飽きっぽい
器用貧乏な人は、努力しなくても基本的なことはすぐに習得できてしまいます。そのため、できるようになるまで頑張ったり、上達できるまで努力したりする必要がありません。物事への執着心が薄いため、できるようになったことはすぐに飽きてしまう傾向があります。次から次へと興味の対象が移動してしまい、継続して取り組むことが苦手です。同じことの繰り返しや一度習得したことに対して、モチベーションを保てない人が多いのです。でも一つのことを極めるのは苦手ですが、新しいことに臆せずチャレンジしていきます。たくさんのことを経験できるという意味では長所にもなり得ます。
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強みがない
器用貧乏な人は、どんなことでも平均以上にできますが、いざ得意なものを問われると悩んでしまいがちです。ある程度できるようになると急に冷めてしまい、取り組むのをやめてしまうところがあります。結果としてどれも中途半端になってしまい、本気で取り組んでいる人の一歩後ろを行くことになってしまうのです。改善するには、自分ができることのなかで特に伸ばしたいものを見つけましょう。基本的にスキルが高いため、継続してやり込めばさらに伸びる可能性が高いはずです。現状に満足せずにワンランク上を目指す向上心を持つことで、器用貧乏から脱却する道が開けます。
努力をしない
どんなことでも一定のライン以上にできるため「これでいいか」と妥協してしまうところがあります。現状の自分や他人を超えたいと思う向上心や、スキルアップのために努力しようという姿勢があまり見られない傾向にあります。社会のなかで成功を収めるためには、ときには周囲のライバルを蹴落とす必要もあります。しかし、器用貧乏な人は、競争心が薄めのため、出世や昇進の話から遠ざかりがちです。結果としてスキルの高さを持ち合わせているにも関わらず、周囲の人から「何でも屋扱い」されてしまうなんてことも。「誰でもできる」ことではなく「自分にしかできないこと」で頼られる人を目指しましょう。
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【目次】
器用貧乏な自分を変えるには
器用貧乏な人は、器用さゆえに損な役回りを担当することも少なくありません。器用貧乏な性格を変えるためには、どのようなことを意識するとよいのでしょうか?具体的な改善方法をご紹介します。
目標を決める
器用貧乏な人は、器用であるがゆえに物事を「こなしてしまう」傾向があります。しかし、なんとなく物事に取り組んでいるため、飽きがきたり、モチベーションが低下しやすいところがあります。モチベーションを高いまま維持するためには、目標を決めて取り組むことが大切です。どんなことでも器用にこなせるタイプのため、目標や目的が定まれば達成するためにひたむきに取り組むことができます。ポイントは「少し難しい目標を設けること」です。難しすぎると断念してしまう恐れがあり、簡単すぎるとただこなすだけになってしまいます。少し難しい目標にすることで、他に意識を奪われることなく取り組めるはずです。
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一つのことを継続する
何でもできる一方で、これといって得意な分野がないことが器用貧乏な人の悩みの一つです。器用貧乏な人は、基本的にはどんなことでもできる人です。自分ができることのなかから、得意なことや好きなことを一つ見つけて継続してみましょう。努力や挑戦をしていないだけで、実は改善や能力向上の余地があるかもしれません。器用貧乏な人は、飽き性なところがあるため、いくつものことを平行して取り組んでしまうと、興味を失ってしまうことがあります。一つのことに絞った上で「ここまで目指す」という目標を決めるとよいかもしれません。
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向いている仕事に就く
器用貧乏な人は、幅広い知識やスキルを活かせる仕事が向いています。反対に一つのことに特化した能力が求められる仕事では、本来の力を活かせないかもしれません。例えば、カウンセラーやコンサルティングの仕事は、器用貧乏な人が持つ柔軟性や幅広い知識を活かせます。また、営業職ならコミュニケーション能力の高さやスキルの高さを活かせるはずです。さまざまなことに対応する力が求められる事務職は、器用貧乏な人の持ち味を活かせる職業です。自分に向いている仕事に就くことで、今よりも活き活きとした生活が送れるかもしれません。
写真/(C)Shutterstock.com
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