もっと良い治療が受けたい」と思う方もいるかもしれません。「標準治療」とは、今ある治療の中でたくさんの臨床試験の結果をもとに、有効性や安全性が検討され、世界中の専門家から合意が得られた現時点でベストな治療法のこと。つまり「標準治療」が最善の治療なのです。
メディアでよく聞く「最先端の治療」というのは、まだ人には投与されたことがない実験段階であることが多く、「標準治療」とは全く別物。「標準治療」という言葉を知っておくことが、迷わずに治療を受けるための近道になります。
【その3】正しい情報を集める
ネット社会の今、メディアに掲載されているものの中には間違った内容や時代遅れな情報、怪しい治療法などもたくさん。より良い治療を受けるためには、信頼できる情報を集めることが重要です。
乳腺専門医である杉山さんがおすすめしてくれたのは、日本乳癌学会から出版されている「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」という書籍。標準治療についてや乳がんになったらどうしたらいいかなど、乳がんの正しい情報について医学的な知識がない人にもわかりやすく、やさしい言葉でまとめられています。杉山さんご自身も患者さんに説明をする際に使うことも多いそう。
ウェブサイトであれば、【その1】でご紹介した「国立がん研究センターがん情報サービス」や「一般社団法人 日本乳癌学会」がおすすめ。日本乳癌学会のウェブサイトには、「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」のウェブ版も掲載されています。こういった信頼できる情報源を知っておくと、いざというときも安心。
Domaniオンラインサロンはあらゆる「学び」ができる女性限定のコミュニティ
3回にわたって実施した「今、知っておきたい乳がんのこと」。配信しながらいかに自分が「知っているつもり」になっていたかを実感しました。「検診へ行こう!」と背中を押されたメンバーもたくさん。
今回のような女性のカラダのことなど、さまざまな「学び」ができるDomaniオンラインサロン。忙しい毎日を過ごしながらも、もう少し自分の時間を楽しみたい…。そんな大人女性におすすめの〝居場所〟です。
何か新しいことを始めたい、もっとファッションを楽しみたい、気の合う友だちが欲しい、とにかくDomaniが好き!などなど、新たな第一歩を踏み出したい女性やDomani好きに全力おすすめできるコミュニティ。興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。
Domanist
杉山迪子
乳腺外科医、病理医として働く女医。現在は乳腺専門クリニック「マンマリアツキジ」でドクターを務める。1児(女児)の母。仕事と育児はもちろん、ファッション、人柄もバランス感覚を大切にしている。趣味は娘と旅行に行くこと。おいしい肉と日本酒が大好き。
IG:https://www.instagram.com/michiko_612/
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