髪が硬くなる【原因】とは
髪質が硬いのは遺伝もありますが、髪の水分・油分不足やヘアアイロンやドライヤーによるダメージ、食生活など生活習慣で髪質が変わってしまうことも少なくありません。
髪を柔らかくするには、洗浄力の強いシャンプーを避ける、正しい髪の乾かし方を行うことが大切です。髪を洗ってタオルドライした後には、洗い流さないトリートメントをつけることが髪質を柔らかくすることに繋がっていきます。
【ホームケア編】髪を柔らかくする方法
1:髪の紫外線対策を行う
顔の日焼け止めは徹底しているけれど髪の紫外線対策は放置… という方、多いのではないでしょうか。髪の毛も紫外線によってダメージが増したりパサついたり、白髪・薄毛の原因になったりします。
「alotta KICHIJOJI」店長の逢坂俊也さんに詳しく聞きました!
Q.髪の毛も紫外線対策をするべき?
A.もちろん! 髪と頭皮に使える日やけ止めスプレーが便利です
逢坂さん:紫外線によって肌と同様に髪の毛も日やけします。髪が日やけすることでパサつきやヘアカラーの色落ちなどを招いてしまいます。また、頭皮の日やけは白髪、薄毛などにもつながるといわれています。
これらの理由から髪と頭皮の紫外線対策は必須。おすすめアイテムは、ヘアケア専門メーカーのナプラが手掛けるミーファ フレグランスUVスプレーです。お子さんにも安心して使えるオーガニック植物成分配合で、店頭でもすごく人気の高い紫外線対策アイテム。SPF50+ / PA++++で紫外線から髪と肌をしっかり守ってくれるうえ、全6種類の香りから選べます。
▲ミーファ フレグランスUVスプレー<マグノリア> 80g ¥1,320(税込)
美容師が教える夏の紫外線対策におすすめの日やけ止めスプレー【30代40代ヘア】
2:使っているシャンプーを見直す
今使っているシャンプーが合わず、髪が硬くなっている可能性もあるかもしれません。髪にダメージがある、硬くてパサつきやすい方には保湿成分入りのシャンプーが推奨されています。
・オイル系
・コラーゲン系
・ヒアルロン酸系
これらは保湿成分で髪の水分保有率を高めてくれると言われているそう。
他にも、ダメージが気になる方は「ケラチン」や「ヘマチン」など、補修成分配合のシャンプーを選んでみてください。
サロン専売シャンプーおすすめ9選。ダメージ、エイジング…髪の悩みをケアする人気ラインナップ
3:髪のダメージケアを徹底する
トリートメントは定期的にぜひ行ってほしいヘアケアですが、もうワンランク上の効果が期待できるケア方法にもトライしてみましょう。
おすすめはトリートメントキャップを使用すること。
▲ダイソー「トリートメントキャップ」
見た目はシャワーキャップと同様の形ですが、アルミ製であるところがポイント。アルミニウムには熱を内側に反射させ、トリートメントの浸透性をアップさせてくれるといううれしい効果が。
使い方はとても簡単! 普段と同じようにシャンプーをして、その後にトリートメントをつけます。
目の粗いくしでトリートメントを髪全体に行き渡らせます。その後トリートメントキャップを被って時間をおくだけ。
使用者:岡本 蘭さんの感想
「トリートメントキャップを被るとこんな感じです。フリーサイズなので、ロングヘアでもしっかり収まってくれます。10〜15分でトリートメントがかなり浸透してくれるので、その間に入浴をしたり、シャワーをしたりとお風呂タイムがとっても効率的に。
ちなみにトリートメントキャップを使い終わった後は、シャワーで内側についたトリートメントを洗い流して、お風呂場で乾燥させています。繰り返し使用できるのでコスパは抜群!
トリートメントを洗い流しているときに、あれ、私の髪の毛ってこんなに柔らかくてするっとしていたかな? と、使うたびこのアイテムの効果に驚いています(笑)」(岡本さん)
「洗い上がりがこちら!
