小さな嘘を重ねる夫…妻が夫の性格に気づいたのは結婚後だった
「見る目がない、と言われてしまえばそれまでなのですが、結婚前には夫が嘘つきだと気づかなくて…」
こう話すのは、41歳になったばかりの桜さん(仮名)。3歳年下の夫とは婚活関係の会で知り合い、交際半年でゴールインして結婚4年目だそうです。
「夫は大きな嘘はついていないと思うのですが、すぐにバレるような小さな嘘を重ねるタイプ。例えば『ゴミ出しした?』と尋ねると『うん』と返事をするのに、実際にはしていなかったり。『ランチ代は毎日300円しか使っていない』と聞いていたのに、実際には1,000円近くのランチ代をクレジットカードで毎日のように決済して、支払い明細を見てバレたり。
ひとつひとつの嘘は大したことのないものかもしれないけれど、こういう嘘が毎日のようにいくつかあるので、一緒に生活をしていると疲れるんです」
子どもがほしいけれど、夫への愛情が冷めていて…
年齢的に子作りを焦り始めていると話す桜さんは、子どもはほしいけれど夫への愛情が冷めている今、子作りをする気になれないことにも悩んでいます。
「子どもはほしいし、そのために結婚したようなものなのですが、今の状態で夫との子作りができるとは思えません。だって、私がもう夫に抱かれたいとは、とてもじゃないけれど考えられないですから。
でも自分の年齢を考えると、ぼちぼちラストチャンスなんじゃないかという気がしているので、そういう面では焦りますね。すでに子どもがいれば夫の嘘に目をつむって、子育てのためと割り切って共同生活を送る選択もあったかもしれないけれど、子作りすらできていない今の状態で、夫と生活を続けていくモチベーションがありません。
安易に離婚を選択したくないけれど、子どもをもうけなかったとして、こんな夫とこれからずっと一生をともにしていくことができるのか……、自分に自信もありません」
感情は理屈では動かせないもの。一度でも「もう無理かも」「嫌だな」などと思ってしまうと、相手の欠点がどんどん気になるようになってしまい、最終的には生理的な嫌悪感にまで発展する話も決して少なくありませんよね。無理に理屈で感情を抑えようとすると、かえって悪化することもあるでしょう。
相手を生理的に受け付けなくなってしまえば、やむをえず離婚を選択する夫婦も多いことから、離婚を回避するにはその前に対策を。今回の桜さんのようなケースでは、短期間の別居をするなどしていったん物理的に距離をとって感情をリセットし、再び夫婦としての関係を模索するほうが、結果的に早く夫婦仲が改善するかもしれません。
取材・文/並木まき