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LIFESTYLE自分磨き

2020.07.16

「よろしかったでしょうか」は間違い?他にも、ビジネスシーンのこんな表現は?

「よろしかったでしょうか」という表現は、過去の事柄を相手に確認する際に用いられます。丁寧な表現ではありますが、使い方を間違える人が多く、職場やビジネスシーンで多用すると相手に違和感を与えてしまいます。正しい使い方を身に付けましょう。

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【目次】
「よろしかったでしょうか」は間違い?
「よろしかったでしょうか」の正しい使い方
確認の際の正しい敬語
その他の間違い表現

「よろしかったでしょうか」は間違い?

宜しかったでしょうか

(C)Shutterstock.com

相手に何かを確認するときの言い回しの一つに「よろしかったでしょうか」があります。当たり前のように使われることがありますが、問題がある日本語なのでしょうか?

過去形の間違った使い方

「よろしかったでしょうか」は、過去・完了の助動詞「た」が付いているため、過去の出来事や自分の記憶などを確認する際に用いるのが通常です。

「よろしい」は形容詞「よい」の丁寧な言い方で、「でしょうか」も相手に対して失礼のない聞き方です。日常会話はもちろん、職場においても問題なく使えます。

ただし、「いらっしゃいませ、2名様でよろしかったでしょうか?」というのは、日本語として間違った使い方です。

店員が、入店した客に人数を確認するシーンですが、過去の出来事ではないのにもかかわらず、「よろしかったでしょうか」と過去形で尋ねているからです。

「バイト敬語」の一つとして知られる

「よろしかったでしょうか」という言い方は、飲食店やコンビニなどのサービス業でよく耳にします。よく考えれば間違った表現であるものの、耳になじみすぎて違和感を覚えることは少ないかもしれません。

「よろしかったでしょうか」は「バイト敬語」の一つとして知られています。バイト敬語とは、アルバイト店員が多数を占める「サービス業界での接客時」によく使われる、独特な言い回しのことです。

「会計は1000円になります」の「なります」や、「こちらのほうにご記入ください」の「ほう」、「1万円からお預かりします」の「から」などが代表的です。

「よろしかったでしょうか」の正しい使い方

宜しかったでしょうか

(C)Shutterstock.com

「よろしかったでしょうか」は、いつでも間違っているとは限りません。どのような場面で使うのが正しいのでしょうか。正しい使い方を確認しましょう。

過去の物事を確認するとき

「よろしかったでしょうか」は、過去の物事や相手が既に了承した事柄に対して、確認するときに使うのが正解です。

例えば、過去に契約をした内容について「発注日は〇月△日でよろしかったでしょうか」と確認するのは間違いではありません。

飲食店で、店員が客の注文内容を忘れてしまった際「恐れ入りますが、ご注文は○○でよろしかったでしょうか?」と、自分の記憶を再確認するのも正しい用法です。

また、「ご自宅宛てに郵送しましたが、よろしかったでしょうか?」と、自分が既に行った行為に関して問題がないかどうかを確認する際にも用いられます。

丁寧な表現だという解釈もある

「よろしかったでしょうか」は、相手の心情や立場に配慮した丁寧な表現だという解釈もあります。

「よろしいでしょうか?」は、相手の判断を単純に確認する言い方なのに対し、「よろしかったでしょうか?」は「自分がすでにもっているこの認識は、間違いがないか?」と自分側の事柄を確認する言い回しです。

また、日本語のあいさつ言葉は、短くシンプルなものよりも、やや長い方が丁寧に感じられる傾向があります。

「よろしかったでしょうか」は、相手や聞き手を意識して、より丁寧に話そうする心理が働いた表現ともいえるのです。

しかしながら、厳密にはシーンによって間違った日本語であるため、シチュエーションや相手を考慮して使う必要があります

確認の際の正しい敬語

宜しかったでしょうか

(C)Shutterstock.com

ビジネスシーンや職場で間違った言い回しを多用すると、社会人としての言葉遣いができていないと見なされてしまいます。「よろしかったでしょうか」に代わる、正しい言い回しを確認しましょう。

