結婚式に子ども連れで参加してもいい?
一般的に新郎新婦から子どもも招待を受けている場合、子連れで結婚式に出席してもOKです。親戚や兄弟の結婚式ではフラワーガールやリングボーイなどのお役目があることも多いでしょう。最近では友人、知人の結婚式においても「お子さんも一緒に」と招待されることも多いようです。
多くの新郎新婦は招待状を出す前に、招待する予定の人に結婚式を行うことを知らせます。その際に子どもの招待について確認しておくことが望ましいでしょう。
招待状でわかる、こんな場合は子ども連れOK
事前に子どもも一緒に結婚式に出席してもいいのかを確認できなかった場合、招待状の宛名をみてください。宛名が以下のようになっていれば子ども連れで出席しても大丈夫です。
・招待状に子どもの名前がある
・招待状の宛名が「御家族様」「ご家族様」
招待状に子どもの名前や「御家族様」と書かれていた場合、子ども連れで出席しても大丈夫です。その際、返信用ハガキには招待を受けた全員が出席するのか、または誰が欠席するのかを明記しましょう。
ご祝儀はどうする?
子ども連れで結婚式に出席した場合のご祝儀は、一般的に披露宴などの料理で判断されます。出席する子どもにも料理が用意されている場合、ご祝儀にプラスして包むのがマナーです。子どもが0~2歳で料理が不要な場合は、出席する大人の分のご祝儀だけでOK。しかし、子どもが休めるスペースや授乳室を用意してもらっている場合には、ご祝儀ではなく後日、3,000~5,000円程度のプレゼントを贈るというケースが多いようです。
では、出席する子どもに料理があった場合、ご祝儀の目安をチェックしていきましょう。
2~5歳で子ども用の料理を用意してくれる場合
お子さまランチのような子どもが食べやすい料理を用意してくれる場合、5,000~10,000円ご祝儀に上乗せするとよいとされています。
5~10歳で軽いコース料理を用意してくれる場合
子どもが食べ切れるように品数が少ないコース料理を用意してくれる場合は、10,000~15,000円をプラスして渡しましょう。
10歳以上で大人と同じコース料理の場合
大人と同じ内容の料理が用意される場合は、15,000~20,000円をプラスして包むのがよいでしょう。
ご祝儀を包む際の注意点
ご祝儀には相応しくないとされている金額があります。「4」や「9」がつく、40,000 円や90,000円はNG。「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるためです。例えば大人のご祝儀30,000円 、子どものご祝儀10,000円で合計40,000円にするのはマナー違反だとされています。また端数が5,000円になるなど1,000円単位の金額を包むのも相応しくありません。その場合は、キリのよい数字になるように多めに包むとよいでしょう。
子ども連れで結婚式に出席する際の注意点とは?
子ども連れで結婚式に出席する際の気をつけておきたいポイントをみていきましょう。
子どもが招待を受けていない場合は基本連れていかない
子どもが招待を受けていない場合、子どもを連れて行かないのがマナー。もし子どもをみてくれる人がいないなど、子どもをおいて結婚式に出席するのが困難な場合は、欠席を選ぶのが賢明です。その際、新郎新婦には「残念だけれど子どもをみてくれる人がいないので」など欠席する理由を伝えましょう。もしかすると「是非お子さんも一緒に」という流れになるかもしれません。
事前に席の位置を確認しておく
披露宴やパーティーは長時間に及びます。子どもにとってその間じっとしているのは難しいでしょう。小さい子どもは、グズってしまうことも少なくありません。その際、雰囲気を壊したり式の進行を妨げないために、一旦席を外すことが必要になる場合もあるでしょう。すぐ席を外せるように、前もって新郎新婦にドア付近の席をリクエストしておくのがおすすめです。
子どもの服装のマナーは?
子どもが結婚式に参列することになった場合は、大人と同様にフォーマルな服装が求められます。学校に制服があれば、男女とも制服が子どもの正装になります。靴は革靴などフォーマルな印象を与えるようなものを選び、タイツや靴下は必ずはいてください。公式な場所において、素足はマナー違反になります。また新郎新婦と同じ白色の服、ファーなどの皮素材も避けましょう。
制服がない場合、男女別におすすめの服装は以下の通りです。
女の子の服装
ワンピースやドレスのフォーマルなものを選びます。ピンクやブルーなど華やかな印象の服がおすすめ。お稽古ごとの発表会などにも着られるようなものを選ぶとよいでしょう。髪の毛はアップや、編み込みなどにするとより華やかな雰囲気になります。
男の子の服装
襟付きのシャツにジャケットやベストを合わせるのが基本です。ズボンは小学生くらいまでなら、半ズボンもOK。ネクタイや蝶ネクタイを合わせてもおしゃれです。髪の毛はワックスを使ってまとめると、きっちりとした感じが出るでしょう。
子ども連れで出席する際に持っていくとよいものとは?
特に小さい子どもと一緒に結婚式に出席する場合、不測の事態などに対応するために様々な持ち物が必要になります。持っていくと便利なものをチェックしていきましょう。
◆オムツやお尻ふき、ウエットシート
トイレがまだ不安な子どもには、オムツは必需品。少し多めに持っていくと安心です。また使用済みのオムツを入れる袋も忘れずに持っていきましょう。披露宴などではゲストの皆で食事をします。そのためオムツの匂い漏れの配慮も欠かせないところ。ゴミ袋はオムツ専用の匂い対策がされているものがおすすめです。
◆食事用エプロンや普段使っているスプーンフォーク
食べこぼしで洋服が汚れないように食事用エプロンや、普段使い慣れたスプーンやフォークなどを持っていくと、子どもが安心して食事しやすいでしょう。
◆ストロー付きのコップ
結婚式場のコップでは飲みづらいことも。ストロー付きのコップに入れ替えるとお子さんでも飲みやすくなり、飲み物をこぼす心配も少なくなります。
◆着替えやタオル
お漏らしや食べこぼしで服が汚れることも、お子さんならよくあること。着替えを持っていくと安心です。
◆おもちゃや絵本
長時間の披露宴に飽きた子どもの機嫌をとるために、おもちゃや絵本など子どもが遊べるものを持っていくと便利。おもちゃは音がならない静かに遊べるものを選びましょう。
◆離乳食やミルク、お菓子
離乳食は式場によって持ち込みを禁止している場合があります。事前に確認した方がよいでしょう。ぐずり対策のお菓子は、音がうるさくないものや、ひと口で食べられるようなものがおすすめです。
その他にも、お昼寝ができるベビーカーや、小さなお子さんが椅子からずり落ちないようにするチェアベルトなどが便利だった、という意見も。
最後に
親にとって、小さな子どもを結婚式に連れていくことは不安を感じるでしょう。しかし結婚式に参列することはお子さんにとってもよい経験になり、また子どもがいる結婚式は明るく和やかなものになります。新郎新婦や他のゲストへの配慮は必要ですが、親子でお祝いできるととても素敵な思い出になることでしょう。