ハンバーガーのカスタマイズもタッチパネルで!
2018年夏にオープンしたSHAKE SHACKは、タッチパネルに向かって注文するスタイル。Innovation kitchenという名前がついていますが、店員さんがいなくてパネルが並んでる様子は、未来のキッチンといった感じ。
こちらは、今回滞在していたウエストヴィレッジのアパートの近くにあった、SHAKE SHACK West Village(225 Varick St. New York)。
タッチパネルに向かっての注文は、写真が出てきて感覚的に選べるので、迷うことはほとんどありません。
そして、すごくいいなと思ったのが、細かいカスタマイズができる点。もちろん、対面式でもカスタマイズ注文はできるけれど、つい言い忘れちゃったり、まあいいっか(あとで嫌いなのを外せば)と面倒がったりするものです。特に海外では。それが、こうして画面で出てくると、思い切りわがまま言ってやろうとい気にもなるし、伝え漏れもない。パンをグルテンフリーにしたり(プラス1ドル)、肉をウエルダンにしたり(無料)。さらには、ドリンクの「NO ICE(氷ぬき)」という注文もできました。これ、よく対面で言い忘れるし、あとから氷を取り出して飲むというあまりお行儀のよくないことをすることもあるし、私にとってはうれしいリマインドです。
クレジットカードを差し込み口に入れて、お会計。自分の名前を入力しておいて、この名前で呼ばれるのを待ちます。これも、店頭では「YUKARI」とか聞き取ってもらいにくいし、だからスペルも言わないと正しく伝わらないことが多いから、入力だけなのはほんとうにスムーズ。そして画面にメルアドを入れれば、レシートが後から送られてきます。
画面では5〜7分待ちと出ていましたが、待つこと約3分で名前が呼ばれました。シェイクバーガーのシングル、グルテンフリーバンズ。そしてドリンクは大好物のフィフティ/フィフティ(アイスティとレモネード半分ずつ)で氷なし。氷を抜いてもドリンクの量は減らされていませんでした!(これ大事! すごく大事!)
と、これを隣で見た友人が、「デートの時に頼むと嫌われるやつ。体を気遣ってますアピールね」って言われました。機械相手だと、いくらでもわがままできますからね。でもデートのときは、こんなわがまましません!
レシートも小銭も増えないし、スピードもアップだし、自分の名前を変なふうに間違われることもないし、ドリンクに氷も入ってないし、ネガティブな点は見当たりませんでした。ただひとつ…、クレジットカードを差し込むところがわからなくてマゴマゴしていたけど、周囲に店員さんがいなくて聞けなかったこと、でしょうか。
要注意! ニューアーク国際空港はほぼキャッシュレス
こうしたタッチパネルで注文するスタイルは、いろんなところに広がっていて、その先駆けが、2015年にリニューアルされた、ニューアーク国際空港。レストランやフードコートでは、ほぼ全店このiPadから注文し、カードで支払います。テーブルの上にメニューではなくてタブレットが置いてあって、それぞれに電源もあり。
ここでも、カードをリーダーに通すとき戸惑うのですが、エラーになったのはカードの向きが逆だったためで、周囲の人たちもみんな一度・二度は間違って入れ直してました(自分の側にカードの裏側が向くように入れるのが正しい)。
私は潔癖症ではないけれど、お店で食べ物を扱う人とお金を扱う人が同じなのは、ときどき気になることがあります。だからサービスする人がお金やカードにノータッチなのは、気持ちいいものです。前回の記事で紹介した抹茶ドリンクのCHACHA MATCHAも会計はカードのみで、カウンターのお兄さんは接客とドリンクづくりに集中出来るし、たくさんのお客さんを、たったふたりでテキパキさばいていました。
「少ない人数で」「接客に専念できる」ことで、SHAKE SHACKでは最低賃金が時給15ドル(約1,700円)にアップされたそうで、キャッシュレスの仕組みは従業員の側のメリットとしても、大きいようです。
キャッスレスの一方で、問題は「日本に帰る前に残った現金を使ってしまいたい」という場合。そうだ、スナック菓子やドリンクでも買って使いきりましょう、と思ったらこちらも無人レジ。ただ、よく見ると無人レジでも「カードのみ」と「カードとキャッシュ」の2種類ありました。自分で商品のバーコードをレジに通すのは、レジ係気分になれて私は好きなんですが、エラーが出て焦るおばさまがたもいました。機械相手ですからね、急いでいるときに「助かった」ってこともあるけど、一方でエラーやフリーズもありうるので、時間と気持ちには余裕をもっておきたいものです。
ちなみに、スターバックスやジューススタンドのJamba Juice(ジャンバジュース)などはキャッシュOKだったので、小銭を使ってしまいたいときなどは、そちらに駆け込むのもありです。
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南 ゆかり
フリーエディター・ライター。10/3発売・後藤真希エッセイ『今の私は』も担当したので、よろしければそちらも読んでくださいね。CanCam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。