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2022.03.10

日常で意外に使う「梃子」←なんと読む? 意味・例文・英語表現も紹介

「梃子」とは、子どもの頃に実験したことがある人もいるであろう物理のこと。「梃子でも動かない」、「梃子摺る」という表現もなじみ深いでしょう。今回は、「梃子の原理」についてや、例文を交えた使い方、類語表現を解説します。

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「梃子」の意味や読み⽅とは?

まずは、「梃子」の意味や読み方など、基本について確認していきましょう。

「梃子」の読み⽅

「梃子」は「てこ」と読みます。「梃子」の意味を辞書で調べると、下記のとおり。

棒を一つの点で支え、その点を中心として自由に回転できるようにしたもの。小さな力を大きな力に変えたり、小さな移動距離を大きな移動距離に変えたりする目的で使われる。大きな石やレールのような重いものを動かす作業に役だつほか、鋏 (はさみ) 、ペンチ、滑車などの日常の道具によく応用されている。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

イメージできたでしょうか? 言葉で説明するよりも、「梃子」を使った身近な道具を紹介したほうが、わかりやすいかもしれません。

具体的に「梃子」を使った道具には、糸切りばさみやスコップ、栓抜き、クルミ割りなどが挙げられます。生活のさまざまなシーンで、「梃子」は役立っているのです。瓶の栓を抜いたり、硬いクルミを割るのは容易なことではありません。ところが、「梃子」によって、小さな力で簡単に瓶の栓を抜いたり、クルミを割ることが可能となるのです。

「梃子」を使った道具には、「支点」・「力点」・「作用点」が存在します。例えば、糸切りばさみだと、刃と反対側の先端が「支点」、糸を切るために力を入れる場所が「力点」、糸を切るポイント(刃)が「作用点」ということになります。


このように、「梃子」を使って小さな力を大きな力に変えること、小さな力でも大きなものを動かせることを、「梃子の原理」といいます。子どもの頃の実験を思い出した人も多いかと思いますが、小学校の理科で習う、生活に役立つ物理です。

「梃子でも動かない」の意味

「梃子」は、小さな力でも大きなものを動かせます。逆に言うと、大きなものでもわずかな力で動かせるということです。つまり、「梃子でも動かない」という言葉は、梃子の原理を使っても動かない(梃子ならば、大きなものでもわずかな力で動かせるはずのに、それでも動かない)という意味。「どんなことをしても、頑なに動かない」という状況、物、特に、人の強い意思・姿勢を指すものです。

「梃子摺る」の意味

日常の会話でも耳にする「てこずる」という言葉。物事がすんなりといかないことを表すこの言葉を漢字で書くと、この「梃子の原理」の「梃子」を使い、「梃子摺る」と書きます。「梃子摺る」は、「梃子」を使って動かそうとしても動かず、「梃子」のほうがズレてしまうという意味の言葉です。

また、「てこずる」は、漢字で「梃子摺る」の他、「手子摺る」「手古摺る」「梃摺る」と表されることがあります。

「梃子」の使い⽅を例⽂でチェック

具体的に「梃子」という言葉の使い方を、例文を用いて解説していきます。

1:おもちゃを買ってもらうまで、「梃子でも動かない」

梃子とは意味読み方例文使い方英語
「梃子でも動かない」を使った表現です。身に覚えのある人や、今、お子さんがこの状態で、困っている人もいるのではないでしょうか。おもちゃを買ってもらうまでは、どんな手段を使われても動かないという、強い意思が感じられます。

2:機種変更したスマホの操作に「梃子摺る」

これまでは難なく使えたスマホも、機種変更をしたとたん、操作に「梃子摺る」という経験をした人も多いのではないでしょうか。いつもは画面を見ずに指で覚えていたような簡単な操作が、新しい機種ではすんなりといかないことも。このような場合に「梃子摺る」という表現が使えます。

「梃子でも動かない」の類語や⾔い換え表現は?

「梃子でも動かない」と同じ意味を持つ、類語や⾔い換え表現についても紹介します。

1:頑な(かたくな)な態度

「あなたの頑なな態度が、状況をより悪化させている」などと使えます。頑固で、少しも譲ることのできない態度では、状況が好転することはなく、ますます悪化するかもしれません。時には妥協したり譲るなどの柔軟な対応も必要です。

2:一歩も譲らない姿勢

例えば企業間の交渉で、上司から「一歩も譲らない姿勢で挑んでこい!」などと言われたら、頑なに意思を曲げない、譲歩しない姿勢で挑まなくてはなりません。

3:頑固一徹

先に挙げた「頑なな態度」や「一歩も譲らない姿勢」というのは、時にマイナスなイメージを与えるものです。ところが「頑固一徹」は、共通する強い意思も感じられますが、職人独特の生真面目な気質や信念として、好感が持てるものと捉えることもできます。

「梃子摺る」の類語や⾔い換え表現は?

「梃子摺る」の類語や言い換え表現に関しても見ていきましょう。

1:手を焼く

「手を焼く」は、処置や対応に窮するという意味で、「梃子摺る」と同じ意味を持つ言葉です。

2:手間取る

「手間取る」は、手間がかかり時間もかかってしまうことで、「梃子摺る」の類語です。

英語表現とは?

「梃子」を使った、「梃子でも動かない」、「梃子摺る」の英語表現を紹介します。

1:I tried to open the box, but it wouldn’t budge(箱を開けようとしたが、梃子でも動かなかった)

「梃子でも動かない」を表現するには、頑なに動かないことを表す「not budge」が使えます。例文の「budge」の前の単語「wouldn’t」は、「will」の過去形「would」と、「not」が合わさったものです。

2:I’m having a hard time writing in English(英語で書くのに梃子摺る)

「梃子摺る」の英語表現には、なかなか上手くいかない、苦労するという意味の「have a hard time」が使えます。

最後に

普段耳にすることのある「てこでも動かない」の「てこ」は、小学校の理科の実験で行った、あの「梃子」のことだったとは。よく考えてみれば、「なるほど」と納得できる、興味深い言葉です。

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