ケチな人ってどんな人?
ケチな人と一緒にいると気が滅入ってしまい、楽しく過ごせないものです。ケチという言葉自体にマイナスな印象があり、何となく嫌われ者のイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。ケチの本来の意味とは何なのか、倹約・節約とはどこに差があるのか、確認してみましょう。
そもそもケチの意味とは
「ケチ」は、主にお金に対する考え方に対して使われることが多い言葉です。必要以上にお金を出し渋り、生活の楽しみを犠牲にしてでもお金が貯まることに喜びを感じている人を評して使われます。
例えば、せっかく買い物に出かけたのに何かと理由をつけて買わなかったり、人付き合いで他人にお金を使うべき場面でも安物で済ませたりするようなケースです。ケチな人は、少しでもお金を使わないで済むように行動する傾向があります。一緒にいる人は窮屈さを感じたり、他人を思いやらない行動に嫌気がさしたりしてしまうのです。
倹約家との違いは?
なるべくお金を使わないようにするという点では「ケチ」と「倹約家」は似ていますが、違いは明らかです。ケチはどんなシーンでもお金を出すことを渋ります。自身が出費しない分を周囲の人が補填するケースもあり、人間関係を悪化させるケースも目立ちます。
倹約家は無駄遣いしない代わりに、必要だと思う出費は惜しみません。節約するべきところと投資するべきところをはっきりと区別しているのです。大切にするべき人に対してはしっかりとお金を出すため、人間関係は良好に保たれます。倹約家が出費を抑えるのは、何かしらの目的があるからです。明確な目標に向けて日々の収入・支出のバランスをとれるので、自分や周囲に無理をさせることなく節約できるのでしょう。
ケチな人の特徴とは?
ケチな人の日々の行動や口癖も、思考や人柄を理解すると何となく納得がいくものです。ケチな人に見られる代表的な特徴について紹介します。どんなに少額でもできるだけお金を出さず、少しでも得をしようとしているのが伝わってしまうような行動も。
「もったいない」「お金がない」が口癖
いつ会ってもお金に困っているアピールばかりしてくる人は、ケチな人が多い傾向にあります。本当にお金がないケースもありますが、大抵の場合は周囲に気遣ってもらうために大げさに言っていることがほとんどです。お金が出せないことを周りに理解してもらうことで、少しでも自分が出費する機会を減らし、あわよくば誰かに出費を肩代わりしてもらいたいと思っています。
「もったいない」「お金がない」と常に言っている人は、あまりお金のバランス感覚がありません。なぜそれほどお金がないのか、あとどのくらい足りないのか、などといった冷静な視点はなくただただむやみにお金を出し渋るだけです。
クーポンや無料のものに弱い
とにかく少しでも安く物を手に入れたりサービスを受けたりするために、クーポンや無料のキャンペーンなどを積極的に使うのもケチな人によく見られる特徴です。
大切なデートの日や友人の誕生日などでもためらいなくクーポンを出すので、周りにいる人は嫌な気分になることも。「自分のためにお金を出すのがそんなに嫌なのか」とひんしゅくを買ってしまうのです。しかし当の本人は、安く済ませられることは良いことだと思っており、周囲の目が気になりません。自分だけが得をすればそれでよいのです。