Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 働く

2023.12.14

集中力を高める方法|集中力を阻害する要因をなくし、集中力を上げる!【専門家監修】

集中力を高める方法をキャリアコンサルタントの中野敦志さんが解説をしてくれます。

Tags:

そもそも「集中力」とは何?

「あの人は集中力がある」などと表現したりしますが、そもそも「集中力」とは何でしょうか? 意味を確認するとともに、本記事では集中力を高める方法について探っていきましょう。

そもそも集中力とは?

「集中力」とは、ある事柄に対して、意識を集めて取り組む力のことです。そこには思考、感情、行動などが含まれます。

集中の度合い

集中する度合いは、共通の物差しのようなものがないため、計りようがありませんね。自分自身の「集中」だけに絞って考えてみても、一定の尺度はないように思います。集中力は深さが大切なのか、それとも長さが大切なのかは、人によってもしくは対象とする物事によって評価がわかれるところかもしれませんね。

集中と似た言葉で、「没頭」があります。没頭という言葉を辞書で引くと、次の内容になります。

[名](スル)一つの事に熱中して他を顧みないこと。「事業に―する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

つまり、没頭とは集中が深く、他のことに注意が行かない状態のことです。その状態が長く続くと、時間や周りの状況すらも目に入らず、「寝食を忘れて」物事に打ち込んでいる状態になるのです。

集中するということ

本当に集中している時というのは、実は「集中している」という自覚がないように思います。注意散漫になることもなく、やるべきことをただ、ひたすらやっている、という状態のことでしょうか。反対に、「いま集中している! いいぞ」と気づいた途端、他のことに気が移ってしまう、なんてことも多々ありますね。

配達する女性

集中力を阻害する要因

集中力を阻害する要因としては、外的な環境要因と、内的要因に加え、仕事の進捗に対する焦りなどがあります。

外的な環境要因

集中できない環境の中では、余程の固い意志がない限り、集中するのは難しいでしょう。例えば在宅ワークしている時、宅配便が来ると集中は途切れてしまいますよね。また飼っている犬や猫がちょっかいを出してきたり、子供が学校から帰ってくると、なかなか集中できません。

また会社においても、デスク回りが散らかっている、椅子や机の位置が身体にあっていないなど、様々な環境要因が考えられます。仕事中にたびたび話しかけてくる上司や同僚なども阻害要因になりますね。

しかし外的な要因は、その状況を発しているものから遠ざかる、整理する、調整するなどといった行動をとることで、改善することができます。会社の自席以外では仕事ができないという場合は、イヤホンをする、うるさい人が居たら静かにしてもらうよう働きかけるなど対抗措置をとることも考えましょう。

内的要因

内的な要因としては、体調があげられます。睡眠不足で眠気がとれない場合は、集中力が続きませんよね。眠気は、集中力を妨げる最大の要因といっても、過言ではありません。どうしても眠気が襲ってくる場合は、少しの時間でいいので仮眠をとるか、目をつぶってしばらく休むのもいいですね。職場の環境によっては難しいこともありますが、考えるふりをして少し休むのも手です。

考える女性

仕事が溜まって焦りを感じる

たくさんの仕事を抱え、時間に追われている場合も、集中力を阻害する要因になります。「これが終わったら、次はこれやって…」などと先のことが気になって焦りを感じると、目の前の仕事に集中できなくなってしまうことはよくあることです。「今、私焦ってる!」と気づいたら、しばらく目をつぶり深呼吸などをして気持ちを落ち着かせましょう。

例えば「1つの仕事を完成させる」など大きな単位で捉えることも、集中力を阻害する要因になります。一気に最後までやる必要があるでしょうか? 小さな単位に区切って、「30分でここまでやる」というように、細かく仕事を分解してみてはいかがでしょう? 小さい単位で達成していくと、安心感につながり、ひいては集中力が高まります。

集中力を高めるために、日頃から心がけたいこと

集中力を高めるには、阻害する要因を取り除くことが効果的。それに加えて、日頃から集中力を高めるために心がけておくことも大切です。

目的意識をもつ

集中するための大切なポイントは、取り組もうとしていることの意味や意義を理解し、目的意識をしっかり持つことです。やらされている仕事は、集中力を保つのが大変です。たとえ与えられた仕事だとしても、その仕事の意義や意味をしっかり見つめましょう。目的意識を持って主体的に関わることで、無駄がなくなり、効率が良くなるはずですよ。

眠る女性

睡眠と呼吸

睡眠不足は、集中力を阻害するひとつの要因です。早寝早起きが理想ではありますが、なかなか難しい方もいるでしょう。そうであるならば、寝る前のスマホをやめる、寝る部屋の電気を暗くする、カーテンを遮光の厚手のものにするなど、深い睡眠ができるような環境作りや工夫をしてみてはいかがでしょうか?

また、呼吸も大切です。焦って仕事をしていると、どうしても呼吸が浅くなりがち。浅い呼吸では脳に酸素が届きにくくなります。深く、ゆったりとした呼吸を心がけましょう。

体調を整える

パソコン仕事が多い人は、肩の凝りや目の疲れなど、ひどい時は頭痛に悩まされることもあります。日頃から定期的に目を休め、肩甲骨を回したり、手のひらをマッサージしたりして、体調を整えましょう。少しでも「おかしい」と思ったときは放置せず、予防や早めの手当をしっかりとります。

集中と休憩、どちらも大切

集中できて、いい感じで仕事が出来てくるようになると、調子を崩したくないものだから、長時間頑張ってしまいがちです。しかし、ここで頑張ってしまうと、身体に負担がかかります。集中できる時間は長くて1時間です。1時間ごとに5分でもいいので、休憩をとるようにしましょう。時間を決めることで、人は達成感を得ることができ、楽しみながらゴールを目指すものです。

休憩するときは何もせず、できる限り仕事からは離れましょう。せっかく休憩しても、頭がフル回転していると、休んでいる意味が薄れます。例えば、「席を離れ、景色のいいところで外を眺める」という行為もおすすめです。

最後に

集中力を高めたいなら、日頃からの準備も必要です。集中を越えて没頭するまでに仕事を楽しめたらいいですね。

画像ALT

キャリアコンサルタント

中野 敦志

2018年、34年間のサラリーマン生活に終止符をうち独立。2017年に国家資格キャリアコンサルタントを取得、現在はフリーランスとしてキャリアコンサルタント、コーチング、カウンセリングなど幅広く活動。ポジティブ心理学やキャリア理論をベースとした研修やワークショップの講師、シニアモデルとしても活動の異色の61歳。

HP : https://wobac.work

ライター所属:京都メディアライン

あわせて読みたい!

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!