様々なモラルが混在するN.Y.で高まる自己防衛意識
“日常にマスクを着用”することについてはニューヨーカーの大先輩である日本人。多くのアメリカ人にとって、俄かに公衆のエチケットになったマスク着用。初期の段階では少数派だったマスク姿も、外出禁止令後は、街ゆく人のほぼ全員がマスクかそれに代わるもので顔をカバーしているという状況です。
そもそも、多様なモラルが混在するN.Y.では、日本のような公衆の場における清潔神話は元々ないので、ニューヨーカーの自己防衛意識は急速に高まったといえるでしょう。
外出禁止令から2週間、そろそろストックが切れてきた
外出禁止令スタートから2週目の週末。そろそろ我が家でも家庭内の物資が品切れになってきました。相変わらず、いつも利用していた食材の宅配サービスは機能不全。行きつけの個人経営のストアもクローズしはじめたので、日々足らないものを近所でちょこちょこ買い足すのも限界です。そこで、入場制限の長い列に並ぶことを覚悟の上でWholefoodsに買い出しに行くことに。
ほとんど外出することのないロックダウンの生活。必要物資を仕入れるために出かけるスーパーマーケットは、屋内で不特定多数の人が集まる、最も感染リスクが高い場所。息子は自宅にお留守番をさせておき、荷物持ちのために夫を伴い、店内には私ひとりが入る準備をして出かけました。ニューヨークでは、家族内の感染リスクを低くするため、一番効率よく買い物ミッションをこなせる私だけが店内へ。
買い出し時に気をつけたことは…
ロックダウンされてから2回目の日曜日。キッチンペーパーや食材が品切れになってきたので、買い出しの時のスタイル。マスク着用、身軽な服装&スニーカーで出発。店内に入る前にはグローブを着用。ちなみに店内でグローブをしていない人はいませんでした。マスクをしていない人は、まだ少し居る模様。
以下、私が気をつけたことリストです。
1:店内の滞在時間をミニマムにするため、あらかじめ必要な物をリスト化して、店内をうろつかないようにする。
2:スーパー入店前には、買い物カートの持ち手部分をワイプで吹き、自分の手も拭いてからグローブを着用する。
3:ビニール製のグローブは念のため二組用意して、商品は決め打ちで手に取る(迷っていろんな箱やパッケージを触らない)。
4:キャッシャーには6フィート(1.8m)のソーシャル・ディスタンスを開けて並ぶ。
5:現金ではなく、なるべくクレジットカードで決済。
6:お店を出るときに使用したグローブを捨て、再度除菌ジェルで手を清潔にする。
Wholefoodsを買い出し先に選んだ理由は、食材の豊富さもさることながら、入場人数制限の実施や入口の除菌対策、店員のマスク&グローブ着用、リスクの高い高齢者をオープン前に優先させるといった感染防止策が徹底されているように思ったから。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、感染者増加のただ中にあるN.Y.では、個人レベルできめ細かく感染防止を心掛けることで、少しでもこの街の厳しい状況を好転させられればと多くの市民が祈るような気持ちで生活しています。
今回は買い出しだったので、自宅から自前のカートを持ち出しました。イエローキャブやUBER、バス、地下鉄などの公共の乗り物は避けています。
自前カート無しで買い出しに行く場合は、ECOバッグを使用。コンパクトなわりに週能力の高いBAGGUのエコバッグが重宝しています。
息子と一緒に必要な物を書き出す。カテゴリーごとにしておくと、スーパーの中で行ったり来たりしないで済む。
東京はニューヨークの二の舞になって欲しくない。でも、もしも必要になったら身を守れるように…みなさんの健康をお祈りしています。
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高久純子
ファッション雑誌編集者を経て渡米。N.Y.をベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。12歳の男の子のママでもある。Instagram:@junko901nyc