個人的に髪の量が多いので広がりやすいのですが、トリートメントキャップを使用してから少し落ち着いたように感じます。また、ドライヤーをしていると髪の毛の手触りが気持ちよくて、うれしい気分に。
以前は、トリートメントを浸透させるためにバレッタで髪をまとめていましたが、入浴中に垂れてきたり、そのままシャワーで身体を洗ったりすると髪の毛が濡れてしまったりと、なかなかいい方法に巡り会えていませんでした。ダイソーのトリートメントキャップに出会ってからは、気を遣うことなく入浴ができたり、顔や身体を洗っても髪が濡れることがないのでかなりストレスフリーに。
うるツヤ髪になれるトリートメントキャップ。ながら美容ができる超優秀アイテムです」(岡本さん)
※記事中の内容は筆者個人の感想です。
110円でこの効果!【ダイソー】の〝トリートメントキャップ〟がすごすぎた
4:髪が傷みにくいドライヤーのやり方を覚える
銀座にある人気ヘアサロン「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんにうかがいました。
「髪が濡れているときはキューティクルが開いている状態なので、そこからどんどん水分や栄養分が抜けていきます。乾いているときに比べて強度も低下しているため、摩擦や引っ張りに弱くなっています。濡れたままの頭皮は、必要な水分が奪われ乾燥してトラブルの原因に。雑菌も繁殖しやすいんです。髪を洗ったら一刻もはやく乾かすことが大事です」(スタイリスト・本木さん/以下同)
1.タオルドライは、吸水性のある髪用タオルでこすらずに水分を拭き取る
「頭皮→髪の順にタオルで水分を拭き取ります。まずタオルを頭にかぶせ、手で押さえながら頭皮の水分を吸収させます。髪はタオルで挟んで、水気がなくなるまで押さえます。ポンポンと優しく叩くのはOK。頭皮も髪も、ゴシゴシこするのは絶対にやめてください。髪のキューティクルをはがし、ダメージにつながります」
2.髪に栄養を与えてからコーミング
「タオルドライが終わったら、ヘアオイルやクリームなど洗い流さないトリートメントを髪の毛先を中心になじませます。髪が濡れている状態はキューティクルが開いているため、栄養が入りやすいからです。アイテムは、髪質やテクスチャー、仕上がりの好みでチョイスしてください。毛先全体になじませたら、目の粗いコームで軽くとかしてムラなくのばしつつ毛流れを整えます。濡れている髪はかなり弱いため、ブラッシング用のブラシでとかすのはやめてください。このあと、すぐにドライヤーを当てずに、髪をタオルでもう一度包みます。タオルがさらに水分を吸収して、ドライヤーを使う時間が短縮されます」
3.前髪→後頭部→耳周りの順に乾かす
「基本的に強風で、根元を先に乾かします。最初に乾かすのは、生えグセがあったり割れたりする前髪。手を開いて地肌に軽く指を当て、左右に揺らしながら根元にドライヤーの風を当てて乾かすと、根元のクセがとれてフラットな状態になります。次は、髪が密集していていちばん乾きにくい後頭部(襟足)を乾かします。その後耳周りへ。意外と乾かせていない場所なので、手を開いて根元から指を通しながら根元までしっかり風を当てます。ドライヤーを小刻みに動かすようにすると、熱が一定の場所に当たらずに分散して、熱による負担が軽減されます。根元が乾いたら、全体に手ぐしを通すようにして毛先を纏めながら乾かします。このとき、ドライヤーの風は斜め上から当たるように。毛先までしっかり乾いたら、ドライヤーを弱い冷風に切り替えて全体に当てながら手ぐしを通すとキューティクルが整ってツヤが出ます」
自然乾燥の方が髪が傷まないと思ったら大間違い【正しい髪の乾かし方】
5:ヘアオイルで髪の水分蒸発を防ぐ
ヘアケア後・ドライ後はぜひオイルトリートメントで髪をコーティングしてあげましょう。ツヤを与えまとまりよくしてくれるタイプのアイテムなら、髪が柔らかく落ち着くはずです。
▲マツモトキヨシ アルジェラン モイストグロー ヘアオイル 55ml ¥1,760(税込)
98%植物由来成分を使用。うるおいを抱え込み、毛先までまとまりとツヤをプラス。全身の保湿にも使用可能。
【洗い流さないトリートメント】扱いやすい髪に導くアイテムって?|ワーママベスコス
【美容院編】髪を柔らかくする方法
髪質改善トリートメントがおすすめ!
