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「針小棒大」の意味や読み方とは?
「針小棒大」の使い方をマスターするために、読み方や詳しい意味、語源などをみていきましょう。
読み方と意味
「針小棒大」は「しんしょうぼうだい」と読みます。意味は下記のとおり。
針のような小さいことを棒のように大きく言う意から、「小さい事柄を大げさに誇張して言いたてること。またそのさま。」(<小学館 デジタル大辞泉>より)
「針小棒大」の語源とは?
「針小棒大」は、「針ほどのことを棒ほどに言う」ということわざが語源です。「針ほどに小さいこと」を「針小」と表し、「棒のように大きく言う」ということを「棒大」と表現しています。
「針小棒大」の使い方を例文でチェック
「針小棒大」は、物事が大げさであることに対して使います。人に対して使う場合は、批判や揶揄する意味合いが含まれた言葉なので、使い方や用いる相手には注意が必要。では、「針小棒大」は、実際にどのように使うのかをみていきましょう。
1:「いつも彼は針小棒大に話す癖がある」
「大げさに話す癖がある」と、人の性質を表しています。
2:「たいていの芸能ニュースは針小棒大に取り上げている」
「針小棒大」は人の性質だけでなく、見聞きするニュースにも使われる言い回し。この場合、信憑性にかける噂話なども含まれている場合があります。
3:「針小棒大なことばかり言っていると、信用を失う」
いつも真実味に欠けることや、不安を煽るようなことばかり言っていると、周りから信じてもらえなくなる、ということを伝えることができます。
「針小棒大」の類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
「大げさだな」と思うシーンはたくさんありますよね。そのような時に使う言い回しはいくつかありますが、少しずつニュアンスが変わります。それぞれの意味や「針小棒大」との違いもみていきましょう。
1:「大言壮語(たいげんそうご)」
「大言壮語」の意味を辞書で調べると、下記のような意味を持ちます。
「実力不相応な大きなことを言うこと。また、その言葉」です。「大言」は「物事を誇張していうこと。えらぶって大きいことを言うこと」という意味。
「壮語」とは「意気の盛んなことを言うこと。えらそうに大きなことを言うこと」。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
「針小棒大」は、大げさであることをいうのに対して、「大言壮語」は、その人の実力に見合っていないことに対して使う言葉です。
(例)彼女は大言壮語なことばかり言うが、何も成功していない。
2:「大げさ」
物事や話しを実際よりも誇張して言うこと、必要以上に大きいことをいいます。「袈裟(けさ)」とは、仏教の僧侶が着る衣装のこと。本来は粗末な衣装だったが、仏教が大きな宗教へと発展し、袈裟も立派な飾り付けが施された高価なものへと変わっていった。一説では、その高価な袈裟を着る姿が、仰々しく見えたことから「大げさ」という言葉が生まれたといわれています。
(例)擦り傷なのに、こんなに包帯を巻くなんて大げさだな。