「よろしいでしょうか」

「よろしかったでしょうか」の正しい表現は「よろしいでしょうか」です。

同義語には「よろしいですか」がありますが、人によっては威圧的な物言いに聞こえる場合があるため、目上の人や取引先の相手に使うときは、「よろしいでしょうか」を使うのがベターです。

「3名様でよろしいでしょうか?」「ご注文の品はこちらでよろしいでしょうか?」など、相手にイエス・ノーを確認する際に用います。

また、職場やビジネスシーンでは「〇月△日に有給をいただいてもよろしいでしょうか」「これから契約書をFAXしたいのですが、よろしいでしょうか」と、相手の了承を得る際にもよく用いられます。

「構いませんか」

「構う」は、関心を持つ・気にかけるという意味を持つ言葉です。大丈夫・差し支えない・それでよいといった意味合いで用いられる場合もあります。

構いませんか」は、「よろしいでしょうか」よりも、こちらの都合に対する「許可」を求めるニュアンスが含まれており、少し偉そうな印象になります。

「飲み物はコーヒーで構いませんか」というと、こちら側にコーヒーの用意しかないような意味合いにとられますが、「飲み物はコーヒーでよろしいでしょうか」と表現すれば、相手にイエス・ノーの判断を委ねているニュアンスになるのです。

その他の間違い表現

宜しかったでしょうか

(C)Shutterstock.com

「よろしかったでしょうか」以外にも、ビジネスシーンにおいて間違った表現として有名なものがいくつかあります。正しい言い換え方の例とともに確認しておきましょう。

社内の人間に敬語を使ってしまう

社内において、話し手と聞き手に年齢や役職の差がある場合、その上下関係に基づいて敬語を使います。しかし、社外の人がいる場合は、社内の人間に対して「敬語表現を使わないの」がルールです。

例えば、取引先の相手から「○○さんはいらっしゃいますか」と電話があった際は「鈴木さんは今いらっしゃいません」と答えるのは違和感があります。

社内の人間の名前を出すときは「〇〇さん」という敬称は使わず、名前は呼び捨てにするのが通常です。対象者が部長や社長などの目上の人であっても同様です。

「居る」の謙譲語「おる」を用い「○○はおりません」と答えるか、「○○はただいま外出しております」などと答えましょう。

「分かりました」

上司や目上の人に指示されたときに「分かりました」と答える人がいます。「分かりました」は、自分と対等の相手や友達に用いる言葉であり、ビジネスシーンにはあまり適していません。

何か指示を受けた際は「かしこまりました」や「承知いたしました」を使い、相手に敬意を示しましょう。

「かしこまる(畏まる)」には、命令・依頼などをつつしんで承るという意味があります。「承知する」は「分かる(了解する)」の謙譲表現で、自分を低め相手を立てています。

なお、「了解しました」は、丁寧語に分類されるため、同僚や親しい先輩に対してのみ使うのがベターです。

謙譲語の「いたす」を付けて「了解いたしました」とする表現もありますが、多くの人は「承知いたしました」の方がビジネスシーンにふさわしいと考えている傾向があります。

「すみませんが」

すみません」には、相手に迷惑をかけたり、世話をかけたりしたことを詫びる意味があります。

相手に依頼をする際、「すみませんが…」とワンクッション置いてから内容を述べるのは一見、丁寧な言い回しのように聞こえるでしょう。

しかし多くの人は、「すみません」はビジネスシーンにはふさわしくないと認識しています。特に、目上の人や上司に使えば、敬意を欠いた印象になるでしょう。

相手に依頼をする際は「恐れ入りますが」「恐縮ではございますが」などのクッション言葉を使うのがベストです。

「ご面倒でなければ…」と相手の都合をうかがってから、本題を述べるのも丁寧な言い回しです。

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監修/マナー講師

武田るな

アパレル販売員として働いたのち、客室乗務員に転身。現在は、印象力アップのマナー講師としてサロンや企業研修などを担当。Domanistとしても活躍する1児の母。

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