夫の元妻から「友達になりたい」とDMが届いたが…
智恵さん(仮名)は43歳。夫も自分も再婚で、それぞれがシングルとして育てていた子ども1人ずつと一緒に、今は4人家族で暮らしています。
「夫の元妻はすでに再婚をしていて、あちらには子どもがいません。子どもを夫が育てている関係で、元妻が子どもと面会をする縁が続いてきました。再婚当時、私もそれは承知をしていて、子どもと元妻が会うことにはなんとも思っていなかったのですが、最近になってその元妻から、私のSNSのダイレクトメッセージに『友達になりませんか?』ってメッセージが届き、困惑しています」
智恵さん自身は元夫との関係は切れていて、現在では親交が一切ないとのこと。しかし夫も一緒に元妻と子どもと会うのは「子どものために、続けたほうがいい」と考えてきたそうです。
無視や拒否をして「心が狭い」と思われたくないけれど…
「でも、まさか元妻が私にコンタクトをしてくるとは思っていなかったので、正直いやな気持ちです。相手は私が育てている子どもの実の母親ではありますが、夫の元妻ですからね。でもここで変に無視したり拒否したりすれば、心が狭い人って思われそうで、それもいやだし…」
結局、無視を続けるのも悪いと思い「そうですね〜」や「それも素敵な関係ですね〜」などと元妻に返信を送ってしまったと話す智恵さん。しかし返信をしたあとになって、本当に友達にならなくてはいけないとしたら、かなりのストレスになりそうだと悩んでいるそうです。
「本当のことを言うと、私に連絡してこないでほしかったですね…。夫の元妻が何をしたくて私に連絡してきたのかわかりませんが、私にとっては、子どもを通した関係性なら許容できても、親戚や友人のような付き合いをしたい相手ではありません。あっけらかんとしたいい人なのかもしれないけれど、やっぱり心情的にはいやな気持ちのほうが強いです」
SNSを使って、連絡をとりたい人に対して容易、かつ一方的にコンタクトがしやすい時代である今、智恵さんのように“本来は関わりたくない人”からの突然の連絡に戸惑う人も、そこまで珍しくはないのかもしれません。しかし今回のケースでは、相手が“夫の元妻”であることから、やはり距離を縮めすぎるのは避けたほうが安全でしょう。
あまりにもしつこく連絡がくるようであれば、夫に間に入ってもらって角が立たないよう、距離を広げられればベターでは。場合によっては、一時的にSNSを非公開にしたり、メッセージを読めない設定にしてもいいのかもしれません。
取材・文/並木まき
※個人が特定されないよう、エピソードには一部の脚色を加えています。