5歳若返られる!? 持続性のある「ケラチントリートメント」を体験したDomani読者の藤本真帆子さんに聞きました!
「指通りが悪い、コシがなくなってきた、トリートメントしてもすぐに枝毛だらけ、絡んでしまって切れ毛が多い、パサパサしてて潤いないなぁ。ここ何年か私の髪の毛の悩みはつきません。やっぱり産後からでしょうか? 美容院に行ったらトリートメントは必ずしていましたが、今年に入ってから劇的に髪質が変化した運命的なトリートメントに出合ってしまいました!! その名も”ケラチントリートメント”!」(藤木さん)
「ケラチントリートメントは、髪の内部にケラチンタンパク質を補給し、パサつきをおさえ指通りをよくします。またダメージによる広がりなどもおさえることができ髪の毛の負担を軽減できるというからすごい。
放置時間が約15分前後、その後、流してブロー後にストレートアイロンで加熱していきます。このケラチントリートメントは一定の熱を加えることで髪の中で膨潤する性質があり、熱=ダメージではなく、熱=修復になり日々のストレスが軽減され乾かす時間も時短になります。快適になる最新かつ最前線のトリートメント。ほかのトリートメントとの違いは専用のシャンプーで不純物を取り除いてから上質なケラチンを入れて最後に熱コーティングするところです」(藤木さん)
Before:トリートメント前
毛先がパサパサ… ダメージがかなり気になります。
After:トリートメント後
「このサラサラ、ツヤツヤ、ハリ、コシ! アンチエイジングはまず髪の毛から試してみるのもいいかもしれません。トリートメントは髪質に合う合わないがあるみたいなので、いろんなサロンのトリートメントを試しているうちに自分に1番合うものに出合えるかも。個人的にはケラチントリートメント、かなりおすすめです」(藤木さん)
5歳若返りも夢じゃない!? ケラチントリートメントがとにかくすごい!
柔らかい髪に導くおすすめの【アイテム】
アリミノ|コアミー EX アロマティックローズの香り
▲左から コアミー シャンプー EX 250mL ¥3,520(税込)、コアミー ヘアマスク EX 235g ¥3,740 (税込)、コアミー トリートメント オイル EX 80mL ¥4,180(税込)
硬毛・太毛、ストレート毛(直毛)、広がりやすい髪におすすめなのがコアミーのEXシリーズ。根元のボリュームをつぶさず、広がりが落ち着く仕上がりにしてくれます。
ミルボン|オージュア フィルメロウ
▲左から オージュア フィルメロウ シャンプー 250mL ¥3,080(税込)、オージュア フィルメロウ ミルク 100mL ¥2,860(税込)
「時間がある日は『Aujua(オージュア)』でゆっくりホームケア。髪の悩みに合わせて選べますが、私はヘアアイロンや紫外線などで硬くなった髪を改善してくれる『フィルメロウ』を使っています。内側から柔らかくなるので、美容院帰りのような髪になります」(Domaniオンラインサロンメンバー・岸 磨沙美さん)
ダイアンボヌール|グラースローズ
▲左から シャンプー、トリートメント 各500mL ¥1,540(税込)
98%以上天然由来成分で、オーガニックオイル配合。頭皮の乾燥を防ぎながら髪をうるおいで満たし、柔らかくハリのある状態へ導いてくれます。香水の産地フランス・グラース産の希少な天然香料を使用した、こだわり抜いたフレグランスも◎
オリオセタ|ライフアンドフェミニン
▲左から スムースシャンプー ライフアンドフェミニン 750mL ¥5,280(税込)、スムースマスク ライフアンドフェミニン 750mL ¥5,500(税込)
