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2023.04.08

「仕分け」とは?|仕訳との違いや使うシチュエーションをご紹介

仕分けとは物事を区分けすることを指す言葉です。仕訳との違いや使うシチュエーションについて、例文を挙げてご紹介します。また、「仕分け作業」と呼ばれる業務にはどのような作業が含まれることが一般的なのか説明します。

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「仕分け」とは物事を区分けすること

「仕分け」とは、物事を区分けすることです。山積みになった書類を取引先別に分類するときなどに「仕分け」という言葉を使うことがあります。

段ボールが積み上げられた倉庫内の仕分けの確認をする作業員ふたりのイラスト

なお、「仕分け」を名詞として使うときは、動詞では「仕分けする」あるいは「仕分けをする」と表現することが一般的です。しかし、動詞の一部として使うときは、動詞では「仕分ける」と表現します。

【仕分け/仕訳】しわけ
1.物事を区別して行うこと。行い分けること。「仕事の―」「役柄の―」
2.品物などを種類・用途・宛先などに応じて分類すること。区分。「郵便物を地方別に―する」
3.(仕訳)簿記で、取引の勘定科目と金額を決定し、借方要素と貸方要素とに分析すること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

■「仕分け」と「仕訳」の違い

「仕分け」を「仕訳」と記載することもあります。どちらも読み方は「しわけ」で、物事を区別するという意味も同じです。

しかし、「仕訳」は会計用語として使うことが定着しているため、漢字を使い分けることが一般的です。誤解を避けるためにも、帳簿に「借方」と「貸方」で分けて勘定科目や金額を記載するときは「仕訳」、そのほかの区別の意味で使うときには「仕分け」と記載しましょう。

■仕分け・仕訳の意味を例文でご紹介

「仕分け」と「仕訳」の使い分けを、例文を通して見ていきましょう。

・昨日の領収書の分も、仕訳をしておいてね

・勘定科目がわからないため、思うように仕訳が進まない

・ゴミをまとめて袋に入れないで。明日までに燃えるゴミと資源ゴミに仕分けしておいて

・本棚の本のうち、ほとんどはもう要らないものでしょう? 使うものとそうでないものを仕分けしてね

 

仕分け作業に含まれる業務をご紹介

メーカーなどの工場では、「仕分け作業」を実施していることがあります。アルバイトを募集していることも多いため、学生や不定期で仕事をする方などにはなじみがあるかもしれません。

段ボールを運び、倉庫内の仕分け管理をしている作業員のイラスト

「仕分け作業」には、おもに次の業務が含まれることが一般的です。

・ピッキング

・検品

・梱包

 

それぞれどのような業務なのか説明します。

■ピッキング

ピッキングとは、指示書や伝票に記載されている品物を倉庫から探す作業です。正確さはもちろん素早さも求められるため、倉庫内の品物の置き場を覚え、無駄のない動きで対応することが必要になります。

ピッキングには、シングルピッキングとトータルピッキングのふたつの種類があります。シングルピッキングとは、指示書や伝票を受け取る度に品物を探すことです。一方、トータルピッキングとは複数の伝票などをまとめ、実際に必要とされている品物の数を確定してから探すことを指します。

何度も同じ場所に行かなくてもいいため、トータルピッキングのほうが効率性が高くなります。しかし、ピッキングした品物を伝票ごとに仕分けする作業も必要になるため、ミスが増える可能性がある点に注意しましょう。

■検品

検品とは、品物の数や性能が正しいか確認する作業です。納品する前に品物の数や種類が注文書どおりか確認することや、品物の性能や品質が規格どおりのものか調べることを指します。

検品を実施するタイミングは、企業や作業場によって異なります。何度も検品することで、間違いがなくなり、取引先からの信用を獲得しやすくなるでしょう。

また、品物の品質・性能を検品することで、高品質の品物だけが市場に出回ることになり、消費者からの信用も得やすくなります。いずれの信用も企業にとっては存続に関わる重要な要素のため、丁寧な検品は不可欠な作業です。

■梱包

梱包とは、品物をクッション材や段ボールなどで包装する作業です。梱包を丁寧に実施することで、輸送中に品物が損壊しにくくなり、取引先や消費者に良品だけを届けられるようになります。

ただし、過剰な梱包はコスト増につながるだけでなく、エコロジーやサステナビリティなどから遠のくため企業イメージの悪化になりかねません。品物の破損を防ぎつつ、適切な梱包を実施することが求められています。

仕分け作業をスムーズに進めるコツ

仕分け作業は基本的には単純作業のため、作業内容自体は一見簡単なように思えます。しかし、誰もがスムーズに進められるわけではありません。それどころか、作業自体が単純な分、作業量は個人差が大きくなりがちです。

段ボールを前に置いて仕分け作業をする作業員のイラスト

また、作業量が目に見える点も仕分け作業の特徴です。たとえば、検品作業なら検品した品物の数として、ピッキング作業なら正しくそろえた注文書の枚数として提示されるため、作業が遅いと居心地の悪さを感じるかもしれません。

仕分け作業をスムーズに進めるためには、次のふたつのコツを押さえておくことが不可欠です。

・手順を正しく理解する

・丁寧さを意識する

 

それぞれのコツを説明します。

■手順を正しく理解する

作業をしながら業務内容を覚えるのでもいいのですが、何度も指示書を確認していると時間的なロスが多くなり、作業効率は低下します。仕分け作業に取りかかる前に、しっかりと作業手順を理解しておきましょう。

たとえばピッキングであれば、スピーディに品物を集めるためにも各品物の棚を覚えておくことが必要です。また、品質や規格の検品をする場合なら、チェックする順番を頭に入れてから作業を開始しましょう。

■丁寧さを意識する

仕分け作業は単純な業務が多いため、ついスピードにこだわってしまいがちです。もちろん素早く作業をすることも大切ですが、間違いがあると作業をし直す必要が生じるため、かえって時間がかかることにもなりかねません。

何度も作業を繰り返すことで、いずれはスピーディに仕分けができるようになります。最初のうちは素早さにこだわらず、丁寧さを意識して作業をしましょう。

仕分け作業は家庭でも!定期的に実施しよう

仕分け作業は仕事場だけで必要になるものではありません。整理整頓された住宅を維持するためにも必要な作業です。

おもちゃが仕分けされ棚に収納されている様子の写真

普段から仕分けをする習慣を身につけていると、探し物をすることが少なくなります。また、すっきりと片付いた空間で暮らせるのもメリットです。定期的に家庭でも仕分け作業を実施してみてはいかがでしょうか。

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