「苺」の漢字の意味とは?
普段当たり前のように口にしている「苺(いちご)」。どうしてこのような漢字が使われているのだろう、と疑問に感じたことはありませんか? まずは、苺の言葉の由来を見ていきましょう。
<読み方と意味>
「苺(いちご)」は、奈良時代に編纂された歴史書である『日本書紀』に、「いちびこ」の名で記されています。その後『和名抄(わみょうしょう)』には、「いちご」の名の記述が見られることから、「いちびこ」が転じて「いちご」になったと考えられています。
<漢字の由来>
「苺(いちご)」の漢字は、「くさかんむり」と「母」という文字で成り立っています。苺にはひとつの株に次々とたくさんの実をつける特性があることから、どんどん子株を生み出すという意味で「お母さん」すなわち「母」の文字が使われたと考えられています。
ちなみに、苺は英語で「ストロベリー」という名前がつけられていますが、こちらの由来は知っていますか? 苺を栽培するときに、苗の周りにわらを敷くことから、「straw(わら)berry(丸く膨らんだ実)」と呼ばれるようになったそうです。合わせて覚えてみてはいかがでしょうか。
苺の旬や開花時期はいつ?
苺は、バラ科オランダイチゴ属の多年草です。原産地は北米東部と南米チリ。比較的冷涼な気候を好みます。苺の旬・収穫時期は、本来3月から4月になります。スーパーには12月あたりから出始めるため、冬が旬だと思われている方も多いですが、実は春に旬を迎える果物です。
現在では、美味しい苺が安く手に入る時期は、1月から3月あたりになります。ちなみに、果物というイメージのある苺ですが、分類上は野菜に属します。
そして、苺は家庭菜園でも人気があります。最近では種類が増え、なかでも甘く大きな実のなる品種が豊富になりました。苗は10月から11月の秋に植えます。なるべく日向に植えることと、乾燥に弱いため渇きが激しいときには、たっぷりと水を与えましょう。3月から4月に花が咲き、5月中旬から6月上旬頃に収穫できます。
また苺は、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCには、美肌効果や免疫力アップ、ストレス緩和などの効果があります。その他食物繊維は、腸内環境を整えます。苺はスーパーなどで購入して、食べる前にさっと水洗いすれば食べられるため、手軽にビタミンCをとることができるのも嬉しいですよね。
ちなみに私たちが食べている赤い苺、実は果実ではないということは知っていますか? この部分は、花托(かたく)の発達した花の一部。それに付いているゴマのような粒々が、苺の実なのです。苺の豆知識として覚えてみてはいかがでしょうか。
「苺」の花言葉とは?
実は、苺にも花言葉があるのです。 いくつか紹介します。
あなたは私を喜ばせる
苺といえば、生食で楽しんだり、クリスマスケーキの上に乗っていたりと、冬の定番の果物です。赤くて甘酸っぱい苺は、誰でも食べたら笑顔になりますよね。このようなことから「あなたは私を喜ばせる」という花言葉がついたのではないでしょうか。