結婚5年目…ゴルフを始めた夫の性格が別人に
40代前半の亜美さん(仮名)は、30代半ばで夫と結婚。2児の子育てに追われながら、フリーランスのワーキングマザーとして働いています。
「もうすぐ結婚6年目に入るところですが、昨年からゴルフを始めた夫の性格が別人のようになり困惑しています。以前の夫には物静かで家庭的な面もあったのですが、ゴルフを始めてからはオラオラとした言動が増え、お金への執着も強くなったようで怪しげな投資話も頻繁に口にするようになりました」
亜美さんは、夫の性格が変わった原因は交友関係の変化だと感じているそう。ゴルフを始めてから、実態がよくわからない会社経営者や夜遊びが好きな人たちとの交流が増え、その頃から夫の雰囲気がガラリと変化してきたと振り返ります。
いい面がすべて消えモラハラと浪費をする夫…対応に苦慮する妻
「話すことも変わりましたし、ファッションなど見た目も随分違います。以前はコンサバな服装だったのに今はちょっとチャラい外見を好むようになり、私のファッションテイストとも合いません。以前は見栄を張ることもなかったのに、今では高級車をローンで買い替え、ゴルフや飲み代にもけっこうなお金をかけています。
一番困っているのは、以前なら私の意見に耳を傾けた夫が、最近では私の話を聞かなくなったこととキツい言葉でモラハラをしてくることです。お金のことについても『男の付き合いは君にはわからないだろう』と言い、好き勝手に使っています。
子どもの教育費はこれからたくさん必要なのに、貯蓄には無関心でスケールの大きな投資話とか先々が読めない新事業の話ばかりしてきて、妻としてはとても不安です。でも私が何か言うと『うるさい』『君みたいに視野が狭い人には、わからない世界だ』などと反論し、話になりません」
離婚は避けたい。でも今の生活が続くのはしんどい
亜美さんは子どもたちのことを考え、できれば離婚は避けたいと考えているとのこと。しかし今の生活がまだしばらく続くと思うと、乗り越えられる自信もないと頭を抱えています。
「夫は今の生活がとても楽しそうなので、やめるつもりはしばらくないんだと思います。となると、私が我慢して一緒にいるか、離婚して別々の人生を歩むかしか選択肢はありません。以前の夫に戻ってくれれば穏やかな生活が取り戻せますが、夫の暴言や勝手な行動もどんどん増えているので、今後はもっと悪化するのかもしれないって覚悟しています。
ひとまず別居も…と考えましたが、おそらく生活費を渡してくれなくなるのと、私のせいにして浮気をしそうな気がするのでやめました。私がどこまで我慢できるかで未来が変わると思うので、まずはあと1年だけ待ってみて、それで夫が変わらなかったりひどくなったりするようであれば、離婚をするしかないのかなと思っているところです」
亜美さんのように将来的な離婚を視野に入れて生活を送る場合には、離婚後の生活を安定させる準備を並行して進めておくほうがいいでしょう。離婚後の生活を安定させるためには、想定している以上にお金がかかることもあります。限界を迎え、離婚へと舵を切ったときに経済的な理由で不利な離婚へと追い込まれないよう、まずは備えだけはしっかりしておくに越したことはありません。結果的に離婚をしないで済んだとしても、備えておいたことは無駄にはならないはずです。
取材・文/並木まき