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2023.01.12

「ビオラ」の花言葉とは? 育て方や「パンジー」との違いについて解説

「ビオラ」とは、園芸種のスミレ科の総称です。「パンジー」とよく似た花というイメージが強いビオラには、どんな花言葉があるのでしょうか。 今回は、ビオラの花言葉やパンジーとの違いについて紹介します。

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「ビオラ」とはどんな花?

複数の品種があり、色とりどりの綺麗な花を咲かせる「ビオラ」。ここでは、「ビオラ」の特徴や品種について紹介します。

鉢植えされた黄色のビオラ

「ビオラ」の特徴

「ビオラ」とは、ヨーロッパ原産の野生種を品種改良した園芸種のスミレ科の総称で、「タフテッドパンジー」と呼ばれることもあります。花の直径は2センチ前後で、高さは30センチ以上になるものも。

また、開花期が長いのも特徴的で、秋から春まで咲き続ける品種が多いです。丈夫で育てやすいため、園芸をやってみたい・玄関先やバルコニーを華やかにしたいという方には特におすすめの花といえるでしょう。

「ビオラ」は耐寒性が強い花ということもあり、冬のガーデニングに向けて、10月頃になると園芸店などでポット苗が並ぶように。冬の寒い日にも華やかな色をした花を多く咲かせるため、殺風景になりがちな冬のガーデンでは大変重宝されています。しかし、あまり気温の高い時期から育て始めると、枝や茎が徒長して脆弱になったり、苗が蒸れたりするため、ポット苗は10月下旬から11月頃に購入するのがおすすめです。

「ビオラ」の品種

先述の通り、ビオラには複数の品種があります。園芸で人気のあるビオラの一つに「ソルベ」という品種がありますが、こちらの品種は花弁にストライプやブロッチと呼ばれる模様が入るものが多く、花の色が日ごとに変化するものもあり、毎日楽しみながら育てることができるでしょう。

同じく花の色が日ごとに変化するものがある品種として、「フルーナ」が挙げられます。こちらの品種は花弁に厚みがあるため、霜が降りても傷みにくいのが特徴。2月から3月にかけての、季節が春へと移り変わる時期に一番成長します。

ほかには、ハンギングバスケット植えに適している「ビオレット」や、鮮やかで個性的な色の花を咲かせる「ペニー」、珍しいアンティーク調やパステル調の色をした花を咲かせ、丈夫で育てやすい「ビビ」などの品種があります。

「ビオラ」の花言葉は?

では、鮮やかな花色が魅力的な「ビオラ」の花言葉は何でしょうか? ここでは、「ビオラ」の花言葉について紹介します。

円形に並べられたビオラ

花言葉

「ビオラ」には、赤や白、黄色や紫などの様々な色をした品種があり、色別に花言葉があるともいわれていますが、こちらについては諸説あります。ビオラは、同じ園芸品種である「パンジー」と共通の花言葉を持っています。花言葉は「もの想い」「私を想って」。

花言葉の由来として、うつむきがちに咲くビオラの花が、片思いをしている人の姿に似ていたからというものや、ギリシャ神話でゼウスと恋仲になったイオという少女の物語にちなんでいるというものがありますが、こちらに関しても諸説あります。

また、「スミレ」の花言葉が「誠実」「謙虚」であるため、スミレ科に分類される「ビオラ」の花言葉にも含まれることも。

花言葉の意味

花は古来より様々な宗教や民族において、象徴や標章として用いられることが多く、花を通じて自分の意志や感情を伝えるという風習が由来となって、花言葉が生まれたと考えられています。

愛と美の女神であるアフロディーテ(ヴィーナス)が愛した、アドニスという美少年の物語が花言葉の由来となっている「アネモネ」や、海神のポセイドンと戦いの女神であるアテネの競争にまつわる花言葉を持つ「オリーブ」など。花言葉は、ギリシャ神話が由来となっているものが非常に多いです。

「ビオラ」花言葉

現在、私たちが花言葉として認識しているものの多くはヨーロッパ、特にギリシャ神話にちなんだもの。しかし、平安時代には花や木の枝を添えて和歌を送る風習が見られたり、江戸時代には季節ごとに花の名所などを紹介した花歴が作られていたりと、日本でも古来より花への関心は高かったとされています。

古今東西、花は特別な存在として認識されていたということが分かりますね。

「パンジー」との違いは?

では、「ビオラ」と「パンジー」はどのような点が異なるのでしょうか? ここでは、それぞれの特徴と違いについて紹介します。

パンジーとビオラ、水植え

「パンジー」の特徴

「パンジー」とは、スミレ科に分類される、園芸向けに品種改良された花のことです。和名は「三色菫サンシキスミレ)」ですが、こちらは学名の「ビオラ・トリコロル」を訳したもので、欧米ではこの「ビオラ・トリコロル」のうち、園芸品種のものを「パンジー」と呼び、野生種のものを「ハートシーズ」と呼んで区別しています。

「パンジー」の名前は、フランス語で「考える」という意味である「パンセ」に由来。うつむきがちに咲く「パンジー」の花が、考える人の様子に似ていることが理由であると考えられています。

近世にはヨーロッパの庭園にて栽培されていたとされ、日本には江戸時代に伝来し、「遊蝶花」(ゆうちょうか)として親しまれていたそう。パンジーの発芽適温は15度から20度で、「ビオラ」と同じく耐寒性が強いですが、1月から2月にかけて寒さが厳しくなる時期は、室内で管理するのがおすすめです。

「ビオラ」と「パンジー」の違い

「パンジー」と「ビオラ」はともにヨーロッパ原産の野生種が品種改良された花です。かつては大きな花を咲かせるものを「パンジー」「パンジー」より小さめで株立ちになるものを「ビオラ」と区別していましたが、現在はどちらの特徴も持ち合わせる園芸品種も登場しているため、違いについて定義するのが難しくなっています。

「ビオラ」の育て方は?

華やかな花色が魅力的な「ビオラ」。育ててみたいと思われた方もいるかもしれません。ここでは、ビオラの正しい育て方について紹介します。

2色のビオラ

苗の植え方

ポット苗を購入後、できるだけ早めに鉢に植え付けましょう。ポットから抜いてそのまま植えてもよいですが、ポットの底で根が伸びていたり、絡まっていたりする場合は、根の部分を軽く崩してから植え付けると、より発育がよくなります。

育て方

「ビオラ」は日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。水はけのよい土壌が適しているため、土が固い場合は腐葉土や堆肥などを土に混ぜておくのがおすすめ。庭植えの場合は、植え付け後に十分に水を与えた後は水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、植え付け後に鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

緩効性化成肥料を混ぜた用土か、市販の草花用培養土を使用し、暖地で育てる場合は月に一度固形肥料を置くようにするとよいですよ。

育てる時の注意点

低温期は水が乾きにくく、過度に水やりをしてしまうとカビが発生する原因となるので注意しましょう。水やりは天気のよい午前中に行うのがおすすめです。

最後に

今回は、ビオラの特徴や花言葉について紹介しました。寒い季節にも綺麗な花を咲かせるビオラは、冬のガーデニングにぴったりの花。丈夫で育てやすく、花を育てたことがないという方にもおすすめです。

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