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2020.06.24

投資家必見!コロナウイルスと経済の関わりって?

 

世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、日本でも約1ヶ月半に渡る緊急事態宣言が発令されました。そんな今、家庭や企業を直撃している経済的影響。今回は、マネックス証券でインベストメント・アドバイザーを務める益嶋裕さんにコロナウイルスが経済に与える影響についてご教授いただきました!

新型コロナウイルスが経済に与える影響は?

はじめまして。マネックス証券でインベストメント・アドバイザーを務める益嶋裕と申します。個人投資家の皆様にお金についての考え方や銘柄選びの方法などをレポートやセミナーでお伝えする仕事をしています。今回のコラムでは投資について、予備知識一切なしでお読みいただけるようわかりやすく書いてまいりますのでぜひ最後までお付き合いください!

ご存じの通り新型コロナウイルスの感染が拡大し、日本中また世界中にとても大きな影響が出ました。世界各国で都市封鎖が行われ、日本でも緊急事態宣言が出されて公立学校が一斉休校となりました。我が家の子供達も友だちと遊べなくなったり、クラブ活動ができなくなったりととても残念そうにしていました。ようやく日本では学校も再開され徐々に日常を取り戻しつつありますが、第二波への警戒も怠らずに暮らしていきたいですね。

さて、今回のコロナウイルス問題が経済や株価にどのように影響しているかご存じでしょうか?アジア開発銀行は新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える損失は最大で約940兆円との試算を発表しました。こういった経済の大きな落ち込みを先読みして、2月の終わり頃から世界中で株価が暴落しました。3月13日には日経平均が1日で1,128円も下落したことをニュースなどでご覧になった方も多いかもしれません。

投資はやっぱり怖いもの?

投資の世界では数年から10年に1度程度今回のような「暴落」が起きますし、こういったニュースを見ると「投資は怖いもの」と思っても無理はありません。また、日本の代表的な株価である「日経平均」は1989年につけた史上最高値である38,915円からはるか下にありますから、日本で暮らしていると「株価はあまり上がらないもの」という感覚になりやすいと思います。ただ、怖い部分だけ切り取って投資を考えることはとてももったいないことです。以下のグラフをご覧ください。

 

一般的に有名なものではないのであまり聞いたことがない方が多いと思いますが、このグラフは「MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス」という株価指数と日経平均のの値動きを1988年1月を100として比較したものです。株価指数とは例えば日経平均やNYダウ平均のように、国や地域の平均的な値動きを示すもので、「MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス」は世界全体の株価の平均を表す指数だとお考えください。

日経平均はやっぱり全然上がっていませんが、実はグラフのとおり長期的に世界の株価は右肩上がりで上昇しています。ただ、2000年頃と2008年頃の2回株価が大きく下落しているところがありますね。これは1つ目がITバブルの崩壊、2つ目がリーマン・ショックによる株価下落です。ITバブルの崩壊とは米国を中心にインターネットによる社会の変革や経済の成長に期待が高まりすぎた結果、景気が過熱し実態よりも株価が大きく上昇したことの反動で起きた大幅な株価下落や景気後退のことを指しています。

もう1つのリーマン・ショックは米国を中心に景気が過熱し不動産バブルが発生、その反動から不動産価格の大幅な下落を通じて大規模な景気後退につながった経済ショックのことです。その経済ショックのさなかに経営破綻してしまった「リーマン・ブラザーズ」という金融機関の名をとってリーマン・ショックと呼ばれています。しかし2度のバブル崩壊後いずれもその後株価は大きく上昇しています。特にリーマン・ショックの際には「100年に1度の金融危機」とまで呼ばれる大きな景気後退でしたが、世界はその100年に1度の危機でさえも数年で克服したのです。

 

このように、世界の株式は長期的に見れば色々な危機を乗り越えながら上昇してきています。足元のコロナウイルス問題は確かに大きな景気後退を伴う深刻な状況です。ではこの危機は私達が克服できないほどの大きな危機なのでしょうか?人類は長い間マラリアや結核、コレラ、ペストなど多くの伝染病や難病と戦ってきました。そしてワクチンや薬の開発によってそれらの脅威を克服してきました。今回の新型コロナウイルスについても世界中でワクチンや薬の研究開発が行われています。もちろん完全に克服する時期を予測することはできませんが、きっと今回も私達はウイルスに勝つことができるはずです。

今回のショックを無事乗り切ることができれば、世界経済は成長軌道に戻っていくでしょう。そうなれば当然、株価も再び上昇を始めるはずです。その波に乗ることができれば、当然、皆さんの資産を大きく増やすチャンスとなります。ではそのためにはどのような方法で投資を行えば良いのでしょうか?投資の世界には王道の投資法からやらないほうが良い危険な投資法まで様々あります。そして王道の投資法を使えば投資の「怖さ」を大きく和らげることも可能です。

次回はぜひ皆さんにやっていただきたい王道の投資法や絶対にやってはいけないNG投資法をご紹介いたします。最後までお読みいただきありがとうございました!

▶︎マネックス証券
▶︎マネクリ

トップ画像・アイキャッチ画像/Shutterstock.com

益嶋 裕

マネックス証券 マーケット・アナリスト兼インベストメント・アドバイザー

益嶋 裕

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。2008年にマネックス証券に入社。2013年からアナリスト業務に従事。 現在は「日本株銘柄フォーカス」レポートや日々の国内市況の執筆、各種ウェブコンテンツ作成に携わりながら、 オンラインセミナーにも出演中。日本証券アナリスト協会検定会員

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