台湾のお正月準備
日本は新年を迎えたばかりですが、台湾では旧正月(春節)を祝う文化のため、まだ新年は迎えていません。旧正月は旧暦によって決まるため、毎年日にちが異なります。
今年2022年の旧暦のお正月は2月1日で、1月31日が大晦日(除夕)となり、1月29日~2月6日までが大型連休となるため、もうすぐ旧正月を迎える台湾では、今お正月準備が始まっています。
さて台湾のお正月ですが、どのように過ごすのでしょうか?日本との違いはあるのか?ご紹介していきます!
<旧正月前の過ごし方>
旧正月に入る前、家や会社では大掃除が行われます。1年間の埃をはらい、新年を迎える準備を行い、1年間の不運や厄を外へ出して、幸せを迎える準備です。これは日本と同じですね!
ヘアカット
そしてお正月前にヘアカットをする人が多くなります。これも1年間の不運を髪の毛と一緒に切り落とし、新たな年を迎える準備です。旧正月が近づくにつれ、美容院では通常より高めの年末料金の設定がされています。
買い出し
お正月期間はお店やレストランが閉まるため、年越し用品の買い出しをします。この時期スーパーや食料品店では、赤色と金色の飾りつけで煌びやかにデコレーションされます。
お正月を迎えるために必要な食べ物や家の飾り、知り合いに贈るお歳暮など、ありとあらゆる商品が大売り出しされます。
お正月には家族で集まるため、子供用に大きなお菓子やくじ引きなども販売しています。
<お正月には何を食べるの?>
年菜(ニエンツァイ)
台湾にも大晦日~お正月に食べる台湾式おせち料理があり、年菜(ニエンツァイ)と呼ばれます。
日本のお節料理のように、一品一品料理には、日本と同じく縁起の良い様々な意味が込められています。お正月前にレストランやお店で年菜の事前予約が多くなり、最近では購入する人も増えています。
<お年玉は?>
紅包(ホンバオ)
子供が楽しみにしているお年玉ですが、台湾にも同じく紅包(ホンバオ)と呼ばれるお年玉があります。字のごとく、真っ赤な封筒にピン札を入れて渡します。
ただし台湾では子供にのみあげるのではなく、働いている子供が親にあげたり、会社で部下に配ったりもします。金額も年齢や関係性によって異なりますが、あげる対象が多く、この時期、“紅包貧乏”になると嘆く人も多いです(笑)
中華圏では偶数が縁起が良いとされているため、必ず偶数の金額を包みます(縁起の悪い4を除く)
<大晦日とお正月の過ごし方>
除夕夜(大晦日)
家族や親戚一同でお正月に集まる家庭が多いのですが、実は台湾人にとって一番大切なのは除夕夜(大晦日)です。
この除夕夜に親族一同で年菜を食べたり、拝拝(バイバイ)と言われるお祈りをしたり、一大イベントです。お正月はどのお店も閉まってしまうため、家でテレビを見ながらゆっくり過ごします。これも日本と似ていますね。
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。