下地をサッと塗り広げてファンデを…は密着不足! 下地を多めにつける時も塗り方のコツがあった
出勤前のメイクは時間が限られていますが、だからといってパパッと済ませてしまうと、午後のファンデ崩れを招いてしまいます。ファンデーションが崩れる主な要因は“密着不足”。
下地と肌の密着が足りないと、汗や皮脂、表情の動きなどによって下地が動いてしまい、その上にのっているファンデーションも必然的に動いて雪崩のように崩れるというわけです。つまり、崩れないためには「下地と肌をいかにしっかり密着させるか」がカギに。
下地を多めにつける時は分割して塗る
最近は「下地を多めにつけ、ファンデーションを少量にする」素肌感を活かしたベースメイクも人気ですが、「下地を多めにつける」イコール「1回に塗る量を増やす」というわけではありません。一度にたくさんの下地を塗ると、肌と密着できない下地が肌の上でゆるゆると残ってしまい、それが崩れを招くことに。多めにつける場合は、複数回に分けてつけることが大切で、これは雑誌の撮影現場などでヘア&メイクさんも実践してるテクニックです。
それではプロが実践する崩れないベース作りをみていきましょう。
【プロセス解説】STEP_1 まずは顔全体に下地をまんべんなく塗ってハンドプレス
ひとさし指・中指・薬指の第2関節に下地を軽く広げたら、両頰・額・あごの4カ所にサッとのばし、すぐに顔の内側→外側へのばし広げます。下地の量の目安は、クリームタイプは7mm程度のパール粒大、リキッドタイプは一円玉大です。顔全体に塗り終えたら手のひら全体を軽く押し当てるハンドプレスで密着させます。
STEP_2 下地を追加して部分的にクルクルと重ね塗り
少量の下地をとり足し、薬指で頬に重ねます。この時、円を描くようにクルクルと指を動かして毛穴の中までしっかりと下地を入れ込むことが密着度をアップさせるポイント。強い力でクルクルすると先に塗った部分がはげ落ちてしまうので軽く優しいタッチを意識して。
“クルクル重ね塗り”のポイントはここ
崩れやすいのは毛穴が目立つ部分や表情でよく動く部分で、写真の赤丸で囲った部分に重ね塗りをします。両頰は大きめの円を描くようにし、小鼻や口角の脇は小さめの円を。眉上と眉間は小さな円をいくつも描くようにして重ね塗りします。ここ以外に自分の顔の“崩れやすい”部分にも重ねてOKですが、目もとは下地をつける量が多いと崩れやすいので避けるのが得策。
STEP_3 濡れたスポンジでトントンしながら密着させる
仕上げに、水で濡らしてしっかり絞った厚めのスポンジを下地を塗った上からトントンと軽く叩き込み、下地をしっかり密着させます。スポンジは気泡のあるふわふわ面でなく、側面のつるつるした面を使うとキレイに密着できます。ここまで終えてからコンシーラーやファンデーションを塗る工程に移りましょう。
モデルが使ったスポンジはこちら
ロージーローザ
ジェリータッチスポンジ ハウス型 6P ¥528
水で濡らすとぷっくりと膨らんでぷるぷるの感触に変化。程よい厚みがあり、叩き込む際の力を分散して力が入りすぎないので均一にフィットさせることができます。
【おすすめの下地は?】2024春の新作をチェック!
エスティ ローダー
ダブル ウェア フローレス ハイドレーティング プライマー N
SPF50・PA+++ 30mL ¥7,150
つけてないような薄膜と軽さで心地よく、肌にピタッと密着。ほんのりとしたピーチ シェードで色ムラを明るく均一にカバー。豊富なスキンケア成分で潤った肌を長時間キープします。
シュウ ウエムラ
アンリミテッド マティファイング ポアレス プライマー
SPF25・PA+++ 30mL ¥5,720
崩れのもととなる皮脂を吸着しながら、潤いを逃さない独自技術を搭載。軽いジェル状クリームでつっぱり感がなく、すりガラスのようなソフトマットな肌に仕上げます。
プリマヴィスタ
スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 UV 50
SPF50・PA+++ ベージュ 25mL ¥3,080〈編集部調べ〉4月6日発売
今までよりもいっそう均一に肌に密着する新処方で進化。肌との密着面が増えることでテカリや崩れに強い設計に。ベージュカラーは色ムラをカバーしてふんわり自然な肌印象に仕上がります。
いかがでしたか? 汗ばむ日が増えるこれからの季節、崩れにくい下地の塗り方を実践して日中のキレイを守り抜きましょう。
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撮影/向山裕信(Cheek one/人物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリング/柿原陽子 モデル/樋場早紀 構成/片山幸代
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