結婚4年目で妊活終了。夫から「今後は月に1回で」と
玲奈さん(仮名)は38歳になったばかり。4年前に前職の職場で同僚だった男性と結婚をし、積極的な子作りに取り組んだものの、子どもに恵まれなかったことから妊活を終了したそうです。「くよくよしても仕方ないから、今後は夫婦ふたりで楽しく暮らしていこう」と前向きな気持ちを持っていた矢先に、夫から夜の生活に関するルールを一方的に押し付けられ、困惑しているとのこと。
「妊活って言ってもガチではなく、可能性が高い日を狙って…という程度のものでした。夫婦ともに、新婚当時から“自然に任せたいね”というのがあったので、そこまで熱心に取り組むことはしないままでした。『もういいよね』ってお互いが思ったタイミングが結婚4年目だったので、これからは妊活とか意識せずに、自然体の夫婦でいられると私は期待していたのですが…」
妊活を終えようと夫婦で話し合ってから数日後に、いきなり夫から「今後は月に1回でよろしく!」とLINEでメッセージを受信したという玲奈さん。あまりにも唐突で、しかもなぜわざわざ言葉にしてルールを作ろうとするのか、理解に苦しんだと言います。
理由を聞いても「もういいじゃん」と言う夫…夫婦の営みの意味って?
「私は子作りとは関係なく、夫婦の夜の生活ってとても大事なものだと思っているんです。でも夫はそうではなかったみたい。そういえば夫は、交際中もあまり積極的なほうではなかったな…と今になって思い出しました。
それで、夫に『なぜ?こういうことはわざわざルールにしないで、自然にしたいときにするのが普通なのでは?』と言ったのですが、夫は『結婚4年目だし、もういいじゃん』と。よその夫婦がどうなのか私にはよくわからないのですが、夫から“月に1回でよろしく!”なんて言われる妻はそういないんじゃないかと思うんです」
何度かこのテーマについて夫婦で話し合いの場を設けたものの、夫の考えが変わることはなく、玲奈さんはもやもやとした気持ちを今も抱えています。
「そういうルールを言わずに、結果として月に1回になったというなら私も納得。だけど、あえて最初から『月に1回』って押し付けてくる意味がわかりません。実際、夫からこの話をされてから夫婦の間で心の距離が生まれた気もしています。こうやって夫婦はどんどんセックスレスになっていくのでしょうか。私たち夫婦はレスとは無縁だろうと思っていたのに、なんだかとても残念です」
夜の生活にまつわる夫婦の意見が異なるのは、いわゆる「価値観の不一致」と言えるでしょう。夫婦間で求める頻度が異なる場合には、そこから溝が生まれ不仲に発展する場合も決して少なくありません。早い段階で夫婦間ですり合わせができるのがベストではありますが、玲奈さんのように夫側が一方的にルールを押し付けてくるケースでは、話し合いの余地もない例も多い現実があります。
夫婦で一緒に取り組める趣味を見つけたり、達成感を得られる何かに取り組んだりといった形で、夜の生活とはいったん離れて夫婦の絆を強いものにできれば、自然と夜の生活も改善されるかもしれません。
取材・文/並木まき