オーガニックアルガンオイルと亜麻仁油、シリーズ共通成分のモリンガオイルに加え、新たにモリンガプロテインを配合。健康的で柔らかく、まとまりとツヤのある毛髪へと導いてくれます。フルーティなエッセンスにまとわれたフラワーブーケをバニラで包み込んだオリエンタルな香り。
髪が硬い・太い人向けの【ヘアスタイル】
絶妙な甘辛バランス! スタイリングが簡単な清々しい【ショート】
カット
ベースは耳たぶが少し見えるくらいのグラデーションボブ。丸みは残し、前髪は目にかかるくらいの長さにしてサイドにつなげて切り込む。トップには動きを出すためにレイヤーを入れ、グラデーションの部分につなげれば、小顔・小頭効果のあるひし形シルエットができる。根元を少し空けて毛量調節し、ラフな動きを出すため全体の中間〜毛先にスライドカットを施す。
カラー
落ち着いたトーンのラベンダーベージュで、黄ばみを抑えてツヤをアップ。白髪が気になる人は、ブリーチでトーンアップしておくとキレイにぼかすことができる。
スタイリング
タオルドライ後、分け目がつかないように髪を全部下ろしてラフにドライする。少量のヘアバターを手のひらの熱でしっかり溶かしてから、根元以外に手ぐしでよくなじませる。内側から手を入れて髪に空気を含ませるようにもみ込んだあと、毛先を指先で丁寧につまみ、毛流れを作る。
このモデルの顔型や髪質
レイヤーで色気ニュアンスをもたらす美人【ボブ】
カット
ベースは、肩上の長めのボブ。グラデーションとレイヤーで、シルエットを補整しながら動きを出しやすくする。前髪はリップラインに設定し、そこを起点に表面のレイヤーをつなげる。
カラー
カラーはダークアッシュ。気になる地毛の赤みを消し、肌色をくすませない程度のアッシュにすることが大事。透明感を演出できる。
スタイリング
前髪は毛束を真上に持ち上げ、細めのマジックカーラーで内巻きに。トップには太めのマジックカーラー3個を使い、内に巻いておく。毛先はアイロンでワンカールの外巻きにして、マジックカーラーを外してから全体をほぐす。バームをなじませて束感を出してできあがり。
このモデルの顔型や髪質
※毛量が多い場合は後ろのレイヤー位置を下げ、少ない場合は上げて調整を。頬やエラの骨格が目立つ場合はフロントの位置をコントロールしてカバーする。
ふわっとレイヤー+顔周りハイライトのこなれ【ロング】
カット
ベースはバスト上のロングで、前髪はあごラインに設定。前髪からフェイスラインにしっかりとレイヤーを入れて動きをサポートし、華やかさをアップ。トップにもレイヤーを入れ、頭の形をキレイに見せる。髪がぺたんとしやすい人にはマスト!
カラー
ブリーチで全体にハイライトを入れ白髪をハイライトと同化させてから、カッパーブラウンでカラー。顔周りをやや明るくすると肌がトーンアップして見える。
パーマ
直毛の人、髪が硬くて多くて太い人、巻くのに手間取る人はパーマをかけておくと朝が楽ちん。ハチ下は毛先にワンカール、ハチ上は大きなロッドで根元までしっかり巻き込んでふんわり感を底上げ。
スタイリング
タオルドライ後に洗い流さないトリートメントをなじませ、分け目をつけずに360度さまざまな方向からドライヤーの風を当てて根元から乾かす。パーマをかけていない人は、ヒートプロテクトできるオイルを中間〜毛先になじませてから38mmのヘアアイロンで毛先だけワンカールの内巻きに。前髪とトップはリバース(後ろ方向)のワンカールにして、オイルを手ぐしでなじませて崩す。カールを強くつけすぎないのがポイント。