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2023.10.31

初夏が旬!「蚕豆」←なんと読む? 漢字の由来、別名などを紹介

「蚕豆」は初夏が旬の食べ物。焼いたり茹でたりして食べることが多く、お酒のおつまみとして楽しむ人も多いです。今回は、「蚕豆」と表現する由来、おすすめの食べ方や豆知識などを紹介します。

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「蚕豆」の読み方や由来とは?

「蚕豆」という漢字、なんと読むかわかりますか? 初夏になると店頭に並ぶあの食材のことです。

蚕豆読み方意味食べ方

「蚕豆」の漢字の由来

「蚕豆」は、「そらまめ」と読みます。夏の時期になるとスーパーに並ぶ、大きな黄緑色のさやに入った豆のことです。「蚕豆」の由来は、さやの形がまるで蚕のように見えること、蚕が繭を作る初夏に旬を迎えるからだといわれています。また、「そらまめ」は「空豆」と書くのが一般的ですが、これはさやが空に向かって伸びていくことが由来のようです。

「蚕豆」の特徴

「蚕豆」は、マメ科ソラマメ属の野菜です。北アフリカ・西南アジア原産とされ、春になると白や紫色の花を咲かせます。細長いさやの中には大体3〜4つほどの豆が入っており、塩茹でにするのがポピュラーな食べ方です。

3月〜5月頃になると店で販売されるようになりますが、収穫から美味しく食べられる期間が短いデリケートな野菜でもあります。大豆・落花生・遠藤豆・インゲン豆・ヒヨコ豆とともに、6大食用豆と呼ばれています。

「蚕豆」の歴史は古く、エジプトでは4000年以上前から主食とされていたのだとか。日本へは、奈良時代に中国から伝わったそうです。現在では、鹿児島県や千葉県が「蚕豆」の代表的な生産地。鹿児島県で育成した新品種「まめこぞう」は、豆臭くなく甘味が強いのが特徴です。

「蚕豆」の栄養素

「蚕豆」には、タンパク質や炭水化物のほか、ビタミンB1やビタミンB2が豊富。ビタミンB1には、疲労回復を促進する効果が期待でき、ビタミンB2は、粘膜細胞の保護や再生につながります。また、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラル類も多く含みます。

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夏バテや肌への紫外線ダメージが気になる季節には、ぴったりの食材。皮には食物繊維も含まれているため、皮ごとポタージュスープにするのもおすすめです。

「蚕豆」の食べ方とは?

「蚕豆」を購入する際は、さやの色が濃く、ハリとつやがあるものを選びましょう。外から見て「蚕豆」の形がそろっているものが、きちんと育っている証拠です。「蚕豆」は鮮度が落ちやすいため、なるべくさやに入ったものを選び、調理する前にさやから出しましょう。その日のうちにさやごと調理することと、あまり火を通しすぎないことが美味しく食べるコツです。

蚕豆読み方使い方

茹でで食べる

「蚕豆」といえば、お酒のおつまみとして茹でて食べるのが定番! 「蚕豆」はさやから出したら、豆の端っこに浅く切れ込みを入れましょう。そうすることで塩味がなじみやすくなります。

焼いて食べる

茹でるイメージが強い「蚕豆」ですが、焼いて食べるのもおすすめ。焼き色がついたら、さやをむいて、醤油をつけて食べるとおいしいですよ。皮ごと焼くことで、ほくほくとした食感が味わえます。

そらまめごはん

いつもの食べ方と変えたいなら、蚕豆ごはんに挑戦してみてはいかがでしょう。色鮮やかで、ふっくらとした蚕豆を味わえます。

「蚕豆」の豆知識

毎年初夏になると見かける「蚕豆」ですが、案外知らないことが多いかもしれません。ここでは「蚕豆」のちょっとした豆知識を紹介します。

「蚕豆」の黒い部分を「お歯黒」という

「蚕豆」を見ると、頭の部分に黒い線のようなものが付いているはず。これは豆がさやに繋がっていた部分で、「お歯黒」と呼ばれます。まだ実が若く硬いものは、この部分が黄緑色のまま。次第に実が熟してくるとその名の通り黒く変わってくるのです。

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