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2023.05.19

リーダーシップの種類は6つ! 自分らしいリーダーシップの身につけ方を解説【専門家監修】

一言で「リーダーシップ」と言っても様々なタイプが存在し、6種類に分けられるようです。今回は、それぞれの特徴や注意点、自分らしいリーダーシップ像を見つける方法を合わせてご紹介します。

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リーダーシップって何?

リーダーシップというと、特別なスキルや才能をイメージする人も多いでしょう。また、どのようにリーダーシップを発揮すればいいのかわからないと悩む人もいるかもしれませんね。

人型の人形が輪になって手を繋いでいる様子 イメージ

実は、リーダーシップにはさまざまな種類があります。それぞれのタイプについて理解し、意識や視点を変えながら真摯に仕事や活動に向き合うことができれば、誰もがリーダーシップを身につけることができます。

リーダーシップは、ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも必要とされますよね。組織やチームでさらに活躍し、自分らしく生きるためにも、まずはリーダーシップを知ることからはじめましょう。

リーダーシップとマネジメントはどう違う?

リーダーシップと似たイメージを持つ言葉に「マネジメント」があります。成果を出す・上げるという点は同じであるものの、求められる行動は異なります。

リーダーシップ:成果を出す、もしくは成果を上げるためにメンバーをサポートしながら組織や団体を率いること

マネジメント:リーダーのビジョンに基づいて計画を立て、着実にプロジェクトが進行するよう管理・維持をしていくこと

 

実際のビジネスシーンでは、マネジメント職で求められる役割にリーダーシップが含まれているというケースもあるようです。

リーダーシップのタイプは6種類! それぞれの特徴や注意点を紹介

前述したように、リーダーシップにはさまざまな種類があります。ここでは、『EQ・こころの知能指数』などの著書があるアメリカの心理学者であるダニエル・ゴールマンが提唱した6種類のリーダーシップスタイルを紹介します。ぜひ参考にして、自分らしいリーダーシップの種類はどれかを知る手がかりにしてくださいね。

様々なアイコンが描かれた6角形のプレートが並んでいる様子

リーダーシップの種類〈1〉ビジョン型

組織やチームが目指すビジョン(目標)や方向性を明確に示し、ブレずにメンバーを率いていく、もっとも前向きなリーダーシップスタイルです。

リーダーとなる人の信念や価値観がブレないため、ビジョンに賛同するメンバーが集まりやすく、団結力も高め。目標に向かって全員で突き進み、企業やチームの成長を支えることができるという特徴があります。

一方で、リーダーの信念や価値観がブレてしまったり、メンバーが不信感を抱いたりすると、組織やチーム自体が機能しなくなりやすいので、その点は注意が必要です。

リーダーシップの種類〈2〉コーチ型

リーダーがメンバーの個性や価値観、特徴を尊重し、相手を活かしたやり方で進めるリーダーシップスタイルです。

リーダーはコーチ的役割を担い、各メンバーの抱く個人目標も理解して、実現に向けサポートをしていきます。リーダーとメンバーの間で活発に交流することから、信頼関係ができ、メンバーのモチベーション維持も期待できます。長期的な目標を立てて達成を目指す場合や、人材育成に適しているリーダーシップスタイルと言えるでしょう。

ただし、組織やチームの規模が大きくなると、個別対応が難しくなるため、このリーダーシップスタイルでは対応できなくなることも。また、信頼関係が仕事に直結するという点も注意が必要です。

リーダーシップの種類〈3〉関係重視型

リーダーはメンバーと同じ目線に立ち、信頼関係を築くことを最重要とするというリーダーシップスタイルです。

組織やチーム内の人間関係を円滑に保つことを重要視しますので、結果的にメンバーの仕事が進めやすくなります。調整力がある人に向いているリーダーシップスタイルと言えますね。利害関係を整理し、全員で協調しながら仕事や活動を推進していく場合に、効果を発揮するでしょう。

注意したいのは、問題が生じた時。人間関係が良いからこそ、原因の追究や責任の所在が曖昧になりがちです。また、リーダーがメンバーのニーズにのみ気を取られると、結果的に成果を得られないということもあるでしょう。

リーダーシップの種類〈4〉民主型

メンバーと信頼関係を築きながら、各メンバーの意見や提案を仕事や活動に反映させていくというリーダーシップスタイルです。

数人が手を合わせている様子

リーダーはメンバーと友好的な関係を築き、それを維持しながら仕事や活動を推進させていきます。各メンバーから幅広いアイデアが集まりますので、組織の改革などに効果を発揮するでしょう。また、意思決定にメンバーの意見が反映されるため、各人の満足感や達成感が上がり、それがモチベーション維持につながることも。

しかし、各メンバーの意見を生かそうとするため結論が出にくく、時間を要することが多いところも。短期間で結果を出すプロジェクトの場合は、その点を工夫する必要があります。

リーダーシップの種類〈5〉ペースセッター型

リーダーが具体的な手本を示すことでメンバーに成功イメージを与え、組織やチームを引っ張るというリーダースタイルです。高いスキルや能力を持つ人に向いているでしょう。

実力主義の組織やチームで、リーダーだけでなくメンバーも能力が高いという場合に大きな効果を発揮するでしょう。速いペースで成果を出すことが期待できますので、短期間での目標達成に向いているかもしれません。

ただし、メンバーがリーダーと同じようにできない場合は、メンバーの離脱などが生じる可能性があります。どのメンバーにも適しているスタイルとは言えないでしょう。

リーダーシップの種類〈6〉強制型

強制的に命令や指示をすることがメインのリーダーシップスタイルです。決定権はリーダーのみが持ち、メンバーは即座に従わなければなりません。

業務効率が高くなり、成果にもつながりやすく、コンプライアンスを最優先しなければならない組織などには効果的です。また、迅速な対応や意思決定が求められる場合や、緊急事態の対応にも有効でしょう。

しかし、メンバーの判断力が育ちにくく、メンバーが主体的に行動することは期待できない可能性があります。人材育成という点においても、効果は得にくいかもしれません。

参考:HRドクター 採用×教育チャンネル リーダーシップの種類とは?6種類の型や知っておきたいリーダーシップ理論

自分らしいリーダーシップを身につける方法

リーダーシップにはさまざまな種類がありますが、自分らしいリーダーシップを身につけるにはどうすればいいでしょうか?

黒板に書かれたリーダーシップの文字

・さまざまなリーダーシップの種類を試す

まずは、自分にできそうなスタイルを試してみるのはいかがでしょうか? 結果からわかることが多いため、得るものも多そうですよね。柔軟にアプローチを変えながら、さまざまなリーダーシップを試し、自分に合うスタイルを見つけてくださいね。

・フィードバックを大切に

リーダーシップを試すと、メンバーや周囲の人からフィードバックがあるでしょう。「聞くのがつらい」と感じるかもしれませんが、一つひとつのフィードバックを大切にしてください。それがあなたのリーダーシップを育ててくれるはずです。

これからリーダーシップを身につけるなら、自分の強みや性格に合ったリーダーシップスタイルを選ぶことを意識しましょう。そうすることで改善がしやすく、過度に無理をするリスクも減らせるはずです。

また、組織やチームが求めるリーダーシップスタイルは何かを理解すれば、状況に合わせて適切なリーダーシップをとることができるようにもなるでしょう。

最後に

リーダーシップの種類を6つ解説しました。自分らしいリーダーシップスタイルを身につけるには、自分の強みをよく知ることも大切です。周りからのフィードバックを大切にしながら、自分らしいリーダーシップスタイルを見つけてくださいね。

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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