理屈っぽいとは
職場で、家庭で、友達との間で、「理屈っぽい」と思わず口から出てしまうことはありませんか。その背景にある気持ちや現象とは? 論理的との違いも考えてみましょう。
周囲に迷惑でも理屈を並べる
「理屈っぽい」とは、「正論を並べて物事を判断すること」を意味する言葉です。理にかなった正しい言い分をもとに、自分の考えを展開していく人の性格を表します。理屈っぽい人は、相手や周囲の感情を重んじず、共感したり親しみや優しさを感じたりしにくい性格のもち主であるケースも。理屈ばかりを必要以上に並べて、「理にかなっていない」と感じることは「間違いだ」と決めつけることもあるため、周囲に迷惑をかけることもありえます。これが職場で怒ったりすると、面倒なことに。知識が豊富で賢い人に見られることが多く、疎ましく思われたり嫌われたりすることもあるかもしれません。
論理的との違い
「理屈っぽい」と比べられやすい言葉として、「論理的」という言葉があります。どちらも筋道を立てて物事を考える点は同じですが、ニュアンスが異なります。「論理的」とは、客観的に筋道が通っていることです。誰が聞いても納得できる考え方であるため、論理的な考え方を述べられると反論する余地がありません。対して「理屈っぽい」は、一方的に筋道を立てたり、やや押し付けがましいニュアンスも。自分にとって都合の良い理屈だけを並べていき、主観的で独りよがりな論調になる傾向があるようです。こうした違いから、理屈っぽい人はとかく煙たがられ、論理的な人のほうが他人からの共感を得やすいといえます。
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理屈っぽい人の特徴
多くの理屈っぽい人に見られる共通点を紹介します。自分の周りにも、以下に挙げるようなタイプに当てはまる人がいるのではないでしょうか。
プライドが高い
理屈っぽい人によく見られる特徴のひとつとして、「プライドが高い」ことが挙げられます。自分に対して過剰なほどの自尊心をもち、常に自分が中心にいないと気がすまないという場合が多いようです。プライドが高い人は、自分の理屈っぽさを指摘されると、気分を悪くすることも多いです。周囲と意見がぶつかりやすく、次第に孤立してしまう場合も。他人を自分より劣っている存在だと思っている場合は、みんなで協力しようとする態度も取らないということもありえます。
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冗談が通じない
コミュニケーションにおいて「冗談が通じない」ことも、理屈っぽい人の特徴です。考え方が頑固で、何事も真に受けてしまうため、冗談に対して本音で返してしまいます。冗談が通じない人に対しては、常に緊張感をもって接しなければ、どのような発言が相手の神経を逆なでするかわかりません。理屈っぽい人と軽い冗談を言い合えるような関係になるのは難しいので、気持ちの通じ合うような良好な関係をなかなか築けないかもしれません。場の空気を読めず、周囲が笑っていてもひとりだけ無表情でいるような存在で、周囲からは徐々に距離をおかれてしまうなんていうことも。
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