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LIFESTYLE 四字熟語

2023.12.01

〝隔靴搔痒〟←これなんて読む?意味や使い方も併せてご紹介

〝隔靴搔痒〟は「かっかそうよう」と読み、自分の思い通りにならず、もどかしいことを意味します。「もどかしい」という言葉を使うには軽すぎて使いにくい…なんていう場面で活用できる言葉です。今回は「隔靴掻痒」についてご紹介します。

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「隔靴掻痒」の意味や読み⽅とは?

皆さんは「隔靴搔痒」は読めますか? あまり見かけない四字熟語ですので、今回初めて見たという方もおられるかもしれません。読み方や意味・由来をはじめ、類語や英語表現も一緒に紹介していきますので、確認しましょう。

隔靴搔痒

読み⽅と意味

「隔靴搔痒(かっかそうよう)」と読みます。「自分の思い通りにならず、もどかしいこと」「じれったいこと」「歯痒い思いをする」という意味です。漢字一字ずつ意味を見ていくと、ニュアンスがわかる語彙ですので、由来の項目で紹介します。

由来

中国古代の仏教関係の書物である『無門関』と『景徳伝灯録』の中に出てくる表現から生まれたのが「隔靴搔痒」です。「隔靴」は「靴による隔たり」、「搔痒」は「ひっかく、かゆい」という組み合わせで、「靴の上から痒い所を掻くように、上手く足が掻けない」、つまり「もどかしい」という意味になります。確かに靴の中が痒いのに、靴の上から掻いても、ひたすらもどかしく辛いですよね。漢字から想像すると、意味がわかりやすい四字熟語と言えるでしょう。

使い⽅を例⽂でチェック

意味や由来がわかると使いたくなりますよね。例文でどんな場面で使えるのか、確認していきましょう。

隔靴搔痒

「隔靴搔痒な状態が、腹立たしい」

「隔靴搔痒」は状態を表現するのにも、使用することが可能です。要するに、この例文をかみ砕くと「もどかしい状態が、腹立たしい」というニュアンスになります。こういう現場に居合わせることはあるのではないでしょうか。

「私は会議の行方を、隔靴搔痒の思いで見守った」

ビジネスシーンではよくあることと思いますが、会議やPRの場で、歯痒い思いをしながらも、口出しも出来ない。そういった時にも使える四字熟語です。

「彼の仕事の仕方は、隔靴掻痒の感がある」

「何か今一歩足りない」「詰めが甘い」そういった時に、人はもどかしさや歯痒さを感じますね。この例文のように仕事の仕方を表現することも可能です。また、「隔靴搔痒の感」は「もどかしく感じている」時の言い回しの1つですので、覚えておきましょう。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

次に類語や言い換え表現を、見ていきましょう。

隔靴搔痒

「隔靴爬痒」

「隔靴搔痒」と見間違えそうな四字熟語「隔靴爬痒」。「かっかはよう」と読みます。漢字が一文字変わるだけで、意味も同じく「もどかしく、腹立たしい」というニュアンスになります。類語や言い換えというよりは、一文字違いの言葉も存在していると覚えましょう。

「二階から目薬」

こちらは四字熟語ではありませんが、想像すると笑ってしまうような言い回しです。二階にいる人が階下にいる人に目薬をさそうとしても、上手くいかずにもどかしいですね。「自分の思い通りにならない」という意味になるので、「隔靴搔痒」の言い換えとして適切な表現の一つです。

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