Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE ことわざ

2024.11.14

知っているようで知らない!? 「藪蛇(やぶへび)」の意味とは|日常生活の教訓になる!

「藪蛇」とは、余計なことをして悪い結果を招いてしまうことを指す言葉です。本記事では、「藪蛇」の詳しい意味や語源、関連することわざ「薮をつついて蛇を出す」、さらにはビジネスシーンでの使い方や英語表現も解説します。ぜひ参考にして、日常や仕事での表現力をアップさせてください。

私たちは、ついつい余計な行動をして、後悔することが少なくありません。そんなシーンにぴったりの表現が「藪蛇」です。この言葉を知ることで、何気ない行動が裏目に出ないよう心がけるヒントになるでしょう。

この記事では、「藪蛇」の意味や語源、ビジネスや日常生活での具体的な使い方までを詳しく紹介します。

「藪蛇」の基礎知識

藪蛇」の読み方は「やぶへび」です。「藪をつついて蛇を出す」から派生した言葉で、余計なことをしてかえって悪い結果を招く状況を表しています。例えば、些細な問題にわざわざ手を出し、かえってトラブルに巻き込まれてしまうときに使える表現です。

「藪蛇」の意味は余計なことをしてしまうこと

「藪蛇」の意味を辞書でしっかり確認しましょう。

【藪蛇(やぶ‐へび)】
《「藪をつついて蛇を出す」から》よけいなことをして、かえって自分にとって悪い結果を招くこと。「文句がとんだ―になる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

もともとは「藪をつついて蛇を出す」という言葉でしたが、今では「藪蛇」と略して使われることが多くなりました。大きな災いだけでなく、都合の悪いことが露見するような場合にも使われます。

白い蛇

(c)Adobe Stock

「藪蛇」を使った例文を紹介

「藪蛇」という表現は、「余計なことをしてしまい、かえって悪い結果を招く」場面で用いられます。以下の例文を通して、「藪蛇」の使い方を具体的に確認してみましょう。日常生活やビジネスのシーンで、どのような場面で活用できるのかイメージを深めてください。

例文

・彼女に恋人のことをしつこく尋ねた結果、怒られてしまった。とんだ藪蛇だった。
(余計な詮索をしたせいで、かえって相手の機嫌を損ねるという悪い結果に…)

・あの人の仕事がうまくいっていないのは誰の目にも明らかだったのに、わざわざそのことを指摘するなんて、完全に藪蛇だよ。
(相手の状況を知っていながら指摘したことで、結果的に自分が疎まれてしまった例)

・親切のつもりでアドバイスをしたが、反対に怒らせてしまう結果に…。どうやら藪蛇だったみたいだ。
(善意の行動が相手に受け入れられず、予期せぬ反発を招いてしまった例)

「藪蛇」の類語と対義語

「藪蛇」の言い換えができる類語と対義語についてもチェックしましょう。「藪蛇」の類語と対義語の例は以下のとおりです。

藪蛇の類語

「雉も鳴かずば打たれまい」、「寝た子を起こす」、「自業自得」、「身から出た錆」など

藪蛇の対義語

君子危うきに近寄らず」、「触らぬ神に祟りなし」など

以下に、それぞれの意味を紹介していきます。

警告ランプ

(c)Adobe Stock

「藪蛇」の類義語

先述のとおり、「藪蛇」の類語はたくさんあります。そのなかでも言い換えをしやすい表現と意味は以下のとおりです。

雉も鳴かずば打たれまい(きじもなかずばうたれまい)

余計なことをいったせいで災いを引き起こしてしまうことのたとえ。「鳴かずば雉も打たれまい」、「鳥も鳴かずば打たれまい」と表現されることもあります。

寝た子を起こす(ねたこをおこす)

やっと大人しく寝てくれた乳児を、無用に起こしてしまったという表現。静かに収まったのにあえて手出しをして、トラブルを引き起こすことをたとえた言葉です。

自業自得(じごうじとく)

自分がおこなったことの報いを自分自身が受けること。悪業の報いを受けるケースで使うことが一般的です。

身から出た錆(みからでたさび)

自分の犯した悪行の結果、自分自身が苦しむことを意味します。刀の錆は刀身から生じることから生まれた言葉です。

「藪蛇」の対義語

反対に、「藪蛇」の対義語は以下のとおりです。

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)

賢くて教養がある人ならば、危ないことには近寄らないというたとえ。危険があることには近付かないようにと促す表現です。

触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

余計なことをしなければ問題も起きないことを教える言葉です。

静かにしている女性

(c)Adobe Stock

「藪蛇」の英語表現は?

「藪蛇」に相当する英語表現も知っておくと、国際的な場での表現力が高まります。以下のフレーズがよく使用されますよ。

stir up a hornet’s nest

“stir up a hornet’s nest”は直訳すると、「スズメバチの巣を掻き回す」です。言葉を聞いただけで恐ろしくなりますね…。「藪蛇」と同じ意味で使うことができます。

Let sleeping dogs lie.

“Let sleeping dogs lie.”を直訳すると、「寝ている犬は横にしておけ」です。つまり、このことわざは、「藪をつついて蛇を出すな!」ということを表しています。どこの国にも同じような教訓はあるものですね。

最後に

「藪蛇」という表現は、私たちの日常やビジネスにおける振る舞いを見直すきっかけとなる言葉だといえます。つい余計なことをしてしまったばかりに、後悔を味わった経験は誰しもあるはず…。この記事で学んだ「藪蛇」の意味や使い方を意識することで、不要なトラブルを未然に防ぎ、スマートな行動が取れるようになります。ぜひ、日常生活や仕事の場面で「藪蛇」を意識し、冷静な判断で立ち回ってみてください。

TOP・アイキャッチ画像/(C) Adobe Stock

▼あわせて読みたい

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!