【冷蔵庫の掃除頻度】年1、2回&やったことない、という人が約6割
食材を入れる場所なので、洗剤を使ってガシガシ洗うわけにはいかない冷蔵庫。でも、よく見てみると食材の汁漏れや油などで結構、汚れているもの。そこで、掃除のプロである、ライオン株式会社 リビングケアマイスター 杉本美穂さんに冷蔵庫掃除のポイントを聞きました。
「当社メールマガジンの読者に、冷蔵庫の「お掃除頻度」をたずねてみると、約半数の人が年1~2回という結果でした。使い始めてから、一度も掃除したことがないという人も! でも、冷蔵庫の清潔を保つには、日ごろのお手入れのほかに、3か月に一度、つまり季節ごとの定期的な『徹底掃除』も大切です。お掃除する日を決めたらその日に向けて、できるだけ冷蔵庫や冷凍庫の中身を減らしておくと、掃除がしやすくなりますよ」(杉本さん 以下同)
【冷蔵庫掃除のポイント】
1. 電源プラグを抜く
「安全のため、掃除の前に電源プラグを抜きます。冷蔵庫が動かせず電源プラグに手が届かない場合は、中身をある程度出して軽くなってからでも構いません」
2.眠っている食材をチェック
「冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷気の流れが妨げられ、均一に冷えなくなり、余分な電力を消費することになります。ですから、食品に記載された賞味期限や消費期限も参考にしながら、早く使い切った方が良いものを確認。『使えない・使わない』ものは思いきって処分しましょう」
3.外せるパーツは、できるだけ取り外して、丸洗い
「冷蔵庫の機種によって異なりますが、棚やトレイ、ドアポケット卵ケース、野菜室ケース、冷凍室ケースなどのパーツは取り外せます。無理やり外して、壊れてしまうことがないように、取扱説明書で確認しましょう。取り外せるパーツは、取り外して洗ったほうがよりきれいになりますよ」
4.外したパーツは水洗い。除菌スプレーも!
「外したパーツは、台所用洗剤とやわらかいスポンジを使って洗い、乾かします。仕上げに、キッチン用アルコール除菌スプレーを使って除菌します。水気をふき取ったあと、直接スプレーして、よく乾かすか、乾いたキレイな布に含ませて、ていねいにふいて、除菌します」
5.庫内やドアのゴムパッキンを掃除。綿棒も用意!
「冷蔵室の内側をふく時も、キッチン用アルコール除菌スプレーを使用します。必ず、乾いたキレイな布を使い、布の方に剤を含ませてそれでふきましょう。冷蔵庫のドアのゴムパッキンはカビが生えやすい場所。黒ずんでいる所はカビの可能性もあるので、キッチン用アルコール除菌スプレーをしみ込ませた綿棒でふき取るといいですよ」
6.冷蔵庫の上の油っぽいホコリを除去
「キッチンには調理中に油を含んだ蒸気が舞うため、普段目の届かない冷蔵庫の上に積もったホコリは、油っぽくベタッと付着しています。そこで活躍するのが、同じくキッチン用アルコール除菌スプレー。油を溶かす働きもあるので、ベタ付いたホコリの掃除にも便利です。
古布やキッチンタオルなどに、キッチン用アルコール除菌スプレーをしみ込ませてふけばきれいに落とせます。二度ぶきの必要はなく、ふいたあとはそのまま捨てられるので、手軽に使えておすすめです」
冷蔵庫の掃除には、キッチン用アルコール除菌スプレーが大活躍。掃除が難しそうな庫内も、実はふくだけなので意外と簡単。これなら、「掃除、めんどうだな」と、憂鬱にならずにがんばれそうです!
ライオン株式会社 リビングケアマイスター
杉本美穂
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験。毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすく伝えている。