ステップ5. 美容液や乳液、クリームをつける
コットンパックの後は、通常通りのスキンケアを行います。スキンケアアイテムのパッケージに記載されている使用量の通りにつけるのがおすすめです。
肌全体につけたらハンドプレスでしっかりなじませます。美容液、乳液、クリームをつけるたびにハンドプレスを行うのがポイント。手の甲で肌に触れ、水っぽさやヌルつきがなければ、肌になじんだサインです。
ステップ6. 仕上げにミストをしてティッシュオフ
仕上に、肌表面に残っている余分な油分をオフするため、化粧水ミストを顔全体にふきかけます。顔に直接かけず、顔の少し上にふきかけ落ちてくるミストを浴びるようにするのがコツ。その後、すぐにティッシュを肌にやさしくあて、余分な油分をオフしましょう。
この流れでスキンケアを行うことで、下地やファンデーションの密着力がアップします。
ファンデーションが浮かない肌を作る【朝のベースメイク方法】
ベースメイクが崩れる大きな原因は「乾燥」
引き続き、ヘア&メイク 佐伯エミーさんに伺っていきます。
下地をたっぷりつけるのはNG
「下地はファンデとの密着性を高めて保湿する効果もありますが、たくさん使えばいいわけでなく、むしろ下地をつけ過ぎると崩れやすくなります。ベースメイクは、下地、ファンデーション、コンシーラー、パウダーを薄膜で重ねるのが“美しく崩れにくい肌”に仕上げる近道です。ファンデーションだけで肌悩みを塗り隠そうとすることも崩れの原因になりますし、厚塗り感が出るので避けましょう。シミやクマはコンシーラー、毛穴の開きやくすみは下地、と適材適所でアイテムを駆使することが大切です。仕上げのルースパウダーはファンデーションを密着させるために必要ですが、こすれやすい部分や崩れやすい部分のみでOKです。
そして大切なことが、もうひとつ。なにかを塗ったらその都度、しっかり密着させることです。ちょっとしたことで崩れにくさが格段にアップして美肌をキープできるのでぜひ試してみてください」(佐伯さん)
さっそく、崩れにくいベースづくりを全プロセスで解説していきます!
ステップ1. 下地を指の腹で薄塗りにする
「下地は多すぎても少なすぎても崩れの原因に。5mm程度のパール粒を指にとり、指のはら(第2関節くらいまで)に広げてから塗布します。こうすると薄膜でムラなく塗れます。
頰の内側から外側へと塗りのばし、そのあとに額、鼻、あご、目元にも塗ります。最後に乾いたスポンジで顔全体をトントンするとなじみがよくなり、余分な油分がオフできます」(佐伯さん)
ステップ2. 目のクマをコンシーラーでカバーする
「クマのカバーには、オレンジ系コンシーラーを使います。コンシーラーで整えたあとにファンデーションを重ねるとオレンジがなじんで自然に見えます。
カバーするときは、クマよりも少し広めにコンシーラーをブラシでのせ、コンシーラーと肌の境目を乾いたスポンジでトントンとなじませます。境目以外の部分までスポンジを使うとコンシーラーがとれてクマが見えてしまうのでNGです。シミ部分はファンデーションのあとに目立つところだけ塗ります」(佐伯さん)
ステップ3. 水ありスポンジでファンデーションを塗る
「保湿力のあるクリームファンデーションを使用するのがおすすめですが、手持ちのファンデーションで保湿力を高めたいときはスクワランオイルなどを1滴混ぜると潤いとツヤがアップします。
塗布するときは、水に濡らして軽く絞ったスポンジを使います。密着力が上がり、薄膜で均一に塗ることができます。ファンデーションを手の甲にとったら(クリームファンデーションの場合、全顔で小豆ひと粒大が目安)、スポンジに半分くらいとり、頰の内側から外側へ向けてトントンしながら塗り広げます。
頰全体を塗ったら残りのファンデーションをスポンジにとり、額や鼻、あご、目元なども塗ります。マスクを着用すると目まわりに視線が集まりやすくなるので、こめかみまでキレイに整えましょう。顔全体を塗り終えたら、スポンジでもう一度全体を軽くトントンとなじませます」(佐伯さん)
ステップ4. ルースパウダーをブラシで部分的につける
「ルースパウダーをつけるときは、大きめのブラシを使うとつき過ぎを防げます。ルースパウダーの蓋などに粉を出し、ブラシをクルクルと動かして粉をブラシの中まで含ませたら手の甲で軽くトントンとなじませてから使います。
つける部分は額やフェイスライン、鼻などの崩れやすい部分、マスクで擦れやすい部分のみです。ふわっと粉をまとうようにつけます」(佐伯さん)
ステップ5. メイクの上からハンドプレスする
「ルースパウダーまでつけたあと、肌全体を軽くハンドプレスすると肌、下地、ファンデーション、ルースパウダーがしっかり密着して崩れにくくなりますし、粉っぽさのない美しい仕上がりになります。
ハンドプレスするときは肌と垂直になるように手のひらを軽くあてるだけでOK。グッと押したり、横に動かすとヨレてしまうので気をつけて」(佐伯さん)
ファンデーションが浮いてしまったときの対処法
ファンデの前にまず保湿!メイク直しのコツ
「皮脂がそれほど出ていないからといっていきなりファンデーションを塗るのはNG。保湿ミストで肌を潤し、ヨレをならすひと手間が必要です。肌の質感を整えながら保湿もできる練りハイライターやクッションファンデーションもマスト」(ヘア&メークアップアーティスト 長井かおりさん)
ステップ1. 保湿する
潤いの膜を肌にまとわせるため、ミストは油分や保湿剤が入ったタイプをセレクト。顔より少し上に吹きかけ、降ってきたミストを浴びるように受けると肌全体にムラなくつけることが可能。そのあとは手のひらで軽くフィットさせて。
ステップ2. ハイライターでツヤをプラス
ほんのりピンクがかった練りハイライターを使えば、くすみカバーとツヤ出しが一度で完了。頰骨の高い部分~目尻までと目頭に直塗りし、指でトントンとなじませます。欲張って量をたくさんつけるとヨレやすくなるので注意。
ステップ3. 乾燥・アラの目立つ部分のみファンデをオン
お直しではファンデーションの全顔塗りはタブー。お面のようなのっぺり厚塗り顔に見えるもとです。乾燥しやすい目元や、ファンデーションが取れて毛穴やシミが露わになった部分にのみ、潤いと肌色を与えるイメージでトントンと重ねて。
うるおい力に優れたファンデーションを重ねる
浮いてしまったファンデーションをキレイに直そうとしても、シワに入ってヨレてしまったり、毛穴が目立ってしまったり…。そんなときは、スキンケアのようなみずみずしいテクスチャーのうるおい力に優れたファンデーションをなじませるのがおすすめ。
▲江原道 マイファンスィー アクアファンデーション イルミネーター ¥2,475
ファンデーションの上から頬や額などのてっぺんにさっとひと筆したら、指先やファンデーションのパフなどでポンポンとなじませるだけ。ものすごく小さいキラキラしたパールのような輝きが肌になじんで、健康的な艶が瞬時にプラスされます。ファンデーションのだまりやそれを隠そうとする厚塗りを防ぎながら、うるおいが長続き!
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