【目次】
・ケチな人ってどんな人?
・ケチな人の特徴とは?
・周囲の人はどう思っている?
・ケチな人への対処法とは
ケチな人ってどんな人?
ケチな人と一緒にいると気が滅入ってしまい、楽しく過ごせないものです。ケチという言葉自体にマイナスな印象があり、何となく嫌われ者のイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。ケチの本来の意味とは何なのか、倹約・節約とはどこに差があるのか、はっきりさせておきましょう。
そもそもケチの意味とは
「ケチ」は、主にお金に対する考え方に対して使われることが多い言葉です。必要以上にお金を出し渋り、生活の楽しみを犠牲にしてでもお金が貯まることに喜びを感じている人を評して使われます。例えば、せっかく買い物に出かけたのに何かと理由をつけて買わなかったり、人付き合いで他人にお金を使うべき場面でも安物で済ませたりするようなケースです。
ケチな人は、少しでもお金を使わないで済むように行動する傾向があります。一緒にいる人は窮屈さを感じたり、他人を思いやらない行動に嫌気がさしたりしてしまうのです。
倹約家との違いは?
なるべくお金を使わないようにするという点では「ケチ」と「倹約家」は似ていますが、違いは明らかです。
ケチはどんなシーンでもお金を出すことを渋ります。自身が出費しない分を周囲の人が補填するケースもあり、人間関係を悪化させるケースも目立ちます。
倹約家は無駄遣いしない代わりに、必要だと思う出費は惜しみません。節約するべきところと投資するべきところをはっきりと区別しているのです。大切にするべき人に対してはしっかりとお金を出すため、人間関係は良好に保たれます。倹約家が出費を抑えるのは、何かしらの目的があるからです。明確な目標に向けて日々の収入・支出のバランスをとれるので、自分や周囲に無理をさせることなく節約できるのでしょう。
ケチな人の特徴とは?
ケチな人の日々の行動や口癖も、思考や人柄を理解すると何となく納得がいくものです。ケチな人に見られる代表的な特徴について紹介します。どんなに少額でもできるだけお金を出さず、少しでも得をしようとしているのがよく分かる行動ばかりですよ。
「もったいない」「お金がない」が口癖
いつ会ってもお金に困っているアピールばかりしてくる人は、ケチな人が多い傾向があります。本当にお金がないケースもありますが、大抵の場合は周囲に気遣ってもらうために大げさに言っていることがほとんどです。お金が出せないことを周りに理解してもらうことで、少しでも自分が出費する機会を減らし、あわよくば誰かに出費を肩代わりしてもらいたいと思っています。
「もったいない」「お金がない」と常に言っている人は、あまりお金のバランス感覚がありません。なぜそれほどお金がないのか、あとどのくらい足りないのかなどといった冷静な視点はなく、ただただむやみにお金を出し渋るだけです。
クーポンや無料のものに弱い
とにかく少しでも安く物を手に入れたりサービスを受けたりするために、クーポンや無料のキャンペーンなどを積極的に使うのもケチな人によく見られる特徴です。
大切なデートの日や友人の誕生日などでもためらいなくクーポンを出すので、周りにいる人は嫌な気分になることも多くあります。「自分のためにお金を出すのがそんなに嫌なのか」とひんしゅくを買ってしまうのです。しかし当の本人は、安く済ませられることは良いことだと思っており、周囲の目が気になりません。自分だけが得をすればそれでよいのです。
人のためにお金を使わない
自分が得をするために行動しているケチな人は、人にわざわざお金を使うということが理解できません。周囲の大切な人を喜ばせたいという気持ちよりも、自分の出費が抑えられる喜びの方が勝るのです。
自分が損をせずに済むかどうかばかりを気にしており、目先の少額のお金を渋ったせいで人間関係が希薄になっていくことに気が付きません。ママ友との飲み会などの交際費や結婚式のご祝儀、お世話になっている人へのプレゼントももったいないと思っています。
周囲の人はどう思っている?
ケチな人に対して、周囲の人はどのように感じているのでしょうか。目先のお金にばかり意識が向いてしまっている様子を見て、うんざりする人もいればかわいそうに感じている人もいます。周囲の人がケチな人をどうとらえているのかを紹介します。
人生を満喫できていない
多くの人はケチな人に対して、人生を満喫できておらず、つまらなそうな毎日を過ごしていると感じています。ケチな人は欲しいものや食べたいもの、行きたい場所のためにお金を貯めるわけではなく、お金を貯めることそのものが目的です。常に自分の欲求を我慢しながら生活している様子は、はたから見ても満たされているようには見えません。
欲しいものを手に入れたり、誰かを喜ばせたりするために有意義にお金を使っている人からすると、ケチな人の人生はむなしいものに思えてしまいます。適切にお金を使うことは、暮らしを豊かにするだけでなく人の気持ちを満たしてくれるのです。
目先の利益にとらわれている
周りにいる人は、ケチな人が目先の利益にばかりとらわれていることに気づいています。飲み会の場で財布を忘れたふりをしたり、借りたものを返さずこっそり自分のものにしたりという姑息な行動はケチな人によく見られますが、このとき自分の株を下げていることはあまり自覚していません。
短期的には少額の得をしているように見えても、長期的に見れば人の信頼というお金に変えられないものを失っていることに気づいていないのです。ケチな人は徐々に孤立し、本当に困ったときに金銭面はおろか、さまざまな面で助けてくれる人がいなくなります。
一緒にいても楽しめない
ケチな人と一緒にいると、ときに自分まで行動を制限されて心から楽しめなくなります。遊びに行こうとしてもお金のかからない近場になったり、食事も質素なものになったりしてしまうからです。お金を使ってでももっと楽しみたいと感じている人は付き合いきれません。一緒にケチな行動をとることが窮屈だと感じ、だんだんと距離をとるようになります。
ケチな人への対処法とは
ケチな人との付き合いは何かと気を遣います。ケチな行動が本人だけに及んでいればまだいいですが、エスカレートするとたかられたり、貸したお金を踏み倒されたりするかもしれません。ケチな人とうまく付き合うには、いくつかのコツがあります。今周囲にケチな人がいて悩んでいるという人は、参考にしてみましょう。
割り勘などルールを決めておく
大切なのは、ケチな人が無理を押し通せないようなルール作りを最初にすることです。1人当たりどのくらいの費用になるかを事前に告知し、最初から割り勘だと決めておくのがおすすめです。
ケチな人は、少しでも自分が出費しないで済むチャンスをうかがっています。とくに飲み会や複数人でのランチなど、大勢でお金を出し合うシーンでは、どさくさに紛れて支払いを逃れたり誰かに多めに出してもらえるよう画策したりします。最初から金額を決めておくことで、ケチな人も出費する心の準備ができます。支払いを免れられないと感じたら、最初から集まりを辞退する可能性も高いです。
付き合い方を見直す
ケチな人は仲良くなると何かと甘えて頼ってきますが、これはあくまでも自分の利益のために利用しようとしての行動です。金銭面でたかられたり、ケチな行動に付き合わされたりしてストレスが溜まるなら、付き合い方を見直しましょう。自分と相手では価値観が合わなかったのだと割り切って、振り回されないように一定の距離を保つのがおすすめです。
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